メッセージ 評価と感想/ヴィルヌーヴ流未知との遭遇 

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督やっぱこの人天才 ☆5点

予告編


映画データ
映画『メッセージ』の作品情報:テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にしたSFドラマ。球体型宇宙船で地球に飛来した知的生命体との対話に挑む、女性言語学者の姿を見つめる。メガホンを取るのは、『ボーダーライン』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ。
『メッセージ』は2016年の映画。『メッセージ』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
1999年のスタージョン賞及び2000年のネビュラ賞中長編小説部門を受賞したテッド・チャンによるSF短編小説「あなたの人生の物語」の映画化です。

監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。
評論家100人が選ぶ期待の外国映画監督ベスト10の2位に選ばれるなど、映画ファンにはいま最も期待されてる監督ではないでしょうか。

“100%監督主義!”と題して外国映画監督の現在を徹底特集した「キネマ旬報 11 月下旬号」(発売中)にて、「評論家 100 人が選ぶ、期待の外国映画監督ベスト・テン」が発表された。
同監督は劇場公開時の『複製された男』で知りまして、完全に心を鷲掴みにされたんですが、その時の感想がこちらです。
完璧に計算された映画 ☆5点 予告編映画データ映画館で一度観ただけでは厳しいと思いますが、言われると後から気づく伏...
そして『プリズナーズ』と『灼熱の魂』を自宅鑑賞し、1年越しで楽しみにしていた『ボーダーライン』
絶望しかない世界  ☆4点 予告編映画データ試写会で鑑賞。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作は『複製された男』を劇...
今年はヒューマントラストシネマ渋谷で毎年開催されている「未体験ゾーンの映画たち2017」に『灼熱の魂』の一つ前に撮られた『静かなる叫び』が上映されてたんですけど、観ることが出来ず…。
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本作については映画館でも予告編を目にした記憶が無くて、監督の次作もてっきりブレードランナーだとばかり思っていたのですが、アカデミー賞発表時からタイトルをじわじわと耳にし、現在に至るという感じです。
そのアカデミー賞では音響編集賞を受賞してます。

主演はエイミー・アダムス(右)

鑑賞中は名前が出てこなくて、顔が似ているニコール・キッドマンをベースにナオミ・ワッツかな?と思ったんですが、エイミー・アダムス。

『アメリカン・ハッスル』のとき、めっちゃセクシーでした。

プレイブック的な要素もあり ☆3.5点 (あらすじとかは映画.comさんでどぞ)アカデミー賞の呼び声も高いということで、詐...
共演はジェレミー・レナー
『アメリカン・ハッスル』でもエイミー・アダムスと共演してますね。
アベンジャーズのホークアイで有名ですが、ミッション:インポッシブルのシリーズの役の方が好きかも。
個人的にはシリーズ最高傑作  ☆5点 (あらすじとかは映画.comさんでどぞ)公開してからちょうど一週間、やっと見てまいり...
それからフォレスト・ウィテカー
昨年は『ローグ・ワン』にも出てますが『サウスポー』のトレーナー役の方がよかったかな。
抑制の効いた演出でよかった ☆4.5点 予告編映画データだいたい想像できる内容だったんですけど、面白かったです。 ...
それからマイケル・スタールバーグ
ホアキン・フェニックスといつも間違えます。

あらすじ

巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。
世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。
彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。
やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。

(シネマトゥデイより引用)

ネタバレ感想

原作があり、オリジナルではないにせよ、作品へのアプローチとしてはクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』に近いでしょうか。

ノーラン流『2001年宇宙の旅』新アプローチ ☆5点 (あらすじとかは映画.comさんでどぞ)いやー、これ、超よかったです...
ノーラン監督が『2001年宇宙の旅』をやったのに対し、『未知との遭遇』を更に推し進めた感じがしました。

