恋人たち 評価と感想/溢れ出る涙が抑えきれず

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今年No. 1かも ☆5点

予告編


映画データ
映画『恋人たち』の作品情報:『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』などの橋口亮輔監督が、それぞれに異なる事情を持つ3人の男女の物語をつづる人間ドラマ。自分に興味を持ってくれない夫と気が合わない義母と生活している女性、同性愛者で完璧主義の弁護士、妻を通り魔に殺害された夫を中心にストーリーが展開する。
『恋人たち』は2015年の映画。『恋人たち』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
個人的には今年No. 1かもと思えるくらい素晴らしい作品で、エンドロールでは溢れ出る涙が止まりませんでした。

実は橋口作品は評判の『ハッシュ』も『ぐるりのこと』も観たことなくて、前作の短編『ゼンタイ』しか観たことないのですが、そのときの上映のトークイベントで橋口監督の人となりを知ることができました。

一体全体 ☆3点 (あらすじとかは映画.comさんでどぞ)橋口亮輔監督の最新作で橋口作品は初めて観ました。全身タイ...
まず橋口監督御自身がゲイであること。
『ハッシュ』『ぐるりのこと』で一定の成功を収めたが金銭的には余裕が無かったこと。
それというのも信頼してる同業(プロデューサーとかそんな感じだったと思います)の人にお金の管理を任せていたが、その人にことごとく使い込まれてた上に、最後は持ち逃げされてしまったこと。
またそれと同時に、今まで一緒に映画を作ってきた人々が蜘蛛の子を散らすように去っていったことなどです。

ゼンタイ公開時に監督の色々なインタビュー記事なども読みましたが、監督自身がマイノリティということもあって、印象としては「今の世の中ではとても生き辛い人だな」と思いました。

そうしたことを踏まえて今作を観ると、そうした監督の思いが明らかに具現化されているのが分かりました。

私自身はもう少し社会と上手く折り合っていけるタイプの人間なので、監督や登場人物たちに100%の共感は出来ませんが、ある種の社会との関わり辛さとか、日常のもやもやした思いとか、そういう誰にでも当てはまることは少なからず描かれていたと思います。

主演の3人はほぼ無名の方たちでしたが、シネマインパクトの企画で製作された前作『ゼンタイ』のワークショップから篠原篤さん、成嶋瞳子さんのお二人が選ばれ、ゲイの弁護士役の池田良さんの3人とあわせてとても素晴らしい演技でした。
重い背景を持った3人をシリアスに演じるのはとても大変だったと思います。
特に篠原篤さんが感情を爆発させるシーンでは心が激しく揺さぶられました。

また対照的に脇役にはベテラン勢を配し、その脇役もそれぞれキャラが立っている魅力的な人物が多く、コミカルな場面もあって笑いあり涙ありで心の振れ幅を大きくしていたと思います。
光石研さんのヤバすぎるシャブ中とか、シャンプーハットの黒田さんの元左翼でロケット弾で片腕を失った上司とか、色々サイコーでした。

それと予告を観た時からいい歌だなと思っていたのですが、AkeboshiのUsual lifeがかかるラストはホントに素晴らしく、最後、指差し確認で暗転してエンドロールでもいいなと思ったのですが、最後にきてのタイトルバックに痺れエンドロール後もしばらく立てませんでした。


この映画たぶん好き嫌いが相当別れるとは思いますが、最近の邦画大作なんかより、よっぽど多くの人に見てもらいたいですし、ヒットして欲しいなと切に思える映画でした。

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