生きてるだけで、愛。 評価と感想/メンヘラ過ぎて、無理。(笑)

生きてるだけで、愛。 評価と感想
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自分の話かと思った(笑) ☆4点

劇作家・演出家で2016年に芥川賞を受賞した本谷有希子の、2006年に出版された第135回芥川賞候補の同名小説の映画化で、監督はカンヌ国際広告祭で受賞してる映像ディレクターの関根光才で長編劇場映画デビュー作品。
躁鬱の過眠症で引きこもりの主人公の女と、文芸誌編集者の夢が叶わずゴシップ誌の編集の仕事に忙殺されている同棲する彼氏とのラブストーリー。
主演に趣里と菅田将暉、共演に仲里依紗、田中哲司、西田尚美、石橋静河

予告編

『生きてるだけで、愛。』予告 11月9日(金)公開

映画データ

生きてるだけで、愛。|映画情報のぴあ映画生活
『生きてるだけで、愛。』は2018年の映画。『生きてるだけで、愛。』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2018年11月9日(金)公開で、全国40館での公開です。
2019年3月頃まで順次公開されて、最終的には71館程での公開となるようです。

監督は関根光才さん

KOSAI SEKINE DIRECTOR
Film director Kosai Sekine's website.

上智大学文学部哲学科出身だそうでして、2005年に短編映画「RIGHT PLACE」を初監督すると、翌年、カンヌ国際広告祭のヤング・ディレクターズ・アワードにてグランプリを受賞し、2014年の電通チームの広告作品「Sound of Honda/Ayrton Senna 1989」ではカンヌ国際広告祭で日本人初となるチタニウム部門グランプリや文化庁メディア芸術祭大賞を受賞したそうです。

Sound of Honda / Ayrton Senna 1989

本作が劇場長編映画デビュー作となりまして、同時期に長編ドキュメンタリー映画デビュー作となる『太陽の塔』も公開されています。

『太陽の塔』予告編

主演に趣里さん
趣里さんを知ったのは予備知識無しで観た『水の声を聞く』からで、主演が玄里(ひょんり)さん(現在は玄理)で、玄里と趣里で似てるので姉妹なのかな?と思ったら全く関係無くて、その時に水谷豊さんと伊藤蘭さんのお嬢さんだと知った次第です。

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近作は『彼女の人生は間違いじゃない』『勝手にふるえてろ』を観てます。

主演に菅田将暉さん
近作は『共喰い』『闇金ウシジマくん Part2』『海月姫』『ピンクとグレー』『ディストラクション・ベイビーズ』『二重生活』『セトウツミ』『何者』『溺れるナイフ』『帝一の國』『銀魂』『あゝ、荒野 前篇後篇』『火花』『となりの怪物くん』を観てます。

共演に仲里依紗さん
近作は『羊と鋼の森』『パパはわるものチャンピオン』を観てます。

共演に田中哲司さん
近作は『アウトレイジ ビヨンド』『ストロベリーナイト』『愛の渦』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』を観てます。

共演に西田尚美さん
近作は『二重生活』『追憶』『友罪』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

寧子: 趣里
津奈木: 菅田将暉
村田: 田中哲司
真紀: 西田尚美
磯山: 松重豊
美里: 石橋静河
莉奈: 織田梨沙
安堂: 仲里依紗

あらすじ

同棲して三年になる寧子(趣里)と津奈木(菅田将暉)。もともとメンタルに問題を抱えていた寧子は鬱状態に入り、バイトも満足に続かない。おまけに過眠症のため、家にいても家事ひとつするわけでなく、敷きっぱなしの布団の上で寝てばかり。姉との電話やメールでのやり取りだけが世間との唯一のつながりだった。

一方の津奈木も、文学に夢を抱いて出版社に入ったものの、週刊誌の編集部でゴシップ記事の執筆に甘んじる日々。仕事にやり甲斐を感じることもできず、職場での人間関係にも期待しなくなっていた。それでも毎日会社に通い、家から出ることもほとんどない寧子のためにお弁当を買って帰る。

津奈木は寧子がどんなに理不尽な感情をぶつけても静かにやり過ごし、怒りもしなければ喧嘩にすらならない。それは優しさであるかに見えて、何事にも正面から向き合うことを避けているような態度がむしろ寧子を苛立たせるが、お互いに自分の思いを言葉にして相手に伝える術は持っていなかった。

ある日、いつものように寧子が一人で寝ていると、部屋に安堂(仲里依紗)が訪ねてくる。かつて津奈木とつき合っていた安堂は彼に未練を残しており、寧子と別れさせて彼を取り戻したいと言う。まるで納得のいかない話ではあったが、寧子が津奈木から離れても生きていけるように、なぜか安堂は寧子の社会復帰と自立を手助けすることに。こうして寧子は安堂の紹介で半ば強制的にカフェバーのバイトを始めることになるが…。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

劇場での予告編は1回か2回くらい見まして、「趣里ちゃん初主演だから観に行かなきゃ!」と思ったんですけど、感想を書くにあたり調べてみたら、自分が見てなかっただけで『おとぎ話みたい』『ジョフクの恋』『東京の日』『過ちスクランブル』と結構、主演作がありました。

