ナラタージュ 評価と感想/『高校教師』になれなかったのは時代性か

ナラタージュ 評価と感想
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特に強調するところのない恋愛映画になってしまった ☆3点

「この恋愛小説がすごい! 2006年版」第1位などに輝く島本理生の同名小説の映画化。
監督は行定勲、W主演で嵐の松本潤と有村架純、共演に坂口健太郎

予告編

「ナラタージュ」予告編 – YouTube

映画データ

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本作は2017年10月7日公開で全国で290館弱での公開です。
東宝とアスミックエースの配給で予告編はかなり前から流れてましたのでよく目にしました。
東宝とアスミックエースの配給で有村架純さんの組み合わせは今年3月に公開された『3月のライオン』がありましたが、良作なのにコケちゃいまして、本作はいかに?ってところでしょうか。
島本理生さんの原作は未読です。

監督は行定勲さん
『GO』も『世界の中心で、愛をさけぶ』も未見でして観たことあるのは『パレード』と前作の『ピンクとグレー』のみです。

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主演に松本潤さん
映画出演作は『花より男子ファイナル』しか観たことがありません。

主演に有村架純さん
近作は『アイアムアヒーロー』『何者』『3月のライオン前編後編』『関ヶ原』を観てます。

共演に坂口健太郎さん
近作は『予告犯』『俺物語!!』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

葉山貴司: 松本潤
工藤泉: 有村架純
小野怜二: 坂口健太郎
山田志緒: 大西礼芳
黒川博文: 古舘佑太郎
塚本柚子: 神岡実希
金田伊織: 駒木根隆介
新藤慶: 金子大地
体育教師: 三浦誠己
小野の母: 堀ちえみ
泉の同級生: 伊藤沙莉
葉山美雪: 市川実日子
宮沢慶太: 瀬戸康史

あらすじ

大学2年生の春。
泉(有村架純)のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山(松本潤)から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。
葉山は、高校時代、孤独な泉に居場所を与え、救ってくれた教師だった。
卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。
二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。
葉山の告白を聞き、彼を忘れようと決意した泉は、自分を想ってくれる大学生の小野(坂口健太郎)との幸せに傾きかけるが、ある事件が起きる――。

(公式サイトhttp://www.narratage.com/about/story.htmlより引用)

ネタバレ感想

上映時間140分の長尺でながない?と思ったんですけど、お話としては高校時代からを時系列に沿って描けば100分~110分位で終わっちゃうくらい何も無い話なんですが、就職して働いている泉の回想形式で話が進み、大学2年時は時系列、高校3年時は時間軸を点在させて、先生を好きになった動機を一番最後に見せるので、それで話を引っ張る感じです。
なので一応、最後までダレることなく見れます。
が、最後まで見ても「ああそういうことか」と思うくらいです。

 

映画配給会社で働いてる泉が残業してると山田から電話がかかってきます。
山田に女の子の赤ちゃんが生まれたみたいで、事前に送っておいた写メ見た?と。
山田の夫は黒川で赤ちゃんが黒川に似てるからヤバない?っていう話で盛り上がりますが、赤ちゃんがグズついたので電話を切ります。
その日は雨が降っていて思い出の品の懐中時計を持って窓際で佇んでいると、出先から同僚の宮沢が帰ってきます。
もう夜の23時過ぎてるんで電通の残業問題とかもあるんで早く帰った方がいいと思うんですど、宮沢に「工藤さんは雨の日にそうやって懐中時計を持って窓の外を見てることが多いですよね」と言われると、大学2年の春の回想に入ります。

大学2年の春に卒業以来連絡のなかった葉山先生から電話があります。
それは演劇部の高校3年生が3人しかいなく、秋の文化祭でやる卒業公演が出来ないので手伝って欲しいとのことで、山田と黒川にも声を掛けてあるとのことでした。(ここで山田と黒川は同級生で演劇部の仲間だということが分かります)

