散歩する侵略者 評価と感想/製作に日本テレビが入ってるのがミソ

散歩する侵略者 評価と感想
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胸にストンと落ちた ☆4.5点

劇作家で演出家の前川知大が主宰する劇団イキウメにより2005年に初演された舞台及びそれを元に2007年に出版された小説の映画化で監督は黒沢清
主演に長澤まさみと松田龍平

予告編

映画『散歩する侵略者』予告編 【HD】2017年9月9日(土)公開

映画データ

散歩する侵略者 (2017) - シネマトゥデイ
『アカルイミライ』などの黒沢清監督が、劇作家・演出家の前川知大が結成した劇団イキウメの舞台を映画化。数日間失踪したのちに様変わりした夫が妻のもとへ戻ったのを機に、平穏だった町が変化するさまを描く。
散歩する侵略者|映画情報のぴあ映画生活
『散歩する侵略者』は2017年の映画。『散歩する侵略者』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2017年9月9日(土)公開で全国で180館程での上映規模で、初週の週末動員ランキングは10位でした。
配給が松竹と日活で製作幹事に日本テレビとWOWOWが入ってます。

本作はかなり早い段階から映画館で予告編を流していて、日本よりも世界で評価の高い黒沢清監督の最新作ということで楽しみにしていました。
舞台はもちろん知らなくて、小説も未読です。

監督は黒沢清さん
2013年の『リアル~完全なる首長竜の日~』を撮るまで5年のブランクがありましたが、その後は2014年に『Seventh Code』、2015年に『岸辺の旅』、2016年に『クリーピー 偽りの隣人』『ダゲレオタイプの女』と毎年撮られてます。

クリーピーは2016年のマイ邦画ナンバーワンでした。

クリーピー 偽りの隣人 評価と感想/違和感や不快さがリンクする映画
黒沢清監督の最高傑作だと思います  ☆5点 予告編 映画データ あらすじ 元刑事で現在は犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、かつて同僚だった刑事・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。だ...

主演に長澤まさみさん
近作は『アイアムアヒーロー』『グッドモーニングショー』『追憶』『銀魂』を劇場で観てます。
銀魂の長澤さんのシーンは爆笑なので必見です。

銀魂 評価と感想/福田監督やりおった!
ワーナーブラザース絶好調 ☆5点 週刊少年ジャンプに2004年から連載中で累計発行部数5000万部を超える空知英秋のSF時代劇コメディ漫画の実写映画化。 監督は福田雄一、主演に小栗旬、共演に菅田将暉と橋本環奈 予告編 映画『...

主演に松田龍平さん
近作は『まほろ駅前狂騒曲』『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』『麦子さんと』『モヒカン故郷に帰る』『殿、利息でござる!』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を劇場で観てます。

共演に長谷川博己さん
役柄や出番からいって長谷川さんも主演でトリプル主演になるのかも。
近作は『海月姫』『劇場版 MOZU』『セーラー服と機関銃 -卒業-』『二重生活』『シン・ゴジラ』を劇場で観てます。

シン・ゴジラ 評価と感想/全ての円谷チルドレンにおめでとう
すごく、良かったです  ☆5点 予告編 映画データ もう冒頭の入り方からして昭和29年版ゴジラのオマージュがひしひしと感じられました。 現在の邦画ならクドクドと説明がちになるところを、畳みかけ...