自分は趣里さんの声とか台詞回しが好きなんで、自分的には待望の初主演作だと思って「どんな役なんだろう?」思って観に行ったら、寧子が昔付き合ってた彼女みたいでビックリしました(笑)

あそこまで躁鬱は激しく無かったですけど、過眠症で引きこもりで、自分が仕事行くときは当然寝てて、仕事終わって帰宅する頃にもまだ寝てて1日16時間くらい寝てたんじゃないかな(笑)
でっかい音が鳴る目覚まし時計を3、4個買いましたし、心療内科とかも付き添ってましたね。

なので自分も菅田さん演じる津奈木みたいに帰りに弁当とか食料買って帰ってたんで、自分の話かと思いました(笑)

それで映画序盤は寧子の理不尽さを延々描くので、普通の人は観てるのキツいだろうなと思ったんですけど、ホント前半は自分のこと観てるようだったので、声こそ出さなかったですけどゲラゲラ笑って観てました。
ただ自分は前半の津奈木と違ってよく喧嘩してましたね。

それでこの映画、このまま寧子がゴロゴロしてても話が進まないからどうするのだろう?思って観てたんですけど、津奈木の元カノの安堂(最初は寧子が電話してた姉なのかな?と思いました)が出てくると、そこからの話は自分の中に全然無かったので予想外の方に話が転がって更に面白かったですね。

安堂はキャリアウーマン風で昼間から時間が自由になったり仕事何してるのかな?と思うんですけど、カフェバーの常連でオーナーの村田夫妻に寧子のバイトをお願いできるくらい力があったりと謎過ぎるんですけど、まぁ彼女もメンヘラですよね(笑)

メンヘラにメンヘラぶつけてくる展開に思わず「貞子vs伽椰子かよっ」と心の中で叫んでいました。

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ただ、安堂は寧子から「私より症状ひどいんじゃないんですか?」と言われる始末で、話が進んでくるとメンヘラじゃなくて、寧子を完全に上回るサイコパスでした(笑)

『アイム・ノット・シリアルキラー』のキャッチコピーは「ソシオパスvsシリアルキラー」でしたけど、本作は「メンヘラvsサイコパス」でした。

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それで安堂がサイコパス過ぎる代わりに、カフェのオーナーの村田夫妻がいい人過ぎて、最初は全然仕事が出来ない(すぐ皿を割るんでかなりの死活問題)寧子を温かく見守り、カフェのオープン時間になっても家で爆睡してる寧子の遅刻にも動じず、ああいった人の扱いに慣れてる感じがして、何かああいう社会不適合者を受け入れるNPO法人かしら?なんて思ったりもしました。

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それで寧子は仕事に慣れてくるといい感じになってくるんですけど、反対に津奈木は仕事に行き詰まってくるんで、この辺は観ててツラかったんですが、寧子の平穏も長くは続きませんでした。

村田夫妻は閉店後のお店でバイトの莉奈と共に余った食材でささやかな食事会を開いてくれるんですが、寧子が仕事中にトイレによく行くという話から、寧子がウォシュレットのことを考えると不安になるという話をすると村田夫妻にも莉奈にも理解されず、寧子は不安に陥ります。

寧子はウォシュレットがどこに飛ぶか分からないと言うと、そんなのだいたい真ん中に飛ぶと言われ、次に水圧の話をします。
もしウォシュレットが壊れて水圧が高くなったら体が裂けちゃうじゃないかと言うと3人には当然のように理解されませんでしたが、自分は「その感覚分かるわ~」と思いまして、こういう寧子みたいな人はトロマ映画の制作とかに従事したらいいんじゃないかと思いました。

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そして遂にぶっ壊れた寧子は夜の街を疾走しながら服を脱いでいくんですが、寧子から電話がかかってきて駆け付けた津奈木が道に落ちた服を拾いながら、自宅マンションの屋上に駆け込んだ寧子に追いつくと、演じる趣里さんが真っ裸のフルヌードだったんで驚きました。

このシーンは服を脱ぎながら疾走してるところでは、岩佐真悠子さんの『受難』とは違って裸を映しませんでした。

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なので、その後のシーンでも当然裸は映さないだろうと思っていたので完全に不意打ちを食らったんですが、屋上での薄っすらとした夜景の中でのヌードが美しかったんですよね。

でも、そしたら後日、お父さんの水谷豊さんが怒ってるらしいという記事を見かけて、趣里さん可哀想だなと思ったんですけど、本作の演技で何らかの賞を獲って改めて評価されて上手い具合にいけばいいなと思いました。

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ところで本作への著名人からのコメントでCoccoさんからのコメントが掲載されてるんですが、趣里さんもCoccoさんもバレリーナを目指してた点で共通するんですよね。

 

そして本作も、Coccoさんが主演した『KOTOKO』も、主人公が社会と上手く折り合っていけず生き辛さを抱えてる点で共通していて、この2作は似ているなとも思いました。

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なので本作を観てよかったと思った人は『KOTOKO』も是非見て欲しいなと思いました。

それからエンドロールの制作協力で「佳苗るか」さんの名前がクレジットされてて、どういうこと?と思ったんですが、こういうことでした。

鑑賞データ

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2018年 180作品目 累計162000円 1作品単価900円

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