DESTINY 鎌倉ものがたり 評価と感想/面白いけど劇伴で興醒め

DESTINY 鎌倉ものがたり 映画感想
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VFXは凄いと思う ☆3.5点

漫画原作・西岸良平、監督・山崎貴という『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズと同じコンビとスタッフが制作した実写ファンタジーで、主演は堺雅人と高畑充希、共演に堤真一と安藤サクラ

予告編

「DESTINY 鎌倉ものがたり」予告

映画データ

DESTINY 鎌倉ものがたり (2017) - シネマトゥデイ
西岸良平による人気漫画「鎌倉ものがたり」を、西岸が原作者である『ALWAYS』シリーズなどの山崎貴監督が実写映画化。
DESTINY 鎌倉ものがたり|映画情報のぴあ映画生活
『DESTINY 鎌倉ものがたり』は2017年の映画。『DESTINY 鎌倉ものがたり』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2017年12月9日(土)公開で全国364館での公開です。
事前の予告編はそこそこ見ましたが、ここまでの公開規模の大作とは思いませんでした。
本作に関する知識も無かったんで、予告見てもそんなにそそられませんでした。

漫画原作も未読です。

監督は山崎貴さん
近作は『STAND BY ME ドラえもん』を観てます。
作品はALWAYSのシリーズと寄生獣を見てます。

主演は堺雅人さん
出演作を映画館で見るのは初めてです。
『クライマーズ・ハイ』とか『ジェネラル・ルージュの凱旋』『クヒオ大佐』なんかを見たことあります。

主演に高畑充希さん
近作は『怒り』『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~(声の出演)』『泥棒役者』を観てます。

共演に堤真一さん
近作は『日本のいちばん長い日』『本能寺ホテル』を観てます。

共演に安藤サクラさん
近作は『百円の恋』『追憶』『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

一色正和: 堺雅人
一色亜紀子: 高畑充希
本田: 堤真一
死神: 安藤サクラ
貧乏神: 田中泯
キン: 中村玉緒
本田里子: 市川実日子
ヒロシ: ムロツヨシ
稲荷刑事: 要潤
川原刑事: 大倉孝二
恐山刑事: 神戸浩
大仏署長: 國村隼
天頭鬼: 古田新太
一色絵美子: 鶴田真由
女将: 薬師丸ひろ子
瀬戸優子: 吉行和子
優子の旦那: 橋爪功
甲滝五四朗: 三浦友和

あらすじ

鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに嫁いだ年若い妻・亜紀子(高畑充希)はその生活に驚くばかり。道を歩けば、魔物や幽霊、妖怪や仏様、死神(安藤サクラ)までも現れるのだ。どうやらここ鎌倉は、人と人ならざるものたちが仲良く暮らす街らしい。

本業の小説執筆に加え、鎌倉署の捜査にも協力する夫・正和は、その上、鉄道模型収集やら熱帯魚飼育やら多趣味でもあり忙しい。そんな一色家には、実年齢130歳? の家政婦・キン(中村玉緒)、腐れ縁の編集担当・本田(堤真一)、果ては貧乏神(田中泯)が居座るなど個性豊かな面々が次々に現れ騒がしい日々。亜紀子の理想とはちょっと違うけれど、楽しい新婚生活が始まった。

しかし、正和には亜紀子に隠していた秘密があった。その秘密が原因で正和は結婚に疑問を感じて生きてきたようだ。正和はなぜ亜紀子を見初めたのだろうか?

ある日、病に倒れた正和が目を覚ますと、亜紀子の姿が消えていた。夫への愛にあふれた手紙を残して――。なんと亜紀子は不慮の事故で亡くなっており、黄泉の国(あの世)に旅立っていたのだった。失って初めて気づく妻・亜紀子への愛。正和は亜紀子の命を取り戻すため、一人黄泉の国へ向かう決意をする。そこで彼を待っていたのは、亜紀子を黄泉に連れさった魔物たちとあの人の姿・・・・・・。

一色夫婦の命をかけた運命が、今動き出す。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

映画は冒頭から、新婚旅行を終えて鎌倉に戻ってくるだけなのに大仰な劇伴がついていて興醒めしてしまいました。
そんな序盤から無理に盛り上げること無くない?と思ってしまって…。

それとこれは監督の演出みたいですが、正和と亜紀子のラブラブっぷりがくどいと言いますか。

初共演で“ラブラブ”に!? 堺雅人&高畑充希が過ごした摩訶不思議な鎌倉の日々 : 映画ニュース - 映画.com
幽霊、神様、仏様、そして魔物や死神が仲良く暮らす古都・鎌倉。山崎貴監督の最新作「DESTINY鎌倉ものがたり」で描かれるファンタジックな世界に身を投じた堺雅人と高畑充希は、初共演にも関わらず、誰もが羨む“理想的な夫婦像”を体現してみせている