他に共演と配役は以下の通りです。

加瀬鳴海: 長澤まさみ
加瀬真治: 松田龍平
桜井: 長谷川博己
天野: 高杉真宙
立花あきら: 恒松祐里
明日美: 前田敦子
丸尾: 満島真之介
車田: 児嶋一哉
鈴木: 光石研
牧師: 東出昌大
医者: 小泉今日子
品川: 笹野高史

あらすじ

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海。夫・真治は会社を辞め、毎日散歩に出かけていく。一体何をしているのか…?その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井は取材中、天野という謎の若者に出会い、二人は事件の鍵を握る女子高校生・立花あきらの行方を探し始める。やがて町は静かに不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」真治から衝撃の告白を受ける鳴海。当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

劇団イキウメによって2005年に初演され、その後2007年2011年に再演された、いわゆるボディスナッチャー系のSFです。

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侵略者は加瀬真治、天野、立花あきらの3人で、立花に寄生した侵略者が粗野で凶暴だったことから立花家一家惨殺事件を起こすのが映画の導入部です。

ジャーナリストの桜井は、その街で米軍や自衛隊が秘密裡に動いてるという情報をキャッチし、取材にあたりますが空振りに終わります。
取材のため、TLS(東京ロケーションサービス)からレンタルした車はパラボラアンテナが付いた大仰なものでしたがたまたまでした。
取材も空振りに終わり車を返却して終電で東京に戻ろうとしたところ、デスクより一家惨殺事件を取材するように命じられ、普段は政治系のネタを追っている桜井は渋々取材にあたるのでした。

桜井は事件現場の立花家に着くと、天野という若者から声をかけられます。
天野は立花あきらを探してるそうで、自分は宇宙人だと言います。
立花も宇宙人で侵略するために地球に来たことを明かすと、立花を探すためのガイドをしてくれないかと桜井に頼みます。
桜井は妄想に取りつかれた若者の虚言と思いながらも、論理的で説得力のある天野の言動に魅力を感じ、取材も兼ねてガイドを引き受けることにします。

一方その頃、加瀬鳴海は数日間行方不明だった夫の加瀬真治が病院に収容されていると連絡を受けて駆け付けます。
夫の浮気によって夫婦関係は冷え切っていましたが、戻ってきた夫は生気が抜けきったようで記憶も曖昧で以前とは別人でした。
鳴海は病院から帰る車の中で真治から宇宙人だと告げられガイドになってくれるよう頼まれますが、当然のごとく相手にしません。

翌日になっても会社に行くそぶりを見せない真治。
天気予報の真似したり、一日中テレビのザッピングをして、思い立つと散歩に出かけるという生活。
呆れた鳴海は3日目には真治の代わりに退職届を提出するのでした。

そんなある日、鳴海の家に妹の明日美がやってきます。
両親と喧嘩して実家を飛び出してきたそうで、数日泊めてくれと言います。
在宅でフリーのデザイナーをしている鳴海のことは、両親は自由にさせ過ぎたと後悔していて、妹の明日美には事ある毎に婿を取って家を継ぐようにプレッシャーをかけていたのでした。

鳴海は真治に「明日美のこと分かる?」と聞くと真治は分からないと答えます。
真治に、明日美は鳴海の妹で、真治の義理の妹にあたると説明してもピンとこないようでした。
鳴海が2階に物を取りに行くと、明日美は真治に義理の兄であることや家族であることを一生懸命説明します。
すると真治は「それだ!」と言って明日美の額に人差し指をかざすと、明日美が崩れ落ちます。
2階から降りて来た鳴海が、崩れ落ちて泣いている明日美に気が付くと、真治に何をしたか問い詰めますが、逆に明日美に何でもないと言われます。
憑き物が落ちたような明日美は急に帰ると言い出し、笑顔で鳴海の家を後にするのでした。

真治が額に指をかざしたのは「概念」を奪っていて、明日美からは「家族」という概念を奪ったのでした。
真治らの宇宙人には「家族」という概念が無かったんですね。
明日美は家族という概念が奪われたおかげで両親のことが気にならなくなったんですね。
なので笑顔で帰って行くわけです。

桜井も天野と共に、警察によって病院に収容されていた立花を見つけると、概念を奪う瞬間を目撃します。
立花の病室を見張っていた警官の車田はしきりに自分という言葉を使います。
高卒で警官になったので大卒警官に対する階級コンプレックスもありました。
立花は桜井の目の前で車田から「自分」という概念を奪ってみせます。
自分と他人という境界が無くなる車田でした。