卒業以来で学校に行って演劇部の3年と顔合わせして久しぶりってなります。
泉たちが3年生のとき、その子たちは1年生です。

それから黒川が大学の同級生の小野って人を助っ人に呼んでました。
小野は大学1年時は演劇部に所属してたとのことで戦力になりそうってことで連れてきたのでした。

そして葉山先生との久しぶりの再会。
みんなと顔合わせが終わると「少し話していかない?」となって社会科準備室で近況報告すると高3時代の回想に入ります。

その日プールの授業を見学してた泉は制服のままプールに落ちてずぶ濡れになってしまいます。
プールの授業が終わって廊下を歩いてると葉山先生にどうしたんだと尋ねられ答えられずにいると、三浦誠己さん演じる体育教師が誤ってプールに落ちちゃってと言います。
すると葉山先生が烈火のごとく怒ってそんな訳ないだろと体育教師に掴みかかります。
そんな葉山先生にすっかりやられてしまった泉は昼休み時は社会科準備室に入り浸るようになります。

プールに落ちたのははっきりと描かれないんですけど、女子グループが変な目で見てることから、虐められてるんだと思います。
因みにこのいじめっ子グループの中に『ひよっこ』の伊藤沙莉さんいたんですが、登場するの一瞬でした。

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社会科準備室に入り浸ってた泉は先生に告白しようと手紙を書いて渡す前に、先生に彼女はいるのかと聞くと、葉山先生はちょっと歩こうと言って海辺を歩きながら過去を語り始めます。

葉山先生は結婚してたんですが、元々神経質なところがあった奥さんの美雪が、自分の母親と同居するようになると心のバランスを崩し、自宅敷地内にある物置に火を付けて消防車が出動する騒ぎを起こしてしまいます。
母親がいる母屋にも火をつけようとしてて、放火の罪で逮捕されると、先生は離婚したと言います。
そんなヘビーな話を聞いた泉は告白の手紙を渡すどころじゃなくなるんですけど、いつも心にぽっかり穴が開いたような先生の力になりたいと思うのでした。

まぁ先生の話は嫁姑の話ですし、結婚というのは家同士の問題でもあるので、そんな落ち込むほどのものじゃないと思うんですけど、葉山先生はこれを引き摺ってます。
葉山先生も、海を歩いて切り出すなんて重い感じにしなくても、社会科準備室で「いやー、実は結婚してたんだけど、奥さんに逃げられちゃって、ガハハハッ」とかやればいいんですけど、思い詰めるから『高校教師』みたくなります。

因みにこの海とかロケ地は富山県の高岡みたいで、富山県の観光公式サイトでロケ地マップが付いてるという親切ぶりです。

https://www.info-toyama.com/downloads/media/12418

そんな高3時代を思い出し社会科準備室をあとにすると、山田と黒川と小野が待っててくれて、初日顔合わせの打ち上げを兼ねて小野の家でピザとか食べます。
小野が飲み物を買いに行くと言うのでコンビニでお金を下ろしたい泉もついていきます。
コンビニの帰り、飲み物の入った重いコンビニ袋を持ってくれようとする優しい小野は、唐突に泉の足のサイズを聞いてきますが、これはあとで理由が分かります。
家に戻ると黒川が、小野が1年で演劇部を辞めた理由をばらします。
それは、小野が演劇部の女性の先輩に言い寄られてたからで、その気の無かった小野は困っていたのでした。
しかもその先輩の彼氏からも睨まれたので演劇部には居場所が無く辞めたとのことで、黒川と小野で二人して笑ってました。

卒業公演の練習は週一くらいで集まるようになります。
泉は後輩の柚子が何となく気になり声を掛けます。
「困ったことがあったら葉山先生に相談するといいよ」と言って、もちろん私も相談に乗ると言います。

