パンク侍、斬られて候 評価と感想/スベリにスベリ倒した131分

パンク侍、斬られて候 評価と感想 映画感想
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dTVによる完全なる失敗作 ☆1.5点

芥川賞作家・町田康が2004年に発表した同名の異色時代劇小説を、脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍で映画化。
主演は綾野剛、共演に北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、永瀬正敏、國村隼、豊川悦司

予告編

映画『パンク侍、斬られて候』6月30日公開 予告

映画データ

パンク侍、斬られて候|映画情報のぴあ映画生活
『パンク侍、斬られて候』は2018年の映画。『パンク侍、斬られて候』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2018年6月30日(土)公開で、全国323館での公開です。
配給は東映で制作がdTVになってます。

予告編は見たことあったかな?
なんか最後に「パンク侍、斬られて候」って北川景子さんの声で聞いたことはある気がします。
原作は未読で、内容もよく分からないままでの鑑賞です。

監督は石井岳龍さん
名前を聞いてもピンとこなかったんですけど、石井聰亙監督いつの間にか名前変えてたんですね。

【石井岳龍】映画界の“革命児”が名前を変えたワケ
 18日公開の映画「生きてるものはいないのか」の監督の名前は石井岳龍。聞きなれない名前だが、目の前に現れたのは「狂い咲きサンダーロード」(1980年)、「爆裂都市 Burst City」(82年)で日本映画界の革命児と評された石井聰亙(そうご)。ということは、「五条霊戦記 GOJOE」以来、約10年ぶりの長編映画監督作...

と言っても、もう8年も前ですけど。
『狂い咲きサンダーロード』や『爆裂都市 BURST CITY』はカルト作品として認識はしてますが見たことはありません。
『逆噴射家族』だけ見たことあるような気がします。

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主演は綾野剛さん
近作は『白ゆき姫殺人事件』『闇金ウシジマくん Part2』『新宿スワン』『天空の蜂』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『日本で一番悪い奴ら』『怒り』『新宿スワンⅡ』『武曲 MUKOKU』『亜人』『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』を観てます。

共演に北川景子さん
近作は『の・ようなもの のようなもの』『破門 ふたりのヤクビョーガミ』『君の膵臓をたべたい』『探偵はBARにいる3』を観てます。

共演に東出昌大さん
近作は『GONIN サーガ』『ヒーローマニア -生活-』『クリーピー 偽りの隣人』『聖の青春』『関ヶ原』『散歩する侵略者』『OVER DRIVE』を観てます。

共演に染谷将太さん
近作は『さよなら歌舞伎町』『バクマン。」』『ディアーディアー』『聖の青春』『PARKS パークス』『3月のライオン 前編後編』『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』を観てます。

共演に浅野忠信さん
近作は『岸辺の旅』『グラスホッパー』『淵に立つ』『新宿スワンⅡ』『星くず兄弟の新たな伝説』を観てます。

共演に永瀬正敏さん
近作は『まほろ駅前狂騒曲』『後妻業の女』『』『パターソン』『Vision』を観てます。

共演に豊川悦司さん
近作は『後妻業の女』『3月のライオン 前編後編』『ラプラスの魔女』『のみとり侍』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

掛十之進: 綾野剛
ろん: 北川景子
黒和直仁: 東出昌大
幕暮孫兵衛: 染谷将太
茶山半郎: 浅野忠信
大臼延珍: 永瀬正敏
真鍋五千郎: 村上淳
オサム: 若葉竜也
長岡主馬: 近藤公園
江下レの魂次: 渋川清彦
大浦主膳: 國村隼
内藤帯刀: 豊川悦司

あらすじ

ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。
自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。
掛は、「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語るが・・・
次々とあらわれるクセモノ12人。ある隠密ミッションの発令によって始まる前代未聞のハッタリ合戦。
そして、一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿が語り出す驚きの秘密。
今、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いがはじまる!

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

なんか出演者がアホみたいに豪華なんですけど、元々はdTVの配信コンテンツとして企画されたらしいです。

動画配信サービスの戦国時代 dTVが「パンク侍」に乗り出す戦略 - ライブドアニュース
『パンク侍、斬られて候』主演の綾野剛とマドンナ役の北川景子(写真:dTV)Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、

まぁNOTTVで1000億円以上の赤字垂れ流しましたが、dTVは成功してるみたいですし、上の記事を見ても目標興収10億円と少ないので、初めから劇場で失敗しても痛くも痒くもないと思われます。

ドコモがNOTTVで失敗した理由、dTVで成功した理由 | Bizコンパス -ITによるビジネス課題解決事例満載!
NTTドコモは鳴り物入りで開始したNOTTVのサービスを終了しました。なぜ、NOTTVは失敗したのか?そして失敗の教訓を活かしたdTVは好調を持続できるのか?背景を掘り下げていきます。

ただ、そういう体制の下で作られたものが、果たしてパンクであるのかは甚だ疑問で、パンクっていうのはそういうものから一番離れたところにあるような気がします。

なのでこの体制下で「パンク侍、斬られて候」と言われても説得力が弱いと思いますし、パンクとしての魅力も無いのだと思います。

そして、それがそのままこの作品の評価に繋がってる気がします。

ヤフー映画が2.93点
映画.comが2.9点
フィルマークスは少し高くて3.3点
(2018年7月14日現在)

