物語の凡庸さを撮影テクニックでカバー ☆2.5点
講談社から発行されている女性向け漫画雑誌「デザート」に2008年~2013年まで連載されていた、ろびこ原作の同名漫画の実写映画化。
監督は月川翔、主演に菅田将暉と土屋太鳳、共演に古川雄輝、山田裕貴、池田エライザ、浜辺美波、速水もこみち
予告編
映画データ
本作は2018年4月27日(金)公開で、全国287館での公開です。
東宝配給のスイーツ作品で、予告編は去年くらいから流れてて結構目にした気がします。
例によって漫画原作の存在も知らず未読ですが、昨年『君の膵臓をたべたい』でスマッシュヒットを飛ばした月川翔監督作ということで観に行ってきました。
監督は月川翔さん
昨年公開された『君の膵臓をたべたい』が35.2億円の興収を上げ、2017年に公開された邦画では『銀魂』に続く実写2位で邦画全体では5位という成績でした。
主演に土屋太鳳さん
近作は『PとJK』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』を観てます。
主演に菅田将暉さん
近作は『共喰い』『闇金ウシジマくん Part2』『海月姫』『ピンクとグレー』『ディストラクション・ベイビーズ』『二重生活』『セトウツミ』『何者』『溺れるナイフ』『帝一の國』『銀魂』『あゝ、荒野 前篇・後篇』『火花』を観てます。
共演に池田エライザさん
近作は『伊藤くん A to E』を観てます。
共演に山田裕貴さん
近作は『亜人』『あゝ、荒野 前篇・後篇』を観てます。
共演に古川雄輝さん
近作は『まほろ駅前狂騒曲』『脳内ポイズンベリー』『太陽』『曇天に笑う』を観てます。
共演に浜辺美波さん
近作は『君の膵臓をたべたい』『亜人』を観てます。
共演に速水もこみちさん
近作は『海月姫』を観てます。
共演に佐野史郎さん
近作は『偉大なる、しゅららぼん』『PARKS パークス』『私は絶対許さない』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
吉田春: 菅田将暉
水谷雫: 土屋太鳳
吉田優山: 古川雄輝
山口賢二: 山田裕貴
夏目あさ子: 池田エライザ
大島千づる: 浜辺美波
佐々原宗平: 佐野岳
吉田泰造: 佐野史郎
三沢満善: 速水もこみち
雫の父: 田口トモロヲ
三沢京子: 西田尚美
あらすじ
行動予測不能な超問題児で“怪物”と呼ばれる春(菅田将暉)と、ガリ勉&冷血の雫(土屋太鳳)は、二人とも恋人はおろか、友達もいない。二人は高校1年生の4月、雫がとなりの席で不登校の春の家に嫌々プリントを届けに行ったことがきっかけで出会う。
それ以来、春は雫を勝手に“初めての友達”に認定し、さらに唐突に「シズクが好き」と告白。仕事で家にいない母親に認められるために、幼い頃から勉強だけを信じてきた雫にとって、友達や恋人などはただの邪魔な存在でしかなく、はじめは無関心だったが、やがて春の本当の人柄に触れ、次第に心惹かれていく。そして春と雫の周りには、夏目(池田エライザ)、大島(浜辺美波)、ササヤン(佐野岳)ら、いつしか個性豊かな友達が増えていった。初めての友情、初めての恋愛。そして、春のライバル・ヤマケン(山田裕貴)の登場により、初めての三角関係も巻き起こり、二人の世界が変わっていく。それは春と雫にとって、初めて“みんな”で過ごす時間だった。
そんなある日、春の兄・優山(古川雄輝)が春のもとに現れたことがきっかけで、春は絶縁状態だった父親の元へ突如連れ戻されることになり、雫の前からも姿を消してしまう。
なぜ、春は“怪物”になったのか?
そしてその真実が明らかになったとき、春と雫の恋の行方は −−−?(公式サイトhttp://tona-kai.jp/story/index.htmlより引用)
ネタバレ感想
初めて『となりの怪物くん』というタイトルを目にしたとき、思い浮かべたのは当然のように藤子不二雄Ⓐ先生の「怪物くん」です。
なので素直にどんな怪物くん?かと思うじゃないですか。
春が初めに登場するとき、学校の屋上から車の上に背中から落ちてきて、生徒たちをボコボコにするんですが、殴られた生徒たちは、これヒーローにパンチされてるんじゃないか?と思うくらい、凄い飛んでいくんです。
これ、語っているのは雫なんで、雫の想像が入ってるかもしれないですけど、素直に春はなんでこんなに超人的に強いんだろ?と思うじゃないですか。
それで、物語の後半に春の怪物たる所以、超人ぶりが明かされる話なのかと思ったら、全然そういう話じゃないんです。
映画は冒頭、雫がバッティングセンターで折り紙で輪飾りとかを作ってて、2010年の高校1年生の頃を回想する形で物語が進むんですが、これが何をやってるのかは最後に分かります。
これは何をやっているのかというと、春との結婚式の飾り付けを作っているんです。
このあと春たち主要キャラクターがバッティングセンターに現れ、結婚式を挙げて2人を祝福する形で映画は終わります。
なので、基本的には結婚する2人の馴れ初め話で、どうでもいいと言えばどうでもいい、というか取り立てて何かある話ではないです。
劇中は西野カナさんの歌が印象的に使われてるので、そうですねぇ、披露宴で流される新郎新婦のプロフィールムービーを見せられてる感じでしょうか。
どうでしょうか?
他人にはどうでもいい感じが伝わってくると思います。
それで春が怪物なのは父親が大物政治家で、小さい頃は英才教育を施されていたのでしょう。
勉強が出来て、ケンカが強く、イケメンなんですが、父親の母親への仕打ちから父親に反発してて、いとこの三沢満善のところ(バッティングセンター)に長年身を寄せてます。
中学、高校と不登校なのも、新年度の初日にいじめられてる子を救って、いじめっ子を痛めつけ過ぎて周囲から怖がられるようになったからで、ただそれだけです。
ただ、ストーリー的には見るべきところの無い本作ですが、いわゆる映画のルックはいいので、上映時間106分の画面は持ち、退屈することなく観れます。
この辺のテクニックは『君の膵臓をたべたい』をヒットさせた手腕が生きていると思います。
あと浜辺美波さんに関しては、彼女の存在感に対して役が小さかったと思います。
この写真にも写っていないように、いてもいなくてもいい役だった気がして、ちょっともったいなかったかな?と思います。
原作が好きな方(雫のビジュアルイメージが漫画と違うという意見は分かります)や、西野カナさんの歌の世界観が好きな方にはハマると思います。
鑑賞データ
TOHOシネマズ六本木ヒルズ ファーストデイ 1100円
2018年 73作品目 累計65800円 1作品単価901円
コメント
分析せず、フィーリングで映画を観ている私ですが
約110分が苦痛でした。
お金を払った以上ちゃんと観たいのですが、ここで、これ必要?と突っ込みたくなるワイヤーアクションとぎゅぎゅっと2時間弱に3年間を詰め込んだせいか
壮大な西野カナMVを観ていた気分。
たおちゃん可愛いかったぉ
が感想でした。
わたるさん、続けてコメントありがとうございます。
ワイヤーアクション謎でしたね(笑)
私もこの作品の土屋さん可愛いなと思いました。