『麦子さんと』評価と感想/脚本:吉田恵輔・仁志原了が紡ぎだす空気

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「あまちゃん」っぽい感じもしますよ  ☆4.5点

あらすじとかは映画.comさんでどぞ

予備知識もなく、全くのノーマークで観た前作『ばしゃ馬さんとビッグマウス』が思いのほか面白く、自分的には今年のベストワンになろうかと勢いの吉田恵輔監督の新作ということで期待に胸を膨らませて観に行ってまいりました。

『ばしゃ馬さんとビッグマウス』評価と感想/夢の諦め方
まさか、まさかの  ☆5点 予告編はこんな感じです映画データはこちらからどうぞ予備知識も入れず、ただお目当ての役者...
感想としては、「吉田監督やっぱり上手いなー」と思いました。
吉田監督は仁志原了さんという脚本家と共同で脚本されてるのですが、前作「ばしゃ馬さん」(私はお二人の半自伝的な映画だと思っております)の紹介記事などを見ると、どうもこのお二人[水と油]みたいで性格も全然違うみたいなんですが、お二人が共同で作業されるとうまい具合に[乳化]して味わい深い作品となる気がします。

今作もお話としては劇的なことがあるわけではないのですが、日々の生活の中で誰にでも思い当たるようなことを丁寧に切り取って、心の琴線に触れるように描くのがとても上手いと思います。
派手さはないので、ややもすると素通りしてしまいそうになるお話も、小さなところで観客の心に引っかかるようになってて、たとえば麦子(堀北真希)がアニメイトでバイトしてて声優目指しててちょっとオタクっぽい設定だったりとか、お兄ちゃん(松田龍平)は自宅にパチスロの実機を置いてるだとか、ちょこちょこ引っかかるようになっていて、またそれらが伏線となったりしてうまく回収されます。

それと吉田監督はカメラワークも秀逸だなぁと思って、台詞のないシーンでちょっとPVみたいな感じになる時も、主人公の心の機微をうまく捉えるようなカメラワークで上手だなぁと思います。

あと音楽の使い方も非常にうまくて前作ではかみむら周平さんのインストが効果的に使われていて良かったのですが、今作では松田聖子さんの「赤いスイートピー」が印象的に使われていて(でも実際には聖子さんが歌ってるバージョンは最後に1回だけ)、ここで涙した人も多かったんじゃないかと思います。

今回のお話は、母(余貴美子)と娘の確執だったり、お母さんがアイドルになろうと思って上京してたりと「あまちゃん」っぽい感じもしますが、こちらもなかなかの良作だと思います。

次作の『銀の匙』も楽しみにしています。

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