いや、これが同じオールスターキャストで「超豪華痛快時代劇エンターテインメント」だったらいいと思うんですけど、少なくともパンクでは無いだろうと思うのです。

これだったら今年1月に公開されて、同じ浅野忠信さんが怪演されてた『星くず兄弟の新たな伝説』の方が、よっぽどパンクだった気がします。

星くず兄弟の新たな伝説 評価と感想/メタメタB級ロックミュージカル風
昭和のスナックみたいな雰囲気で楽しい ☆5点 近田春夫が1980年に発表したアルバム「星くず兄弟の伝説」を原案に1985年に手塚眞監督で映画化された同名映画の続編で監督は引き続き手塚眞 主演は三浦涼介と武田航平、共演に井上順と夏木マリ、高木完や久保田慎吾やISSAYといったオリジナルキャストも再集結

今年5月に300館規模で公開されて同じように低評価だった『ラプラスの魔女

ヤフー映画が2.16点
映画.comが2.8点
フィルマークスが3.0点

こちらは不思議とネット上で映画評論家のレビューを見かけなかったのですが、本作はシネマトゥデイに映画短評5件載っていました。

パンク侍、斬られて候 (2018) 映画短評 - シネマトゥデイ
芥川賞作家・町田康が執筆した、江戸時代が舞台の人気小説を映画化。

「壮大な楽屋落ち」「悪ノリぶりは作り手ばかりが面白がっているようにしか思えず、物語がヒートアップするに従ってこちらは興覚めしてしまう」「狂気はこちらに伝染せず」「現場では異様だったはずのテンションが、スクリーンを介すと、ただ滑稽さに回収されてしまう」「この尺の長さはパンクと言い難い」「頭から読めるオチ」「パンクとは、生ぬるい体制への批判である」「冒頭から延々とナレーションで説明」

凄い、言いたいこと全部言ってくれてる(笑)

本作は何が残念って、ラストに向けてどんどん訳が分からなくなってカオスになっていくんですが、最後の最後できちんとオチをつけるんです。

冒頭、掛十之進が腹ふり党と勘違いして斬る物乞いの親子。
生き残った子の方は顔は見えませんが、声で北川景子と分かります。
しかし、北川景子はそれ以降、中盤まで出てこず、中盤から出てきたときは茶山半郎の身のまわりの世話をする女・ろんとして出てきます。
ろんはそれ以降、物語の重要人物となり、十之進との恋模様が描かれたりするんですが、前述したようにラストは訳分かんなくなってきます。
でも最後にろんが十之進に、「物乞いで殺されて生き残った子の方だ」と打ち明け斬りつけて、十之進に復讐を果たすっていう仇討ち話で終わるんですが、これのどこがパンクなの?って思ってしまいました。
パンクだから散々、訳分からなくして終わるんじゃないの?と思った訳です。

ラストの方で、茶山が真っ白いところにいるところは本当に意味不明で、松本人志監督の『しんぼる』になりかけたのに、最後の最後に最初の伏線(しかもバレバレ)回収してどうする?と思いましたよ。

映画 「しんぼる」 松本人志 監督作品

とにかく冒頭からギャグはダダスベリしてて、観客はクスリとも笑わず、有名な人がたくさん出てるのに劇場内は妙な空気で包まれます。
いい大人が殺し合いしてるのに、「怪奇人間炬燵」←ただのロメロ・スペシャル、「睾丸稲荷返し」←ただの顔面騎乗、をされてもクレヨンしんちゃん観に来てる訳じゃないんでリアクションに困るんですよね。

笑ったのは中盤になって、顔に変な入れ墨がしてある茶山が出てきたときくらいでしょうか。

キャラ動画/茶山半郎

ただ、これだって出オチで終わってしまいますからね。

腹ふり党の変な踊りも、北川景子さんにしては変な踊りで一瞬見どころがありますが、突き抜けるまでは行かず、おっぱいの一つでも見せてくれればと思いましたが、そうはいかないでしょうから、せめて綾瀬はるかさんの腹踊りくらいはと思ってしまいます。

綾瀬はるか、キレキレ腹踊り披露!「女優魂に脱帽」「すごすぎる」と話題
女優の綾瀬はるかが主演するTBS系火曜ドラマ『義母と娘のブルース』(毎週火曜22:00~)の第1話が10日に放送された。ラストシーンで綾瀬が腹踊りを披露。強烈なインパクトを与え、「女優魂に感銘」「すごすぎる」などと話題を呼んでいる。

終盤になって永瀬正敏さん演じる猿の大臼延珍が出てくると、延々と続いていたナレーションが猿の視点による人間観かと合点がいくのですが、あの容姿からして『猿の惑星』の既視感は否めません。

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そしてサル1億匹vs人間3千人という訳分からない展開になって、最後、きちんとオチつけて終わって、終わった瞬間口ポカーンですよ。
もう苦笑しかない。

エンドロールもサルが出てきて「ウォークマンかよ」とツッコむしかない。

TVCM ソニー ウォークマン(1987)

6月30日(土)公開ですが、おそらく3週経った7月21日(土)以降は公開館数、上映回数共に減らされると思うので気になる人は早めに観に行った方がいいと思います。
たぶん、すぐdTVで配信するでしょうけど…。

鑑賞データ

新宿バルト9 夕方割 1300円
2018年 114作品目 累計108500円 1作品単価952円

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