日本で一番悪い奴ら 評価と感想/拳銃押収するための本末転倒さを描く

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拳銃1丁2千万円 コスパ悪すぎw  ☆4点

予告編はこんな感じです

映画データはこちらからどうぞ

(シネマトゥデイ)

映画『日本で一番悪い奴ら』の作品情報:『凶悪』などの白石和彌監督と『新宿スワン』などの綾野剛がタッグを組んだ、日本の警察における不祥事をモチーフにした作品。2002年に覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕され“黒い警部”と呼ばれた北海道警察の警部の、逮捕までの26年間が描かれる。
(ぴあ映画生活)
『日本で一番悪い奴ら』は2016年の映画。『日本で一番悪い奴ら』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
『凶悪』の白石和彌監督作です。
凶悪は2013年のマイベストテンの5位にしていたので、今作は楽しみにしておりました。
誰にでも凶悪になる要素はある ☆5点 (あらすじとかは映画.comさんでどぞ)いやー、面白かったです。 『冷たい熱帯魚』...
今作の元ネタは言わずと知れた「稲葉事件」で北海道警の凄まじい不祥事を描いた稲葉氏自身の著作「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」がベースとなっています。

この事件は当時のニュース報道でリアルタイムで知っていますが、さすがに断片的な情報しか知らなかったので、今作で事件の全容が、なるほどよくわかりました。
タイトルで”日本で一番悪い奴「ら」”と言ってるのがミソですね。

舞台は稲葉氏が警察庁に入庁した1976年からを描いているので、映画も70年代テイストが色濃く反映されたものになっていました。
画面に出てくる画は、まんま「太陽にほえろ」の画で、懐かしい感じがしましたし、役者陣もあの頃の役者さんのような濃ゆい感じになってました。特に中村獅童さんと青木崇高さんは濃かった(笑)

ストーリーの方は、もっと腐敗ぶりが酷いのかな?と思ってたので、正直そんなに驚かなかったのですが、昨今も続発する警察の不祥事のニュースに慣れてきてしまっているせいかも、と思いました。

事件の発端は、警察も民間会社と同じように営業成績を求められる感じで、郵便局などでも年賀はがきの販売ノルマがあるように、捌き切れない分は自腹購入したりして数字を合わせますが、こちらは拳銃を買って数字を上げるということをやっていて、本末転倒になってくる訳です。

面白いのは、最初は2~3万円で買えた拳銃も、警察が数字を上げねばならぬと躍起になるほど、需要と供給のバランスでどんどん高くなり、署内の予算では足りなくなってくるコトです。

結局、この事件が露見するきっかけになったのは、20キロ(末端価格6億円)の覚せい剤の取引を見逃す代わりに、200丁の拳銃を押収することでしたが、ヤクザ側はその機に乗じて130キロ(末端価格40億円)の覚せい剤を輸入。

6億円を200丁で割ると1丁あたり300万円(それでも高い)になりますが、実際は40億円で200丁を買った計算になる訳で1丁あたり2千万円。もうこれは非常にコスパが悪い訳です。

しかも覚せい剤は持ち逃げされ、拳銃200丁も押収できなくて、この無謀な計画は破綻します。
あとはもう、ライク・ア・ローリング・ストーン。転がり落ちる石の如くです。

映画は『凶悪』のシリアスな雰囲気と違って、コメディタッチでしたが、もう少しシリアスに寄せた方がよかったかな?と思います。

主演の綾野剛さんは入庁から御自身の年齢くらいまでの役は良かったですが、さすがに年配の役は厳しかった気がします。
あと特殊メイクで餃子耳にしてましたが、ピアス穴がそのままだったのが気になりました。
あそこは消した方がよかったと思います。

他の出演者でよかったのは矢吹春奈さんで元ヤクザの情婦のクラブママを見事に演じてたと思います。
ヌードも抜き損になることなく、しっかりしたシーンだと思いましたし、大胆に演じられていたと思います。映画で初脱ぎでの好例ではないでしょうか。

『凶悪』ほどのカタルシスを得られなかったのは残念ですが、あちらは”死”を扱っていてテーマが違いますし、致し方ないかなと思います。

上映時間が135分とやや長いかなという気もしますが、及第点はつけられる出来で私的には☆4つです。

鑑賞データ

渋谷シネパレス メンズデー 1000円
2016年 76作品目 累計88900円 1作品単価1170円

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