何回目かの練習のあと、居酒屋で泉と小野がサシ飲みしてると将来はどうしたい?という話になります。
泉は映画配給会社に入りたいと言い、小野は靴職人になりたいと言います。
大学入って演劇部入って靴職人になりたいっていうのはよく分かりませんが、小野は作った靴を見に来ない?と泉を誘うと二つ返事で泉はついてきます。
小野は本格的に道具を揃え靴を作っていて、「お、ルブタンみたいじゃん」と思いました。

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作った靴を泉に「履いてみて」と言うと靴はピッタリでした(それでコンビニの帰りに訊いてた訳ですな)。

小野はその勢いのまま、「今日、家を出る前、工藤さんが家に来てくれたら嬉しいと思ってた」と告白して抱きしめます。
しばらくじっとしていた泉でしたが、突然の告白に気まずくなると、家を出ていってしまいます。
外は雨が降っていてずぶ濡れのまま帰る泉でした。

雨に濡れて風邪をひいた泉は翌週の練習を休みますが、心配した葉山先生が来てくれます。
葉山先生はお粥を作ってくれますが、自分の思いを知っていながらそれには応えることなく、優しくしてくれる先生に反発します。
泉と先生の恋愛はプラトニックなものでしたが、卒業式の日に一度だけキスされたことがありました。
「どうして優しくしてくれるのか?私のことどう思ってるのかと?」詰問すると、先生はそれに答えることなく帰っていきます。

翌週の練習に行くと小野が「葉山先生が工藤さんの代役してくれたけど全然ダメだった」と言って笑わせてくれて、前回最後に会ったときの気まずさを解消してくれます。
そして小野に「葉山先生のことが好きなんだね」と言い当てられるのでした。

何回かあとの練習に行くと泉以外来てません。
山田に電話して聞くと、先生に急用ができたとのことでその日の練習は中止になったとのことでした。
時間が空いた泉は名画座で成瀬巳喜男監督の『浮雲』を観て映画館を出ると葉山先生から着信があったのに気づきます。
折り返し電話を掛けると先生は酒に酔っていて、車を運転して帰れないとのことでした。
心配した泉が駆け付けると、泉が先生の車を運転して先生の家まで送っていきます。
(泉は高校卒業時に免許を取得してたんですなぁ)

送ってく車の中で、先生が今日あったことを話します。
それは火事以来、東京の実家に戻って音信不通だった美雪のことで、美雪の父親が出張を兼ねて訪ねてきたことでした。
美雪は執行猶予も明け、最近は前向きに生きてるといいます。
またそのときは葉山先生を一方的に悪者にしてすまなかったと謝罪され、東京に戻ってきてやり直さないかと言われます。
葉山は美雪も美雪の両親も前を向いて生きてきたのに、自分だけがいつまでもとどまっていたことに愕然とし、酒をあおったのでした。
泉は離婚してたと思ってた先生が離婚してなかったのを知ると、先生が寝てる間にそっと家をあとにします。

卒業公演の日。
無事に公演を終えると、泉はもう先生と会うことも無いんだと感慨にふけります。
メイクを落として楽屋に戻ってくると、小野だけがいて皆は先に打ち上げに行ったと言います。
小野は「自分はこれから実家に帰るけど一緒に行く?」と言うと、泉もついていきます。
小野のバイクの後ろに乗って出発すると3時間かかると言い、着いたのは小野の京都の実家でした。

小野の家は大家族で甥っ子や姪っ子なんかも一緒に暮らしてました。
小野の母親(堀ちえみさんが演じてますが、だから大家族なのか)から「突然帰って来ると言ったと思ったら、こんな可愛い彼女を連れてきて」と歓迎され、暖かい家族の空気に触れると泉は小野に「連れてきてくれてありがとう」と感謝します。
翌日、小野が泉をバスターミナルまで送っていき「やっぱり俺、工藤さんのこと好きだ」というと、泉が小野に「私と付き合ってくれますか?」と言い、2人は付き合うことになります。

