銀魂2 掟は破るためにこそある 評価と感想/最終絶叫計画化への道をひた走る

銀魂2 評価と感想
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3もやると思います ☆4点

2017年の邦画実写興行収入1位(38.4億円)を記録した週刊少年ジャンプ連載の空知英秋の同名漫画の実写映画第2弾。
原作の「将軍接待篇」と「真選組動乱篇」を併せたストーリーを描く。
監督は前作に引き続き福田雄一、主演3人も前作に引き続き小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、共演に三浦春馬、窪田正孝、堤真一

予告編

映画データ

http://cinema.pia.co.jp/title/174657/

本作は2018年8月17日(金)公開で、全国345館での公開です。
劇場での予告編は特報がかなり前から流れていたのでよく目にしました。

ほっといてもヒットしてるんで、上映もしばらく経ってからゆっくりと観に行きました。
相変わらず原作・アニメともに未見での鑑賞です。

監督は福田雄一さん
近作は『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』『50回目のファーストキス』を観てます。

主演に小栗旬さん
近作は『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』『テラフォーマーズ』『ミュージアム』『追憶』『銀魂』『君の膵臓をたべたい』を観てます。

主演に菅田将暉さん
近作は『共喰い』『闇金ウシジマくん Part2』『海月姫』『ピンクとグレー』『ディストラクション・ベイビーズ』『二重生活』『セトウツミ』『何者』『溺れるナイフ』『帝一の國』『銀魂』『あゝ、荒野 前篇後篇』『火花』『となりの怪物くん』を観てます。

主演に橋本環奈さん
近作は『セーラー服と機関銃 -卒業-』『ハルチカ』『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』を観てます。

共演に柳楽優弥さん
近作は『闇金ウシジマくん Part2』『ピンクとグレー』『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』『ディストラクション・ベイビーズ』『銀魂』を観てます。

共演に三浦春馬さん
近作は『SUNNY 強い気持ち・強い愛』を観てます。

共演に堤真一さん
近作は『日本のいちばん長い日』『本能寺ホテル』『DESTINY 鎌倉ものがたり』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

坂田銀時: 小栗旬
志村新八: 菅田将暉
神楽: 橋本環奈
土方十四郎: 柳楽優弥
伊東鴨太郎: 三浦春馬
河上万斉: 窪田正孝
沖田総悟: 吉沢亮
徳川茂茂: 勝地涼
志村妙: 長澤まさみ
桂小太郎: 岡田将生
猿飛あやめ: 夏菜
山崎退: 戸塚純貴
平賀源外: ムロツヨシ
お登勢: キムラ緑子
キャバクラ店長: 佐藤二朗
エリザベス: ???
近藤勲: 中村勘九郎
高杉晋助: 堂本剛
松平片栗虎: 堤真一

あらすじ

時は幕末――地球人と宇宙人・天人が共に暮らす江戸・かぶき町。仕事がなく金欠の<万事屋(なんでも屋)>メンバー=銀時、新八、神楽は、キャバクラに床屋とバイトを始めるが行く先々で将軍・徳川茂茂に出くわしてしまい、打ち首覚悟で接待する羽目に――。その頃、真選組始まって以来の大事件が勃発!局長・近藤勲の暗殺計画が企てられ、副長・土方は第2の人格=ヘタレオタク“トッシー”に体を乗っ取られ真選組を追われてしまう。犬猿の仲の銀時に頭を下げて助けを求める土方だが、裏では、銀時の因縁の相手・高杉率いる鬼兵隊が将軍・徳川茂茂の命を狙い、幕府の転覆を企んでいた。果たして銀時は、江戸の町を守れるのか――!?

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

まず前作の感想はこちらです。

銀魂 評価と感想/福田監督やりおった!
ワーナーブラザース絶好調 ☆5点 週刊少年ジャンプに2004年から連載中で累計発行部数5000万部を超える空知英秋のSF時代劇コメディ漫画の実写映画化。 監督は福田雄一、主演に小栗旬、共演に菅田将暉と橋本環奈 予告編 映画『銀魂』予告2【H...

それからストーリーが「将軍接待篇」と「真選組動乱篇」とのことで、こちらを貼っておきます。

第83話 運に身分は関係ない|あらすじ|アニメ銀魂
第152話 天は人の上に人をつくらず髷をつくりました|あらすじ|アニメ銀魂
第101話 掟は破るためにこそある|あらすじ|アニメ銀魂
真選組動乱篇とは (シンセングミドウランヘンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
真選組動乱篇とは、漫画『銀魂』における長編エピソードの名称である。 概要 原作の第百五十八訓から第百六十八訓までに亘って描かれた長編エピソード。 「柳生篇」にて刀を傷つけられ、新しい刀を打...

