セトウツミ 評価と感想/放課後に川べりでソクラテス的対話

映画 セトウツミ 評価と感想
スポンサーリンク

傑作じゃないですか!  ☆4点

予告編

映画データ

セトウツミ (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『セトウツミ』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:関西の男子高校生2人が放課後に何となく会話するだけという異色さで話題の、此元和津也による人気漫画を実写映画化。
http://cinema.pia.co.jp/title/168391/

あらすじ

高校二年生の内海想(池松壮亮)と瀬戸小吉(菅田将暉)は、放課後をいつも河原でダラダラと喋りながら一緒に過ごす。
性格は真逆のような内海と瀬戸だが、くだらない言葉遊びで盛り上がったり、好きな女の子に送るメールの文面で真剣に悩んだり、ときにはちょっと深いことも語り合ったり……二人でいれば中身があるようでないような話も尽きない。
そんな二人を影ながら見守っているのは同級生の樫村一期(中条あやみ)だ。
瀬戸は樫村のことが好きだけど、樫村は内海が気になっていて、内海はそんな樫村につれない素振り。
さらにヤンキーの先輩鳴山(成田瑛基)や謎のバルーンアーティスト(宇野祥平)たちが、二人の日常にちょっとした波風を立てていく。
まったりと流れる時間の中で移り行く季節。
瀬戸と内海の無駄話は止まらない・・・。

この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうんか。

(公式サイトhttp://www.setoutsumi.com/arasuji.htmlより引用)

ネタバレ感想

映画館の予告で面白そうだなーと思い鑑賞しました。

漫画原作未読です。

事前にユーチューブで特報4本立て9分超の動画を見ましたが、75分の本編なのに大サービスだなと思いました。

鑑賞したあとに秋田書店のサイトで1巻を試し読みしましたが、台詞も一字一句ほぼ同じですね。

セトウツミ 第1巻 | 秋田書店
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク7編。

漫画も面白いですが、漫画より映画の方が独特の間があってさらに面白かったです。

音楽もよかったです。わざわざこのためにサントラ書き起こしてるんですね。
音楽と独特の間でシュールな笑いが出来上がりました。

池松さんと菅田さんの演技も凄くよかったです。
この面白さはお二人の演技力があったから成り立っていると思いました。

エピローグ部分の回想演出もよかったです。さすが大森監督という感じでした。
少し『桐島、部活やめるってよ』感ありました。

桐島、部活やめるってよ 評価と感想/吉田大八監督の名を覚えました
1年後は「桐島、東大受かったってよ」  ☆5点 予告編 映画データ あらすじ いつもと変わらぬ金曜日の放課後、バレー部のキャプテンで成績優秀、誰もがスターとして一目置いていた桐島が突然部活を辞めたというニュースが学校内を駆け巡る。桐島の恋人...

ただの放課後のおしゃべりを映すだけなんですが、それぞれが抱えている悩みというのも背景に描かれており、単なるバカ話では終わらずに、ソクラテスの哲学的対話感すらありました。

原作のストック次第では、まだまだいけると思うので、続編を是非やってほしいと思います。

鑑賞データ

ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
2016年 78作品目 累計90900円 1作品単価1165円

コメント