それからの3か月間はラブラブの2人でしたが、小野が「いつまでも小野クンじゃなくて下の名前で呼んで欲しい」と言うなど若干ワガママを見せ始めます。
ある晩の夜遅く泉が小野の隣で寝てると葉山先生から電話が掛かってきます。
泉は小野を起こさないように電話に出て葉山先生と少し話をすると、小野と付き合ってることを告げます。
葉山先生はおめでとうを言うと、もう電話しないと言って電話を切るのでした。

数日後、泉が料理を作ってると小野が背後からイチャついてきます。
そして、数日前夜中にあった電話のことを訊いてきます。
泉が言い淀んでいると、小野が携帯見せてと言い、泉が差し出すと、小野が見ていいかと更に確認しますが、もうこの時の小野は豹変してて怖いので有無を言わさない感じです。
葉山からの着歴を確認すると、実はソクバッキーだった小野の本性が現れるのでした。
泉は「向かうから掛かって来た。小野君と付き合ってることを言った。先生ももう掛けないと言った」と抗弁しますが、小野はもう「テメー、コノヤロー」状態です。
能面のような表情でキレる坂口健太郎さん怖かったっす。

また後日。
泉が暗い夜道を家に帰ろうとしてると、キャリーバッグをガラガラ引いた男が後をつけてきます。
怖くなった泉が小野に電話すると「たまたま帰る方向が一緒なんじゃない?」とかあんぽんたんな事言います。
「交番は近くにある?」とかも聞きますが、極めつけは「僕が駆け付けたら、もっと好きになってくれる?」でした。
劇場にドン引きしてる空気が流れます。

結局、泉は気がついたら葉山先生の家の前にいました。
泉の家、小野の家、葉山先生の家の距離感がよく分かりませんが、泉はそのまま帰ってキャリー男に家を知られるのが怖いと言ってました。
泉は手帳(2011年と書いてあったんで大学2年時は2011年ですね。2011年なので震災何か関係あるかな?と思いましたが何もありませんでした)を取り出すと、そこに挟まれた出せなかった告白の手紙を見つめます。
小野はその手紙を読んでおり、「そんなもの目につくところに置いとくんじゃねぇ」とキレていました。
泉がその手紙を見つめながら呆然としてると葉山先生が帰ってきます。

葉山先生は事情を聞くと家にいれ落ち着かせます。
泉を落ち着かせると家に送っていこうとしますが、小野がまた嫉妬するのでタクシーで帰ります。
泉はタクシーの中で出せなかった手紙をビリビリに破ると窓から捨てます。
携帯の充電が切れて電話できなかった小野に電話して手紙を捨てたことを告げると小野も言い過ぎたと言って謝ってきます。

また後日。
夜中に泉が小野の隣で寝てるとまた電話がかかってきます。
小野も電話に気づいて泉に出るように促すと葉山先生からで病院からでした。
病院に駆け付けると柚子が集中治療室にいます。
柚子は歩道橋から飛び降り自殺しましたが、信号が赤だったため車に轢かれることなく即死は免れていました。

柚子の容態が安定すると今日はこの辺で帰ろうとなり、先生が送っていくと言います。
ただ一度に送っていけないので小野と泉に待っててくれるよう頼むと、小野は自分たちで帰るので大丈夫ですと言いタクシーで帰ります。
家に着いて入ろうとしますが、泉が病院に戻りたいと言います。
葉山先生を一人に出来ないと言い、小野にごめんなさいします。

するとまた小野がブチ切れます。
テメー、コノヤロー状態になると泉に土下座させます。
泉は小野が作った靴を履いていたので、それも脱いでくように言います。
いや、ホント、ケツの穴の小さい男です。
どうして、「分かった、一緒に行く」くらいのことが言えないのか。
このシーンはもう、土下座させて靴脱がせたときは、あまりにも酷過ぎてゲラゲラ笑ってました。
もうここまでいくとギャグだぞと思いました。

