白竜さんの登場でその男、凶暴につきを見返したくなった ☆4点
予告編
映画データ
共演と配役は以下の通りです。
大友: ビートたけし
西野: 西田敏行
片岡: 小日向文世
石原: 加瀬亮
嶋: 桐谷健太
小野: 新井浩文
繁田: 松重豊
木村: 中野英雄
白山: 名高達男
五味: 光石研
舟木: 田中哲司
岡本: 菅田俊
城: 高橋克典
李: 白竜
張: 金田時男
富田: 中尾彬
中田: 塩見三省
布施: 神山繁
加藤: 三浦友和
あらすじ
前回の抗争から5年後。先代亡きあと会長が交代して新体制となり、関東の頂点を極めた暴力団【山王会】は、ついに政治の世界にまで手を伸ばし始めた。
巨大ヤクザ組織の壊滅を企てる警察組織は、山王会の過剰な勢力拡大に業を煮やしていた。そこで目を付けたのが、関西の雄である【花菱会】だ。
表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団の対立を目論み、刑事・片岡(小日向文世)は裏で策略を仕掛けていくそんな中、驚愕の事実が持ち出される。なんと前回の抗争中に獄中で死んだはずのヤクザ、大友(ビートたけし)が生きていた!突然出所を告げられた大友。
明らかに何かを企み、彼を出迎える片岡。「俺が死んだって噂流したのはお前か」「誰がまたヤクザやるって言ったよ」警察が仕掛ける巨大な陰謀と抗争の足音が着々と近づいてくる―。(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
元々、前作のアウトレイジはヤクザ映画を撮るというのが先にあったようではなくて「こんな残忍な殺し方を考えた」というのを表現する延長線上でヤクザ映画になったというようなことをインタビューで仰ってました。
なので今作ビヨンドは最初からヤクザ映画(前作の続編)を撮ることが目的ですので、前作よりも残虐シーンは少なかったです。
代わってメインになるのは関西弁VS関東弁の怒号です。
これはもう完全に豪華俳優陣のやり取りが見もので関西の会長役の神山繁さんの凄さとか、中尾彬さんがあっさり殺されるところとか面白かったです。
今までの北野映画はわりと細かなエピソード(ネタ)を繋ぎ合わせた感じでぶつ切り感があったのですが、今作ではそれは感じられませんでした。続編ということで前作との整合性をとるためにもストーリーが練られていたのだと思います。
しかし、白竜さんが出てくるシーンはとても感慨深くて、北野武監督の初監督作『その男、凶暴につき』を思い出しました。
初めて観たときの鈍器で殴られたような衝撃を思い出して、自分の中では改めて評価が高まっています。
ビヨンドはヒットしているようなので、これまで見たことのない人には是非見て欲しいです。(一連の初期作品も含め)
ただ前作も本作もそうですが北野映画には最後、落語のような強烈なオチがあったのが好きだったのですが、最近は鳴りを潜めてしまったような気もするので、それがまた復活してくれたらいいなと思います。
鑑賞データ
シネマサンシャイン池袋 レイトショー料金 1300円
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