ラプラスの魔女 評価と感想/ありえない教授は解説するだけです

ラプラスの魔女 評価と感想 映画感想
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終始眠たい演出に、つか、あの脚本 ☆1.5点

2015年にKADOKAWAより刊行された東野圭吾作家デビュー30周年記念作品の同名ミステリー小説の映画化。
監督は三池崇史、主演は嵐の櫻井翔、共演に広瀬すず、福士蒼汰、玉木宏、豊川悦司

予告編

映画データ

(シネマトゥデイ)

ラプラスの魔女
映画『ラプラスの魔女』の作品情報:『ヤッターマン』の三池崇史監督と櫻井翔が再び組み、ベストセラー作家東野圭吾の小説を映画化した本格派ミステリー。連続して起きた奇妙な死亡事件をきっかけに、その調査を進める大学教授らが事件の真相をあぶり出す。

(ぴあ映画生活)

ラプラスの魔女|映画情報のぴあ映画生活
『ラプラスの魔女』は2018年の映画。『ラプラスの魔女』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2018年5月4日(金)公開で、全国323館での公開です。
配給は東宝です。
劇場での予告編は昨年から流れていたので、非常によく目にしました。
原作・東野圭吾×監督・三池崇史×主演・櫻井翔と2018年GW後半の東宝の大作ですね。

原作は毎度のこと、未読での鑑賞です。

監督は三池崇史さん
近作は『テラフォーマーズ』と『無限の住人』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を観てます。

主演は嵐の櫻井翔さん
劇場では初めましてです。

共演に広瀬すずさん
近作は『怒り』『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』『三度目の殺人』を観てます。

共演に福士蒼汰さん
近作は『無限の住人』『曇天に笑う』を観てます。

共演に玉木宏さん
近作は『悪と仮面のルール』を観てます。

共演にリリー・フランキーさん
近作は『凶悪』『トイレのピエタ』『野火』『バクマン。』『恋人たち』『シェル・コレクター』『海よりもまだ深く』『二重生活』『SCOOP!』『聖の青春』『美しい星』『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』『blank13』『サニー/32』を観てます。

共演に豊川悦司さん
近作は『後妻業の女』『3月のライオン 前編後編』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

青江修介: 櫻井翔
羽原円華: 広瀬すず
甘粕謙人: 福士蒼汰
奥西哲子: 志田未来
水城千佐都: 佐藤江梨子
水城義郎:
那須野五郎: 渋川清彦
施設職員: 松澤匠
桐宮玲: TAO
中岡祐二: 玉木宏
武尾徹: 高嶋政伸
羽原美奈: 檀れい
羽原全太朗: リリー・フランキー
甘粕才生: 豊川悦司

あらすじ

初老の男性が妻と訪れた温泉地で、硫化水素中毒により死亡した。事件の担当刑事・中岡は、妻による遺産目当ての計画殺人ではないかと疑いを抱く。警察からの依頼で事故現場の調査を行った地球化学の専門家・青江修介教授は、「気象条件の安定しない屋外で、致死量の硫化水素ガスを吸引させる計画殺人は実行不可能」と断定、事件性を否定。それから数日後。別の地方都市でも硫化水素中毒による死亡事故が発生、その被害者が前回の事故で死亡した男と顔見知りであることが判明する。青江は新たな事故現場の調査に当たるが、やはり前回同様、事件性は見受けられない。遠く離れた場所で同じ自然現象による事故が連続して起こり、被害者が知人同士だった……この事実は、単なる奇妙な偶然なのか?だが、もしこれらが事故でなく、連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人は【その場所で起きるすべての自然現象をあらかじめ予測していた】ことになる。そんなことは絶対に不可能だ。未来を予見する知性=「ラプラスの悪魔」など現実に存在するはずがない……。
行き詰る青江の前に、1人の女が現れた。彼女の名は、羽原円華。事件の秘密を知る人物・甘粕謙人の行方を追っているという。怪しむ青江の目の前で、円華は、これから起こる自然現象を言い当ててみせた。円華の「予知」に隠された秘密とは?甘粕謙人とは何者なのか?そして動き出す、第三の事件……。青江の想像をはるかに超える、おそるべき全貌とは!?驚愕と衝撃の結末に向けて、彼らの運命が大きく動き始めた。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

いやー、眠たかったですねー。

あの、青江教授が甘粕才生のブログを読んで回想するシーンとか、青江教授が羽原全太朗から研究のことを聞かされるシーンとか、意識失いそうになりましたよ(笑)

睡眠導入効果のある映画として最適なんじゃないでしょうか?

なんでしょう?『となりの怪物くん』とか『ママレード・ボーイ』みたいにカメラをゆっくり動かしてるんですけど、ゆっくり動かしゃいいってもんでもないんですよね。
なんであんなに眠くなる演出なのか不思議です。
ラプラスの睡魔です。

原作読んで無いからあれなんですけど、甘粕才生の犯行の動機も、小説ならまだ読めるんでしょうけど、映像にすると、かなり痛いですよね。

2作連続ハズレ引いちゃった感のある玉木宏さんが主演した『悪と仮面のルール』と同じで、小説なら読めるんでしょうけど、映画にしちゃうと中二的と言いますか。

悪と仮面のルール 評価と感想/長い、クドい、つまらない
これ原作面白いんですかね? ☆2点 2010年に講談社創業100周年記念「書き下ろし100冊」作品として刊行された中村文則の同名小説の映画化で監督は中村哲平、主演は玉木宏、共演に新木優子。邪になるために創られた主人公が自身の運命に立ち向かう姿を描く

たぶんですけど、東野圭吾さんのこの原作、中村文則さん的ですよね?

これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。
そしたらこんな作品ができました。 ――東野圭吾

KADOKAWA公式サイトより引用)

物語は簡単に言ってしまうと

マッドサイエンティストならぬマッド映画監督が、自身の完璧さを追及するために妻子を殺し、生き残った息子が国家的プロジェクトの臨床実験によって、ラプラスの悪魔的能力を手に入れ復讐する話

ですよね。

なんか『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でヒドラに人体実験された双子のマキシモフみたいだぞ。

ラプラスの悪魔っていうのはウィキペディアによると、19世紀のフランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスが1812年に刊行した自著「確率の解析的理論」の中で以下のように述べてるんですね。

もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。

これ『サクラダリセット』でいうところの未来視の能力で、サクラダリセットでも魔女と呼ばれていたなぁ。

サクラダリセット 後篇 評価と感想/カルネアデスの板
やろうとしたテーマは壮大、だけど激ムズ ☆3.5点 河野裕氏原作によるライトノベルの映画化で2部作の後編。 咲良田の街から能力が消失する危機に、浅井ケイたち高校生が立ち向かう姿を描く。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』だと、主人公が宇宙人の言語を解析して宇宙人的思考方法を身につけると、未来を見通せるようになります。

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こういうSF要素が入ると邦画と洋画ではリアリティが段違いですなぁ。

うーん、教授も全然活躍しないんですよねぇ。
基本的には麻布北署の中岡刑事が「教授、硫化水素を意図的に発生させた殺人事件の可能性は?」って聞いて、教授が「ありえません」って答えるやりとりを3回くらいすると、教授(櫻井翔)に向かって「見た目よりバカね」って言う羽原円華(広瀬すず)が現れて、以降は教授がアッシー君になるという…。
俺の地球化学、全然役に立たないんですけど、やる気ない生徒に授業するために、難しい専門用語が入った長台詞を覚えて授業シーンに臨まなくてはならなくて、何ともお気の毒です。

教授が役に立ったのって甘粕才生(豊川悦司)の若い時の写真を見てたら、円華が探してる人物(甘粕謙人:福士蒼汰)に似てるって気付いたぐらいなんですが、あの写真はトヨエツさんと蒼汰くんの写真を合成したんですかね。

まぁ原作では羽原円華が主人公みたいなので、教授を主人公にするにはそもそも無理があるんで、役柄的には櫻井翔さんババ引いちゃったかなと。
今年は同じ東野圭吾さん原作の『祈りの幕が下りる時』がかなり素晴らしかったので余計にそう思いますね。

祈りの幕が下りる時 評価と感想/野村芳太郎版『砂の器』へのオマージュ
ゴジラをオマージュしたシン・ゴジラに近い ☆5点 2010年にTBSで阿部寛主演で連続ドラマ化された東野圭吾の「新参者」加賀恭一郎シリーズの第10作目を映画化。 監督は「半沢直樹」をヒットさせた福澤克雄、主演は引き続き阿部寛、共演に溝端淳平、田中麗奈、ゲストスターに松嶋菜々子

あと、甘粕才生に「硫化水素死した遺体はかなり悲惨なものになる」という台詞をわざわざ言わせるんで、妻子の遺体を見せるのかと思ったら見せないんですけど、あの思わせぶりな演出は何だったのか謎です。

温泉に含まれる「硫化水素」、卵の臭いが消えたら死の前兆、全身が緑色に! 自殺に使うと悲惨なことに…恐怖の毒性ガスを徹底解説! - エキサイトニュース
定期的に中毒や死亡事故で知られる硫化水素。以前、自殺に多用され、その自殺方法をマスメディアが流したことから、いくつもの石灰硫黄合剤入浴剤が販売停止、倒産となったニュースをまだ覚えている人もいるかもしれ...

(でも、あれで緑色出てきたら完全にハルクでアベンジャーズだな)

あとはツッコミどころを挙げたらキリが無いんだよなぁ。

円華の母親が竜巻で亡くなったトラウマを見せるためだけに、母親役が檀れいさんとか無駄遣いと思うし、全太朗の部下の桐宮と武尾とかも、あまり要らない気がするなぁ。
唐突に出てくる公安とかも。
きっと2つの硫化水素事件を追ってたら、背景に国家的プロジェクトにより生み出された犯人の関与があったというスケール感を出したかったんでしょうけど、スケール感全く出てませんでしたね。

これ映画評論家の方もコメントに困るでしょうね。
褒めるところほぼ無い(1個だけありました。ラストショットの広瀬すずが可愛かった)ので、提灯記事書くにしても苦労するでしょうし、これだけの大作でありながら、今のところネット見渡しても、この作品を批評してる評論家いないですし。

出演者や予算規模を考えたら、2018年の邦画ワーストの筆頭候補だと思います。

鑑賞データ

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2018年 77作品目 累計69100円 1作品単価897円

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