モヒカン故郷に帰る 評価と感想/YAZAWAは広島県民の義務教育です

モヒカン故郷に帰る 評価と感想

こういうのがさらっと作れる力量  ☆5点

予告編

映画『モヒカン故郷に帰る』本予告

映画データ

モヒカン故郷に帰る (2016) - シネマトゥデイ
『横道世之介』などの沖田修一が監督と脚本を担当し、数年ぶりに故郷に戻った売れないバンドマンが余命わずかの父親のために奮闘する姿を描くコメディードラマ。
モヒカン故郷に帰る|映画情報のぴあ映画生活
『モヒカン故郷に帰る』は2016年の映画。『モヒカン故郷に帰る』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

あらすじ

モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマン永吉(松田龍平)。妊娠した恋人・由佳(前田敦子)を連れて、故郷・戸鼻島へ結婚報告をするため7年ぶりに帰る。永吉たちを待ち構えていたのは、矢沢永吉をこよなく愛す頑固おやじ・治(柄本明)と筋金入りのカープ狂の母・春子(もたいまさこ)、そしてたまたま帰省していた弟・浩二(千葉雄大)の3人。家族がそろったかと思えば、のらりくらりの永吉に治が怒り心頭!

いつもの一家総出でド派手な親子喧嘩が始まる。なんだかんだありつつも、二人の結婚を祝う大宴会が開かれたその夜、永吉は治が倒れているのを発見。病院で受けた検査結果はガンだった――。 動揺を隠せない5人の頭に渦巻く「どうする!?」 何をするのが正しいのかわからないけれど、不器用にぶつかりあいながら、喧嘩したり笑い合って離れた時を埋めていく。家族が集まれば、最高で最強! 現代版究極のホームドラマが、この春日本を熱く盛り上げる!

(公式サイトhttp://mohican-movie.jp/より引用)

ネタバレ感想

沖田修一監督すごいですね。
『横道世之介』も面白かったですが、こちらも面白いです。

横道が原作有りなのに対し、こちらはオリジナル脚本。

ストーリーとしてはよくある帰郷モノで、内容も想像がつく通りなのですが、なぜか面白い不思議な良作です。

『モヒカン故郷に帰る』ってタイトルですが、あんまりモヒカン関係なくて(まぁ主人公がモヒカンなので関係なくはないんですが)そこの面白味よりも、故郷の広島の面白味や広島愛が全面に溢れた作品でした。
『モヒカン広島に帰る』って感じでしょうか。

モヒカン(松田龍平)の父親役(柄本明)のキャラ設定が良かったです。
広島出身のスター、矢沢永吉の大ファンで広島カープファン。
そしてなぜか長年、近所の中学校の吹奏楽部のコーチをしてるけど、演奏楽曲は永ちゃんの曲だけという(笑)

もうこのキャラ付けが圧倒的勝利で、平凡な物語の中であらゆるフック(引っ掛かり)になっていました。
特に柄本さんと吹奏楽部の関係は凄く面白くて、吹奏楽部の部長清水役の富田望生さんとのやりとりは特筆すべきシーンだと思います。

家族との描かれ方も等身大な感じがして好感が持てました。
実際、家族ってあれくらいな感じの距離感で、よくあるドラマや映画みたいに過剰に情緒的になることはなく、淡々とした感じで描かれていてよかったです。

今年見た邦画では『リップヴァンウィンクルの花嫁』がダントツに良かったのですが、本作も良い点は凄く似ていて、「日常にある何でもない幸せ」というのが描かれていて、そういうシーンがとてもよかったです。

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役者陣もとてもよかったです。

柄本さんと妻役のもたいまさこさんは芸達者な方たちですし、龍平さんはいつもの飄々とした感じ、前田敦子さんはアンチも多いと思いますが、私はいい女優さんになっていると思います。
女優業にしっかり腰を据えて、いい作品に出ているのではないかなぁと思います。

あとは前述したように吹奏楽部の面々。
特に富田望生さんは『ソロモンの偽証』でも評判良かったようですが、要注目の役者さんだと思います。

「YAZAWAは広島県民の義務教育です」という台詞が書けた時点で、この映画の面白さは保証されたと思います。

おススメです。

鑑賞データ

テアトル新宿 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
2016年 35作品目 累計42700円 1作品単価1220円

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