本作を観る前の印象は、劇場で見た、内容的には分からない特報1特報2のあとに、最初に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』風なシーンが入った予告を見たときに、その映像のチープさに『斉木楠雄のΨ難』を思い浮かべてしまって、これは失敗作かもしれないと思いました。

そしていざ本編が始まると、くどいくらいに繰り返されるワーナーのオープニングロゴに、日本アカデミー賞への愚痴と、前作では楽しめたはずのメタ構造を、なぜか斜に見る自分がいました。

前作がヒットしたにもかかわらず金欠の銀時たちは、家賃も払えず大家のお登勢に追い出されそうになるんですが、今作から登場したキムラ緑子さんの初っ端からのテンションの高さにも脱落しそうでした。

金欠の銀時たちは、背に腹は代えられず、キャバクラでバイトすることになるんですが、絶対すぐにバレるであろう女装にも笑えず…。

何より疑問に思ったのが、前作では武市変平太を演じていた佐藤二朗さんが本作ではキャバクラ店長役で出ていたことで、ちょっと安易に佐藤二朗さんに頼り過ぎだろうと思ってしまいました。

しかもこのキャバクラのシーンは無駄に長く、佐藤二朗さんのアドリブも本筋には全く関わってこなそうで(しかも個人的には面白いと感じなく)、映画というよりコントを観に来た気がしました。

その後、将軍と松平が現れると王様ゲームになるんですが、その意図するところも分からず、とにかく本作の序盤では本筋の話が見えてきません。

その後も相変わらず話は進まなくて、銀時たちは今度は床屋でバイトするんですが、ここにも将軍がやってきます。

髷を整えてくれと言う将軍に対し、予想通り髷をそり落としてしまう展開になるんですが、なぜか不覚にもここで爆笑してしまいました。

何て言いますか、昔の志村けんさんのコントみたいな王道ぶりなんですが、見事にツボに入ってしまいまして、ちょっとヤバかったんですが、身体があったまるとお話の方も「真選組動乱篇」に突入していき、本筋の話も見えだしたので斜に見る自分はいなくなりました。

「真選組動乱篇」に入るとお話的にも土方十四郎と伊東鴨太郎が中心になり、インタビュー記事にもあるように万事屋の面々は脇に回る感じだったと思います。

【インタビュー】『銀魂2』の万事屋は“にぎやかし”。小栗 旬×菅田将暉×橋本環奈が明かす撮影ウラ話 - ライブドアニュース
熱烈な支持を受ける漫画であるほど、映像化の際に原作ファンの厳しい視線にさらされることになるのは必然。大人気漫画原作の作品が軒並み苦戦を強いられる中、昨年、見事に邦画実写映画No.1ヒットという称号を手にし

前作では存在感がやや薄めだった土方ですが、本作ではトッシーの人格を与えられると実に生き生きと活躍してました。

演じる柳楽優弥さんは『誰も知らない』で史上最年少でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞してますし、最近では『ディストラクション・ベイビーズ』や「ゆとりですがなにか」でも好演してました。

ディストラクション・ベイビーズ 評価と感想/破壊神の子供たち
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なので評判がいいのは予め想像出来ました。

柳楽優弥、“鬼の副長”土方役で見せたベテランの風格 スケールアップした『銀魂2』を象徴する柱に
昨年夏の大ヒット映画『銀魂』の続編である『銀魂2 掟は破るためにこそある』で、俳優としてのスケール感の大きさを示している柳楽優弥。小栗旬、菅田将暉、橋本環奈ら前作のメインキャストを筆頭に、吉沢亮や長澤まさみ、さらに今作では三浦春馬に窪田正孝...

福田監督とも『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』でコンビを組んでいて、そのときもオタクっぽい役を演じていたので、実はお手の物だったんですよね。

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一方、本作から登場した伊東鴨太郎役の三浦春馬さんは福田組初参加です。

鑑賞前からツイッターなどで評判がいいのは目にしていましたが、その評判に違わずでした。

三浦春馬、実は不器用…!? ゆえにハマる『銀魂2』伊東鴨太郎に絶賛の声 | cinemacafe.net
『銀魂2 掟は破るためにこそある』で真選組の参謀・伊東鴨太郎を演じた三浦春馬に対して、「ハマリ役」「とにかく良い」「ハイクオリティ」といったコメントが続々。彼のこれまでと、これからに注目した。

『進撃の巨人』では散々な目に遭い、最近はドラマでもあまりお見かけしませんでしたので、ブロードウェイミュージカルの舞台「キンキーブーツ」の評判はよかったみたいですけど、映像面での復活は素直によかったなと思いました。

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予告映像で懸念していたマッドマックスなところは、想像より酷くなく観れました。
シリアスなシーンとの対比が効いてて、賑やかしのギャグパートだったことも功を奏してたと思います。

肝心のストーリーの方は、前作が高杉晋助率いる鬼兵隊との直接的な対決だったのに対し、本作では鴨太郎を介してワンクッション置く感じで、堂本剛さん演じる高杉晋助の出番も少なかったのですが、これは窪田正孝さん演じる河上万斉を含めて続編への布石でしょう。

次作でラストになるのかは分かりませんが、最終的には銀時、小太郎、晋助の話になるはずで、どこまで話を引っ張るかは分かりませんが、パロディ映画の『最終絶叫計画』の推移を見てみると、4作目から日本では劇場未公開になったので次作あたりで完結させるのがいいのかなぁと思います。

それにしてもラストで「踊る大捜査線」のエンディングをぶち込んできたんで、ズッコケたんですが、いい感じに力抜けてるなぁとも思いました。

ただ、135分の上映時間はちょっと長く感じて100分~110分くらいに収められないかな?と思ったんですが、前作も131分だったのでこんなものなのかもしれません。

前半こそ斜に構えて観ていた自分がいましたが、終わってみれば概ね満足で、個人的には三浦春馬さんの熱演によるところが大きかったです。

鑑賞データ

TOHOシネマズ渋谷 1か月フリーパスポート 0円
2018年 144作品目 累計125100円 1作品単価869円

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