ストロベリーナイト 評価と感想/ミステリーよりラブストーリーに主軸を置いた作品

映画 ストロベリーナイト 評価と感想
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よかった! ☆4点

予告編

映画データ

ストロベリーナイト (2013):作品情報|シネマトゥデイ
映画『ストロベリーナイト』のあらすじ・キャストなど作品情報:竹内結子がノンキャリアから警視庁捜査一課の刑事にのし上がったヒロインを熱演したテレビドラマ「ストロベリーナイト」の映画版。
http://cinema.pia.co.jp/title/159940/

あらすじ

雨の夜、中野東署管内で男の死体が見つかり、警視庁捜査一課・姫川玲子(竹内結子)のもとに、入院中の上司・今泉(高嶋政宏)から連絡が入る。
被害者は29歳の小林充(金子ノブアキ)という男性。龍崎組傘下“仁勇会”の下部組織“六龍会”の構成員だった。
体中の多数の刺し傷、縦に切り裂かれた左目という犯行方法が、5日前に起きた三鷹の殺人事件、3日前の業平橋の殺人事件と一致。連続殺人事件と見た警察は、姫川班の管轄である中野東署に合同特別捜査本部を設置。三鷹、業平橋との合同捜査となる。
姫川班の他、玲子のライバル・日下(遠藤憲一)、組対四課、昇任で異動したはずの井岡(生瀬勝久)など捜査員たちが次々と会議室に集まる。
各事件の被害者がすべて広域指定暴力団・龍崎組の構成員だったため、事件は内部抗争の可能性が高いとされた。
会議終了後、玲子は偶然“小林充を殺したのは柳井健斗(染谷将太)”という不審なタレコミを受ける。
3つの事件は果たして連続殺人事件なのか?玲子の頭を疑問がよぎるが、管理官の橋爪(渡辺いっけい)からは、“捜査線上に柳井健斗の名前が出てきても一切触れるな”という命令が下る。
納得できない玲子は、姫川班と井岡を部下の菊田(西島秀俊)に託し、単独捜査を開始。
菊田は石倉(宇梶剛志)、葉山(小出恵介)、湯田(丸山隆平)ら姫川班のメンバーとともに玲子の単独行動をサポートする。
やがて玲子が辿り着いたのは、柳井健斗の家族を襲った9年前の悲しい事件。
数日後、玲子は柳井の知り合いで成稜不動産の営業部長を名乗るマキタ(大沢たかお)という男に出会う。
だが、その正体は龍崎組若頭補佐・極清会会長の牧田勲。連続殺人事件の渦中の人物だった。
この出会いが玲子の人生を大きく変えてゆくことになる。
一方、複雑に絡まった一連の事件は、警察の威信を揺るがし、捜査は思いがけない方向へ……。辿り着いた真実の先に玲子が見たものとは……?

MovieWalkerより引用)

ネタバレ感想

フジテレビ制作の映画ということで観る前は期待していませんでした。

オリジナルストーリーの『踊る大捜査線』は大ヒットした2以降つまらなくなったと感じてましたし、稼ぎ頭だった『海猿』では原作者を怒らせたりしていましたから。

原作の「姫川玲子シリーズ」は未読で、TVシリーズも本放送時には見ていませんでしたが、映画公開に合わせて再放送されているのを見ました(ソウルケイジを除く)。

TVシリーズの印象は最近のドラマにしては丁寧に作られていると思いました。

TVシリーズでは姫川(竹内結子)の直感(犯人の意識と同化する能力)を元に事件(ミステリー)を解決してて、トマス・ハリスの『レッド・ドラゴン』ぽいと思いました。

しかし、映画版では管轄内で起きた4人の殺人事件を、ヤクザ同士の抗争以外の方針を立てれずにいて、そこにかかってきた1本のタレコミ電話と、警察上層部からの圧力で姫川が突っ走る展開になります。

そのため姫川の直感的な捜査は封印され(ミステリーの要素は薄まり)、牧田(大沢たかお)という男と絡みながら過去の自分と対峙するというラブストーリーになっていると思いました。

おそらく原作を読んだ方には物足りないのでしょうが、映画の2時間で全部を詰め込むには無理がありそうですし、雑な感じになってしまうのでテーマを絞ってじっくり見せたのは逆によかったと思います。

また物語の発端となる9年前の事件の、難しい姉弟役をそれぞれ横山美雪さん、染谷将太さんが演じられていましたが、存在感があって憂いのあるいいお芝居をされていたと思いました。

タイトル通りずっと雨が降っていて、悲しく切ない物語ですが、極上のラブストーリーに仕上がった良作だったと思います。

鑑賞データ

TOHOシネマズ六本木 シネマイレージデイ 1300円

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