亜紀子のはしゃぎっぷり見てると、「過保護のカホコ」が中村(亜紀子の旧姓)さんしてるようにしか見えなかったんですよね。

そしてこの映画にノレるかノレないかは次だと思います。

「ただの河童だろ」「ここは鎌倉だぜ」

だけで片付けられてしまう世界観。
たぶん、ここをクドクドと描写してしまうと尺が長くなってしまうからだと思うんですが、置いてけぼり感が強かったです。
有無を言わさず「ファンタジーだぜ」みたいな。

ていうかこの映画、全般的にタメがないですよね。
正和に入ってはいけないと言われた北の納戸も、次のシーンであっさり入ってる亜紀子。
しかもただ鉄オタが判明するだけだという…。

そして話が進んでいっても、どうも話の筋が見えない。
いきなり事件捜査モノになったり、本田が死んでしまう話、瀬戸夫妻の話、貧乏神の話とあっちこっちに話が飛びます。
どうも映画として一本軸みたいのが感じられない。

でも仕方ないかな?とも思いました。
原作は4コマ漫画だし、そういう細かいエピソードを繋げていった感じなのかな?と思ったんですけど、ここで無料立ち読みしたら4コマ漫画じゃなかったんですね。

ただ最後の方になると分かりました。
それぞれのエピソードで世界観とか設定を説明しておいて、亜紀子が死んでしまったエピソードでそれを活かしてまとめるみたいな。
平安時代から続く天頭鬼との因縁は唐突でしたけれど。

ツッコミどころとしては、正和は心霊捜査で協力してると言ってましたけど、捜査の方法は十津川警部(鉄道を使ったトリック)でしたよね。
あれ、行きは飛び移るの分かるんですけど、戻ってくるときどうやって戻ってきたんだろう?と思います。

映画観てると『ALWAYS 三丁目の夕日』との共通点多いですよね。
鈴木オートがカエル男になって激おこするところとか、飲み屋の女将が小雪さんから薬師丸ひろ子さんに変わってたりとか。

対天頭鬼戦は西遊記みたいな感じで、黄泉の国は千と千尋の神隠しみたいな。

監督のイメージだとこちらみたいです。

なので印象としては『ALWAYS 三丁目の夕日』+「遠野物語」+「西遊記」+『千と千尋の神隠し』という感じでしょうか。

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タイトルも「ALWAYS 遠野物語」が『DESTINY 鎌倉ものがたり』になったんだと思います。


夜市の感じのスターウォーズ感とか楽しいと思いますし、VFXも違和感ないですし、話も面白いとは思うんですけど、過剰な劇伴がどうにも苦手でしたね。
序盤の方なんかセリフに劇伴が被っちゃって聞き取り辛いトコありましたもの。

ラストも劇伴で泣かせよう、泣かせようとし過ぎです。
基本、コミカルなファンタジーで、そんなに泣ける要素無いんだから、無理に泣かそうとしなくてもいいのになと思いました。

あと、十年前、映画館で『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を観たときを思い出しましたけど、観客のマナー悪いですね。
もう40代と思しきバカップルはペチャクチャ話してて、時々スマホ見るし、挙句の果てに電話してるし、40代と思しきリーマンも頻繁にスマホ点けてるし、この原作・監督コンビの映画を見に来る客層って、何でこんなマナー悪いんだろうと思ってしまいました。

鑑賞データ

新宿ピカデリー SMTメンバーズ割引料金 1200円
2017年 203作品目 累計218600円 1作品単価1077円

コメント

  1. 鎌倉ルパン より:

    原作漫画を長年見てきた立場で言うと、後半のアクションいらないかな
    というか入れるなら鬼薙ぎの太刀を使って退治するところまでいかないと駄目でしょう。
    音楽の大袈裟過ぎには大変同感。もはやうっとおしいレベル。

    原作のエピソードをちりばめているけど時系列が今ひとつわからない。
    本多さん(原作だと全く主人公と関係ない市井の人)の奥さんが同僚と仲良くなるのもあれでは夫死後数日数週間にしか見えない。(原作だと年単位で数十年後のエピソードもある)。
    亜希子の体持って行かれは柳生氏の話の転用だが、若い夫婦の亡くなった奥さんが(他人の体だけど)戻ってきて、数日以上家族と一緒にいれば夫婦としての生活もあるだろうに、妊娠とかしていないかと前の席の観客が心配していた(笑い)

    • eigamanzai より:

      鎌倉ルパンさん
      コメントありがとうございます。
      後半のアクション、あそこだけ話が大きすぎですよね。
      もっと身近なほっこりした話でよさそうですけど、VFX使って映画としてのスケール感出したかったのでしょうね。
      妊娠の可能性(笑)それ思いつかなかったですけど、ありそうで怖い(笑)

  2. わたる より:

    こんにちは。
    原作全く読んでなく映画だけみてましたが
    話を詰め込み過ぎている感があって、終わった後、連れとポカーンでした。
    鎌倉だから仕方ないのでしょうかね

    • eigamanzai より:

      わたるさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      私も原作の存在すら知らなかったので脈絡の無い話の展開に戸惑いました。
      鎌倉に妖怪は最後までピンときませんでしたね。