天野は桜井に、自分たちは概念を集めていてある程度集まったら上に報告し侵略が始まると言います。
そして概念を集めてる侵略者はもう1人いて、そいつを探して欲しいと頼みます。
報告するための無線機も作成していて、そのための部品も調達して欲しいと頼まれます。

別の日、真治は散歩してると丸尾という家の敷地に勝手に入ります。
洗濯物を片付けるためにその家から出てきた青年としばらく禅問答のようなことを繰り返すとその丸尾青年からは「誰々の」の「の」、つまり「所有」という概念を奪います。
後日、所有という概念を奪われた丸尾青年はショッピングセンターで世界平和を説くのでした。
所有の概念が無ければ領土問題など戦争も起きないというわけです。

桜井は無線機の部品を購入するためにショッピングセンターに出かけると、物々しい自衛隊の車列に出くわします。
その車列の中に高名な物理学の教授が乗ってるのを見つけて声を掛けますが、自衛隊に引き離されると何かが起こっていると確信するのでした。

桜井が無線機の部品を購入し終えると黒いスーツの男が声をかけてきます。
その男は名刺を差し出すと厚労省の役人で品川と名乗りました。
品川は病院に収容されていた立花あきらを探していて、立花はウイルスに感染してると言います。
病院の監視カメラで桜井を確認していた品川は、立花の居場所を尋ねますが桜井が知らないと答えるとそれ以上は追及せずに、何かあったらすぐに駆け付けるからスイッチを入れてと言ってGPSを渡します。

また桜井はそのショッピングセンターで、演説が終わった丸尾と真治が話してるのを見かけると、直感的に真治が3人目の侵略者だと気づくのでした。

鳴海たちが家に戻ると病院から、真治の症状はウイルスによるものかもしれないと連絡があって、病院に向かいます。
病院は概念を奪われた人々で溢れていましたが、どうやらそれもウイルスのせいとされてるようでした。
主治医から優先的に診察すると手招きされますが、鳴海は不穏なものを感じ真治と病院をあとにします。

鳴海と真治が病院を出ると尾行されてるのを感じ、真治が話してくるというとその者たちは品川の部下でした。
真治は品川の部下の1人から概念を奪うと部下たちは逃げていきます。
そのまま鳴海と真治が歩いてると教会の前を通ります。

教会からは子供たちの讃美歌が聞こえ、結婚式を教会で挙げたことを思い出すと、2人で中に入っていきます。
真治は歌い終えた子供たちに「愛とは何か?」と尋ねます。
色々な答えを口にする子供たちですが、真治には今一つパッとしません。
そこに牧師さんが現れたので愛について聞くと別室に案内されます。
牧師さんは様々な愛の定義を語りますが、真治は頭が混乱するばかりでした。

品川にGPSを渡された桜井が天野たちの元へ戻ると、パトカーがやってきます。
無線機作成のための針金を探すのに、建物の外に出ていた立花を見つけると逮捕しようとしますが、逆に立花に拳銃を奪われ警官2人は射殺されます。
目の前で殺人が起こったことに驚いて、桜井は人間のルールを説きますが、立花には暖簾に腕押しでした。

3人は場所を移動して無線機完成を目指しますが、そこにも品川の部下たちがやってきます。
立花が再び拳銃で殺すと、殺した部下たちが持ってたのはマシンガンという重装備で厚労省とは思えません。
すぐに居場所を突き止められことを不審に思った立花が桜井をボディチェックするとGPSが出てきます。
電源は切られたままでしたがそれはカモフラージュで、ずっと電源が入っていて桜井は品川に一杯食わされたのでした。

鳴海と真治は街から逃げるため、必要なものを家に取りに戻ると、桜井が待ち構えてます。
桜井を不審に思った鳴海は聞く耳を持ちませんでしたが、桜井がガイドであることを告げると事態を半分飲み込めたようでした。
桜井が他の2人が探してることを告げますが、鳴海は当然のように真治に会わせる気はなく街を出ていこうとします。