巨大な黒い宇宙船が日本では「柿の種」とか「ばかうけ」とか言われてるようですが、自分的には黒かったのでモノリスを思い浮かべましたね。

 劇中に登場する巨大飛行体が、日本のお菓子“ばかうけ”にそっくりだと話題になっている映画『メッセージ』(公開中)。ネット上での反響を受けて、“ばかうけ”を製造・販売する株式会社栗山米菓公認のコラボポスターが制作され、同社の栗山敏昭社長も「私の目から見ても“ばかうけ”にしか見えず、他人事だとは思えない運命的なものを感じま...
本作はヴィルヌーヴ監督作の中では『複製された男』に近い感じがして哲学と数学や物理、SFは近いからなぁなんて思いました。
『複製された男』で出てきた六本木ヒルズにもある蜘蛛。

ルイーズ・ブルジョワのMamanは蜘蛛なので8本脚でしたが、今作のタコみたいなイカみたいな宇宙人ヘプタポッドは7本脚。
ああいうデザインになったのも『複製された男』が影響してるのかなぁなんて思いました。

エイミー・アダムス演じるルイーズ博士は言語学者ですけど、最初に宇宙人の声を聞いたとき、イルカとかクジラみたいだなと思って、動物言語学者を連れてけばいいのに、とか思ったりして宇宙船の形状と相まってザトウクジラを思い浮かべたんですけど、ザトウクジラといえば『スタートレックIV 故郷への長い道』だとか、全然関係ないことを考えてたりもしました。

それから、あの文字のデザインも凄いですよねー。
イカとかタコとかだから墨使うんですけど、白いもやの中に墨で描かれるので水墨画のイメージもあって。

映画『メッセージ』では、言語学者がエイリアンの書いた表語文字を分析することで彼らとのコミュニケーションを図る。原作小説にはその姿が描かれなかった「宇宙人の文字」を、映画ではどのようにヴィジュアルで見せることにしたのか?
最初、花押のイメージもあったんですけど「白鶴 まる」だ。
白鶴酒造株式会社のマイルド酒 白鶴 まるのページです。マイルドな味わいで愛されています。特別な麹菌を使い、旨味、酸味などの微妙な「支え味」を出しています。
非ゼロサムゲームの話もよかった。
ゲーム理論という言葉がある。Wikipediaには以下のように記載されている。 ゲーム理論(ゲームりろん、英: Game theory)は戦略的意思決定に関する理論であり、より一般的には「合理的な意思決定者間の紛争と協力 …
ヨハン・ヨハンソンの音楽もよかったですね。


物語は言ってしまえば、ルイーズ博士がヘプタポッドB(音声でなく文字の方)を解析したことによって『サクラダリセット』でいうところの未来視の能力を手に入れる話で、時間とか概念の話なんですけど、それをアートデザインも含め、物理学や数学、言語学の考証を綿密にやっているところが凄い訳で、この辺は同じようなテーマなんですけど邦画とは開きがあるところだなぁと思います。
やろうとしたテーマは壮大、だけど激ムズ ☆3.5点 河野裕氏原作によるライトノベルの映画化で2部作の後編。 咲良田の街から能力が消失する危機に、浅井ケイたち高校生が立ち向かう姿を描く。
それでこの時間とか概念の話で似たような映画に『スローターハウス5』って映画があるみたいなんですけど、ジョージ・ロイ・ヒル監督作なんです。
ザ・シネマは、最近のメジャータイトルから懐かしのクラシック映画まで、ハリウッドにこだわった洋画専門チャンネルです。
1972年のカンヌ国際映画祭の審査員賞を獲ってるみたいなんですけど、全然知らなくて、作ったのも『明日に向かって撃て!』と『スティング』のちょうど間なんですけど、これは見てみたいと思いました。

(「メッセージ スローターハウス5」でググったら町山さんもお話されてたんですね)
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』でアカデミー賞の有力候補になるであろうドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『メッセージ』を紹介していました。 Can she unlock the answer? Find out in Arriva
全体的に固い真面目なお話ですが、宇宙人が2体出てくるので、アボットとコステロとあだ名を付けるところはほっこりできるシーンで、アボットとコステロの話と言えば『レインマン』だなぁと思って観てました。

とにかく完成度の高い作品で、カナダという土壌が生んだのか、デヴィッド・クローネンバーグ監督っぽさもありつつ、ハリウッド大作も任せられる感じで、それでいてヨーロッパ映画のような上品さもあるという稀有な監督で次回作も楽しみにしてます。

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2017年 81作品目 累計85600円 1作品単価1057円

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