泉が病院に着くと先生が戻ってきます。
靴どうしたの?と聞くと、壊れちゃったと答えます。

柚子は3日後に亡くなります。
柚子は自殺する前々日にボーイフレンドに手紙を託していました。

柚子は見知らぬ男に暴行されたのを誰にも言えず悩んでいました。

泉もそうでした。
高校2年まで仲の良かった親友が引っ越してしまうと、3年になったとき孤立してしまいました。
ある雨の日に校舎の屋上から飛び降り自殺しようとしました。
その日は飛び降りることが出来ずにずぶ濡れのまま廊下を歩いていると「演劇部に入らない?」と声をかけてきてくれたのが葉山先生でした。
絶望しかなかったその時の泉を救ってくれたのが、葉山先生でした。

葉山先生は東京で妻の美雪とやり直すことを決めます。
泉は最後に先生の家に行きたいと言います。
二人はそこで初めて結ばれます。
先生は大事にしている懐中時計をもらって欲しいと言います。
その懐中時計は母親が父親と離婚するときに、何か高価なものをと言ってせしめたものでした。
その懐中時計は葉山先生がネジを巻いてくれたのを最後に止まったままでした。

配給会社内。
泉が目を覚ますと朝になってます。
宮沢もいて、懐中時計は大切な人からもらったんですねと言います。
そしてその懐中時計には文字が彫られていて「幸せであるように」と書かれていると教えてもらいます。
泉が感心すると、自分もさっき調べたんですけどねと言って映画は終わります。

 

んー、やっぱり恋愛映画ということで葉山先生の顔を見ると、どうしてもこのことが頭に浮かんでしまいます。

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おまけに卒業式終わった途端、泉にキスしてしまうので、こういうのもイメージしてしまい…。

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まぁ昨年から不倫に対するバッシングが凄いので、基本的にプラトニックで不倫要素は薄めに描かれてるんですけどね。

公開前にだいぶ騒がれてた濡れ場もいたって普通で拍子抜けしたんですが、色々カットされたみたいです。

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なので思いっきりフツーの恋愛映画になってました。
ただスイーツ映画っぽくはありません。
劇中の主人公たちが映画好きの設定なので、ヨーロッパ的な雰囲気の恋愛映画に仕上がってました。

葉山先生がお粥作りに来てくれるシーンは女性観客ウケ狙ってるんだろうなぁと思ったり、先生の家に行って風呂場で髪の毛を切るシーンはシャワーから湯気出したりして、ああこういうシーンを撮りたいんだろうなぁと思いました。

途中にも書きましたが葉山先生の苦悩には全然ノレなくて、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』みたいに子供を火事で亡くしてるとかなら別ですが、全然大したことないじゃんと思ってしまったんですよね。

それから高3のときの泉の孤独も、壮絶ないじめ描写とかがある訳ではないので、なかなか心情に寄り辛く、しかも泉に関しては両親とか家族とかの背景が全く描かれないので、そんなに孤独なの?って思ってしまって、ここもあんまりノレませんでした。
先生にレモンクッキーとか作ってくるんで、ベースになる家庭環境とかはしっかりしてると思うんですけど、何であんなに泉の背景が描かれないのかは謎でした。

なので140分も上映時間があるわりに登場人物たちの背景とかのデータ量が少ないんですよね。
そういうのを排して叙情的に撮りたかったのも分かるんですが、それならもう少し不倫の背徳感を出して欲しかったですし、ラブシーンももう少しチャレンジングなものにして頂きたかったです。

よかった点は、もう笑っちゃうくらい可笑しかった小野の狂気と『SR サイタマノラッパー』の駒木根さんの高校生役(松本潤さんより年上なのに笑)がかわいかったくらいかな。

あ、あと予告編のときからいいなと思ってた主題歌は野田洋次郎さん作詞作曲だったんですね。

で、結局ナラタージュってどういう意味?

鑑賞データ

新宿ピカデリー SMTメンバーズ割引料金 1200円
2017年 168作品目 累計179600円 1作品単価1069円

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