PARKS パークス 評価と感想/井の頭公園100周年事業映画

PARKS パークス 評価と感想
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100周年事業で、はしゃいじゃいました ☆1.5点

予告編

映画データ

PARKS パークス (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『PARKS パークス』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:東京の武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園の開園100周年事業の一つとして制作された青春ドラマ。
http://cinema.pia.co.jp/title/170172/

橋本愛さん、永野芽郁さん、染谷将太さんが出演のわりに、あまり話題になってないなと思い観に行ってきました。
わりと良作をかけることが多いテアトル新宿が上映館というのも決め手です。

本作は井の頭恩賜公園100周年事業の一環として制作されたそうで、詳しい経緯やイントロダクションは公式サイトをどうぞ。

井の頭公園の映画『PARKS』
2017年に100歳を迎える、井の頭公園の映画。監督:瀬田なつき/音楽監修:トクマルシューゴ 2017年春テアトル新宿他にて全国公開。

でも、そのわりには井の頭恩賜公園100年実行委員会の公式サイトにリンクが貼られてなかったりする。

井の頭恩賜公園100年実行委員会[公式サイト]
井の頭恩賜公園100年実行委員会の公式サイトです。井の頭恩賜公園100年実行委員会では、井の頭恩賜公園の開園100周年(平成29年(2017年)5月)に向けた事業を展開していきます。

映画は橋本愛さんのナレーションというか観客への説明で始まって、映画の最初と最後は井の頭公園の桜のシーンにしたい旨が説明されます。

プロローグから始まり、チャプター1、チャプター2と章立てになってるのですが、なんかPR動画みたいな雰囲気で、妙に、はしゃいだ音楽がかかってて、始まって1分でもう無理って思いました。

作品の雰囲気やコンセプトからして、映画じゃなくてYouTubeの動画にすればいいのになぁと思いました。
その方が話題になりそうな気が。

最近、こういうのよく作られるじゃないですか?
ルミネのCMみたいの

あらすじ

吉祥寺・井の頭公園の脇に建つアパートに住む大学生の純(橋本愛)は、最近なにもかもがうまくいかない。同棲するはずだった恋人とは別れてしまい、大学からは留年の通知が届く。なんとか卒業しようとゼミの担当教授(佐野史郎)を訪ねて交渉し、アパートに戻ると、見知らぬ高校生のハル(永野芽郁)が訪ねてくる。亡くなった父親の晋平(森岡龍)について小説を書こうとしていたハルは、晋平が保存していた昔の恋人、佐知子(石橋静河)の手紙を読み、その住所と50年前の写真を頼りに吉祥寺にやってきたのだった。

ゼミのレポートの題材になるかもしれないと思いつき、ハルと一緒に佐知子を探すことにした純は、アパートを管理する不動産会社の担当者に頼み込んで、オーナーの寺田さん(麻田浩)の連絡先を教えてもらう。ふたりを自宅に迎え入れた物静かな寺田さんは、佐知子と晋平のかつての友人だった。寺田さんの情報をもとに佐知子の現在の住まいを突き止めた純とハルは、そこで孫のトキオ(染谷将太)に出会う。佐知子は少し前に脳梗塞で亡くなっていた。そしてその数日後、トキオは祖母の遺品のなかにオープンリールのテープを見つける。

ヤフオクで入手したオープンリールにテープをかけてみると、ノイズまじりに流れ出したのは、若いころの晋平と佐知子の歌声だった。「君と歌いたい曲がある/それはこんな曲で/僕らの物語は/この公園から始まる……」テープが傷んでいたせいか、音は途中で途切れる。「公園って……この井の頭公園のことだよね?」興奮した純、ハル、トキオの3人は、曲を完成させようと決意する。だが純は高校生のときギターを触ったことがある程度、ハルはリコーダーが吹けるだけ。トキオは機材のセッティングやサンプリングやラップは得意だが、楽器は弾けない。バンドメンバー探しが始まる。子供たちにピアノを教えていたキーボード奏者(谷口雄)、パンクバンドの紅一点ベーシスト(池上加奈恵)、本業は大工のドラマー(吉木諒祐)、公園で演奏していた謎のギタリスト(井手健介)をリクルートすることに成功した純たちは、曲の新しいアレンジに取り組む。