鳴海が車を出そうとすると、立花が運転するTLSのパラボラ車がやってきますが免許を持ってないため暴走して止まります。
車から降りた天野は真治に合流しようと呼びかけますが、鳴海はそのまま街を出ようとします。
鳴海はしばらく車を走らせますが、天野たちが追ってくる様子もありません。
真治に聞くと、先ほどの短い時間で宇宙人同士の会議は終えたようで、概念もほぼ集まり侵略が始まると言います。

天野もほぼ概念が集まったことで真治には執着してませんでしたが、休憩に寄ったショッピングセンターで立花が真治たちを見つけると追っていきます。
立花は、車を走らせ逃げる鳴海の前に飛び出すと轢かれてしまいます。
人を轢いてしまい呆然とする鳴海に変わって真治が車を運転すると言います。
真治は鳴海と行動を共にする中で、宇宙人の中に真治の人格が半分侵食し、夫としての自覚が芽生え始めていました。
立花は死ぬ間際に、完成した無線機を天野に託します。

桜井と天野がパラボラ車に無線機を取り付ける準備をしていると、品川たちがやってきます。
天野は人間はウザいとか邪魔とか同じ事なのに違う言い回しをすることが理解出来ない、と品川と禅問答のようなことを始めると、そのウザいとか邪魔という「差別」の概念を奪います。
品川が崩れ落ちると、部下たちは天野を撃ちますが、倒れた天野は隠し持っていたマシンガンで部下たちを皆殺しにします。
差別の概念が無くなって倒れている品川はみんな友達じゃんと楽しそうに言います。
天野は致命傷を負っていて今にも死にそうでした。
桜井は自分に寄生するかと天野に聞きます。

桜井に寄生した宇宙人が無線機をパラボラアンテナに繋げると、軍の飛行機から攻撃を受けますが、宇宙に信号が送られ侵略が始まります。

一方、街から出た真治と鳴海はホテルで休憩をとります。
窓の外を見ると空が光り、侵略が始まっています。
鳴海はやっと夫婦の絆を取り戻し始めたと思いましたが、侵略が始まったと知り絶望します。
真治に首を絞めて殺してくれるよう頼みますが、真治にそれは出来ないと言われます。
今、頭の中は愛で溢れていると言う鳴海は、愛という概念を奪うように真治に言います。
鳴海から愛という概念を奪った真治は「なんじゃこりゃ」と言って、もの凄い衝撃を受けるのでした。

切り立った断崖絶壁から海を見つめる2人。
空からUFOが降りてきて総攻撃が始まります。

2か月後。
収容所のような場所で手伝いをしてる真治。
引き返せないところまで来ていた人類は、今回のことで色々リセットできたのかもしれないと言う医者。
人類は侵略されずに済んだのでした。

奥のベッドには愛の概念を失って生気の無い鳴海。
真治は一生、鳴海のそばを離れないと誓って映画は終わります。

24時間テレビ 愛は地球を救う
日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う」公式サイトです。

日本テレビ製作「24時間テレビ 愛は地球を救う」お後が大変よろしいようで、ベベン♪

 

「愛という概念を知った宇宙人が侵略をやめる」
ベタですが、ストンと落ちてくるいいオチだと思いましよ。
鳴海の愛が世界を救ったんですから。

本作は黒沢清監督作品の中でも一番見やすい部類に入るのじゃないでしょうか。
前作のクリーピーもエンタメに寄ってましたが、本作の方が笑いもあり見やすかったんじゃないかと思います。
記憶を失った真治の感じは、現在WOWOWで放送している『ツイン・ピークス The Return』をご覧の方ならダギー・クーパーみたいな感じと言えば分かって頂けるんじゃないかと思います。

ツイン・ピークス THE RETURN 第4話ネタバレ解説
第4話、いきます。今回のエピソードではまず、ブラックロッジのクーパーと入れ替わって消滅してしまった、ダギー・ジョーンズの物語が紹介されます。 クーパーはダギーと入れ替わりに現実世界に戻ってきました。しかし記憶喪失で幼児のような状態です。このキャラを「ダギー/クーパー」と表記することにします。 ダギー/クーパーは、引き続...