そんなとき、「吉祥寺グッド・ミュージック・フェスティバル」(通称「キチフェス」)の運営に関わっている純の友人でイラストレーターの理沙(長尾寧音)が、フェスに出場しないかと誘ってくる。気おくれする純を説得して、出場を決めたトキオと他のメンバーたち。曲のアレンジと練習は順調に進み、ついにフェスの当日がやってくる。だが、本番の直前に、思わぬアクシデントが起きてしまう。60年代の曲を2017年に復活させようとする純たちの試みは、無事に成功するのだろうか?

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

あー、ハルって高校生だったのか。
純とトキオと同い年くらいに思ってました。

ハルは佐知子が写ってる写真が、純が住んでる場所と同じだったので、この人知りませんか?って突然訪れるんですが、井の頭公園を見渡せる場所に建つアパートが50年前と同じっていうのがあり得ませんし、仮にそうだったとしても純が住んでる部屋はかなり新しいんですよね。

で、まあ、そういうのはちゃんとやろうとすると美術的にもお金かかると思うので仕方ないのですが、そんな賃貸者向けのアパートに50年前に住んでた人を知りませんか?って、突然訪れるのとかあり得なくないですかね?

それで純も一緒に探しましょうってなるし、ハルはなんかずっと居ますし、いきなり来た知らない人泊めるかなぁ…。

純が不動産屋に聞けば分かるかもしれないってことで二人して行きますが、今は個人情報保護法とかあるしなぁ…と思います。

さすがに不動産屋も50年前住んでた人は分からないっていうか、50年前にその不動産屋が無い可能性の方が高いのですが、そういうことはお構いなしにして、アパートの大家さんを教えてくれます。

アパートの大家さんを教えてくれるのはいいと思うんです。
個人情報保護法にも引っかかりませんし。
でも大家さんなら賃貸借契約書に記載されてると思うんですよね…。

で、もう、この辺の設定とか脚本とか演出で、かなり観るのがツラいんですが、頑張って観ます。

大家さんを訪れると、当時は交流があって、佐知子がアパートを出て行ってからは会ってないと言ってましたが、葉書(年賀状?)だけのやり取りはあって住所を教えてもらいます。

住所が分かったら突然押しかけるのがこの映画のパターンなので、二人してピンポン連打します。
すると佐知子の孫のトキオが帰ってきて(二世帯住宅ぽくなってます)、あんたら何やってんの?ってなります。
するとハルが「鍵が開いてなくて」とか意味不明なこと言います。
トキオが「いや、留守だから鍵かかってるんでしょ」と至極真っ当なこと言います。

いや、ホント観てるのがツラいです…。

あとはあらすじどおり、ばあちゃん(佐知子)が死んだことを聞かされるんですが、ここでまた変な演出があって、トキオの心の声をツイッターで呟くんですが、その後もツイッターでの呟きが度々出てきます。
いま感出したかったのかな?

で、最初から疑問だったんですが、ハルの父親がかなりの年齢だよなと。
トキオは佐知子の孫ですからね。
それでまた、ハルの母親が再婚するって設定なので、頭が?になります。
まぁ高齢でも再婚する人はいますし、あるいはハルの父親はかなり年下と結婚したのかもしれませんが、ハルの家族像が想像し辛いんですよね。

テアトル新宿なので、映画観終わったあとロビーに出たら、本作に関する記事の切り抜きが貼ってあって、その中に監督へのインタビューがあったのですが、父親が高齢なのはそういう設定だそうで、このインタビューにも書いてありました。