そういう面白さがありましたよ。

テレビの天気予報を見て、真似して踊ってるのは『美しい星』感ありました。

「美しい星」火星人のポーズ3連発 特別映像

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美しい星 評価と感想/もう一捻り欲しかった
プロットが古いのは否めない ☆4点 1962年に発表された三島由紀夫のSF的な長編小説の映画化で『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督。 出演は主役となる家族の父役にリリーフランキー、母役に中嶋朋子、長男役に亀梨和也、長女役に橋本愛。
岸辺の旅 評価と感想/死者と旅するロードムービー
繰り返し見るうちに良さが分かるかも  ☆4点 予告編 映画データ あらすじ 3年前に夫・優介(浅野忠信)が失踪してしまってから喪失感を抱えていた瑞希(深津絵里)は、ようやくまたピアノ講師の仕事ができるようになった。そんな中突...

笹野高史さんの黒いスーツの役人は『メン・イン・ブラック』感がありました。
舞台版とか小説では出てこない設定&役柄なのかな?
これは田中幸子さんと黒沢清監督による共同脚本の上手いところで映画的な設定だと思います。
ある程度スケール感が出ますし。
トミー・リー・ジョーンズか笹野高史か、といったところでしょう。

黒沢清監督の専売特許と言ってもいいんじゃないかと思いますが、あの人物が黒くなる感じや、車の中からの背景の不穏な感じとかは、やや薄まっていて、初見の方には見やすかったんじゃないかと思いますが、それでも右隣のおっちゃんは寝てましたし、2つ左隣の人は途中で飽きちゃったのかスマホ開いてました。
「概念」という哲学的な要素を含んでいるので、ノレない人は全くノレないかもしれません。
ただ1人、ガンガン笑ってたお客さんがいたのでウマが合うなと思いました。

劇団イキウメの前川知大さんは映画監督に人気ですよね。
2016年に入江悠監督の『太陽』という作品を観たのですが、これも劇団イキウメの舞台が元でした。

太陽 評価と感想/設定によるSF、舞台の方が向いてる作品
うーん、可もなく不可もなく  ☆3点 劇作家で演出家の前川知大が主宰する劇団イキウメにより2011年に上演された近未来を設定とした同名舞台劇の映画化。 監督は入江悠、主演に神木隆之介と門脇麦 予告編 映画データ ...

本作も舞台的な匂いがしましたが『太陽』に比べると予算があったと思いますし、CGが派手になってるので迫力がありました。
飛行機のシーンは『回路』を思い浮かべましたね。

回路 予告

侵略者が概念を取り込むというのは、ある意味相手を理解するという行為で、昨今の右傾化している世界では欠けてきている要素だと思いますし、逆に概念を喪失することで救われる問題もある訳で、明日美が抱える家族の問題なんかはその最たるものの気がします。

「家族だから」はまやかし? 身内のトラブルを減らすには - ニュース|BOOKSTAND
 相続争い、家庭内暴力などの大きなものから、些細な内輪もめまで、家族間のトラブルは昔も今も後を絶ちません。元NHK人気アナウンサーでエッセイストの下重暁子さんが...

先ほども書きましたが今年は三島由紀夫×吉田大八監督による『美しい星』も公開されてそちらが芥川賞的なのに対し、前川知大×黒沢清監督の本作は直木賞的といいますか、そういう感じがした両作なんですが、お2人の監督が今撮られて発表されたというのは共通した思いがあるんじゃないかと思いました。

鑑賞データ

新宿ピカデリー SMTメンバーズ割引料金 1200円
2017年 148作品目 累計157600円 1作品単価1065円

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