染谷将太にフリースタイルラップを要求!? 『PARKS パークス』瀬田なつき監督インタビュー - インタビュー&レポート | ぴあ関西版WEB
染谷将太にフリースタイルラップを要求!? 『PARKS パークス』瀬田なつき監督インタビュー

あとハルにも裏設定があってアメリカンスクールに行ってる設定で、今は春休みかなんかだったかな。
アメリカンスクールという設定で素っ頓狂なことするのかしら?
まぁでもそんなのは観てても分からないですよね。

上映から3,40分経って、もうホント無理、ツラいな、帰りたいなと思ったときに、通路挟んだ隣の席の女性が席を立ってそのまま戻って来ませんでした。
だから頑張って観ました。

それで曲の続きを作ろうってなるんですが、60年代の曲だからフォークなんですよね。
あとは青い三角定規の「太陽がくれた季節」みたいなの。
青い三角定規は70年代ですけど。
曲は途中までは出来てるんで、そのまま作ろうとすれば出来る感じなんですけど、なんかいま風にしようとするんですよね。
結局出来た曲もハルに何か違うって言われてしまいます。

うん、観客も思ってましたよ、何でラップを入れたがるのだろうと。

はい、そしてここからはネタバレなのですが、あらすじにある本番直前のアクシデント書きますね。

 

純たちは復活させた曲を1曲だけキチフェスで演奏できることになるんですが、純がバンド名を思いつけずにいたところ、トキオが決めたバンド名はジュラシックパークス。
で、ジュラシックパークスの面々は出番まで時間があるってことで、純を除いてご飯食べに行くんですが、そこで食中毒になっちゃうっていう、とってつけたような脚本…。
みんな救急車で運ばれちゃいます。
トキオだけは大丈夫って言ってステージ上がりますけど、やっぱりステージで倒れちゃうっていうグダグダさ加減です。

うーん、キチフェスをやるライブハウスの近くで食事したと思うんですが、吉祥寺の飲食店のイメージ悪くなると思うんですけど…。

それでこの映画、キチフェス終わるくらいまではわりとはしゃいだ感じでずーっと続くのですが、キチフェス終わってハルが完成させた曲にダメ出ししたあたりから、一転してスリラーというかダークなファンタジーというか、そういう雰囲気になります。

PR的な映画なので、ずっと明るい感じでいくだろうと思ってたので面食らったんですが、ちょっと面白いかなと思ったんですよね。
ハルが普通に50年前の晋平と佐知子と一緒にいたりして、ハルの存在が分からなくなったりして。

純がハルに「あんたいつまでここに居るのよ」とか今更言ったりして、二人は決別するんですが、曲もいい感じに出来てミュージカル風になって、純とハルのアイコンタクトでいい感じに終わりそうと思ったんですが、まだ続きます。

そう、ミュージカル風のシーンでは桜が出てこないので、そこからまたエピローグとか余計なシーンを入れちゃって、折角いい感じに終わりそうなのを台無しにしてくれます。

この記事にも書いてありますけど、最後の方になってハルの正体が分からなくなるので、私も妖精でいいかなと思ったんですよね。
名前もハルですし、春の妖精でいいと思うんです。

橋本愛 × 永野芽郁 × 染谷将太、劇中バンドが面白い! 『PARKS パークス』音楽の魅力
今年、開園100周年を迎える吉祥寺の井の頭公園を舞台にして、一本の映画が生まれた、その名も『PARKS パークス』。企画したのは、2014年に惜しまれながら閉館した吉祥寺の映画館、バウスシアターのオーナー、本田拓夫だ。そこには「映画館の終わ...

それで最後ミュージカル風になって、ハルが公園を抜けて、純とハルのアイコンタクトになって、季節がバっと春に代わって桜の木でよかった気がするんですけど、つくづく残念な感じになってしまった『PARKS パークス』の感想でした。

鑑賞データ

テアトル新宿 TCGメンバーズ会員料金 1300円
2017年 72作品目 累計74400円 1作品単価1033円

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