ウチの姉ちゃんマジ最凶最悪 ☆5点
マーベル・シネマティック・ユニバースの第17弾で『マイティ・ソー』シリーズの3作目。
監督はタイカ・ワイティティ、主演はクリス・ヘムズワース、共演にトム・ヒドルストンとケイト・ブランシェット
予告編
映画データ
本作は2017年11月3日(金)公開で全国350館程での公開です。
アメリカでも11月3日公開で珍しく日米同時公開ですね。
アメリカでのオープニング興収が1億2200万ドルで、これは2017年に公開された『美女と野獣』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』に次いで4番目に高いスタートです。
北米以外では1週間早く公開されていて全世界での興収がすでに4億ドルを超えてますね。
マイティ・ソーは過去2作は見たことなかったんですが、予告編での闘技場(バトルロイヤル)が天下一武道会みたいで「オラワクワクすっぞ」ということで観てまいりました。
監督はタイカ・ワイティティ
ニュージーランド出身で俳優・脚本・監督をされるようです。
前作の監督・脚本作『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』はDVDリリースはされて無いですが、アマゾンのプライムビデオやユーチューブで見れるみたいです。
出演者を見ますとこの作品からサム・ニールとレイチェル・ハウスが本作にも出演してますね。
主演はクリス・ヘムズワース
近作は『キャビン』『ラッシュ/プライドと友情』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『ゴーストバスターズ(2016)』を観てます。
共演にトム・ヒドルストン
近作は『ハイ・ライズ』『キングコング:髑髏島の巨神』を観てます。
共演にケイト・ブランシェット
近作は『キャロル』『ニュースの真相』『聖杯たちの騎士』『ボヤージュ・オブ・タイム』を観てます。
共演にマーク・ラファロ
近作は『フォックスキャッチャー』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『スポットライト 世紀のスクープ』を観てます。
共演にアンソニー・ホプキンス
近作は『ヒッチコック』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
ソー: クリス・ヘムズワース
ロキ: トム・ヒドルストン
ヘラ: ケイト・ブランシェット
ヘイムダル: イドリス・エルバ
グランドマスター: ジェフ・ゴールドブラム
ヴァルキリー: テッサ・トンプソン
ホーガン: 浅野忠信
スカージ: カール・アーバン
ドクター・ストレンジ: ベネディクト・カンバーバッチ
ハルク/ブルース・バナー: マーク・ラファロ
オーディン: アンソニー・ホプキンス
あらすじ
アベンジャーズの一員ソーの前に<死の女神・ヘラ>が現れた。
復讐と野望に燃えるヘラは、ソーの故郷へ攻撃をはじめる。故郷を奪われたソーは、この最強の敵を倒すため盟友ハルク、宿敵ロキらと型破りのチーム“リベンジャーズ”を組み極限バトルに挑む。 果たして、ソーたちは史上最強の敵からこの世界を守ることができるのか?
死の女神・ヘラの復讐の目的は!?そこには、ソーの運命を変える秘密が隠されていたー。(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
いやー、『マイティ・ソー』シリーズ初めて観たんですけど楽しかったですね。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシリーズみたいでした。
初っ端から炎の巨人スルトにチェーンでぐるぐる巻きで吊るされてるんですが、スルトが色々喋ってるのにチェーンがよじれてるんでソーがくるくる回っちゃうっていうギャグで完全にコメディ映画です。
チェーンを解いて脱出すると、そこからはマイティ無双でスルトの敵を全滅させます。
思わずkoeiの文字が出てくるんじゃないかと探しちゃいましたよ。
ソーがアスガルド(ソーが暮らす国)へ戻ると、ソーとロキを主人公にした寸劇が行われていて、またソーが微妙に似てて笑っちゃうんですけど、演じてるのがルーク・ヘムズワースという方でクリス・ヘムズワースのお兄さんだそうで、似てるのも納得です。
ロキの方は気づかなかったんですが、マット・デイモンでしたか(笑)
ソーがラグナロクっていう終末の日が迫っているのに、呑気に芝居見物してるなんて変だぞと思うと、ロキが父オーディンの姿に化けてるのが分かります。
ソーがロキに父ちゃんをどこにやったんだと問い詰めるとニューヨークの老人ホームに預けたって、もうムチャクチャ(笑)
2人でニューヨークに行くと老人ホームは既に取り壊されてて、父ちゃんの行方が分かりません。
ロキが突然出てきたワームホールに落ちて消えると名刺が残されてて、ソーがその住所を訪ねるとドクター・ストレンジが出てきます。
ドクター・ストレンジは父ちゃんを助けてて、ノルウェーに送ったって言います。
するとロキがワームホールから現れます。
ロキは「30分も落ち続けてたぞ!」って言って観客爆笑。
ドクター・ストレンジの魔術に弄ばれる宇宙(北欧神話)兄弟でした。
ドクター・ストレンジのどこでもドア(ワームホール)でノルウェーに送ってもらうと父ちゃんが現れます。
ソーは父ちゃんをアスガルドへ連れて帰ろうとしますが、死期が迫った父ちゃんは断ります。
父ちゃんはアスガルドに危機が迫っていると言い、自分が死ねば幽閉している死の女神ヘラが現れると言います。
ヘラはソーの姉ちゃんで、あまりにも凶暴なために父ちゃんが幽閉していたのでした。
寿命が尽きた父ちゃんが光になって消えるとヘラが現れます。
ヘラは父ちゃんへの恨みつらみを言います。
昔は父ちゃんも悪くて、ヘラと2人で色んな国を侵略してたと。
いつの頃からか父ちゃんは友好的になり絶対王に収まると、ヘラは幽閉されたと言います。
ヘラはアスガルドを支配して、9つの全世界も支配すると言います。
そんなことはさせるまじとソーがムジョルニア(あのハンマーみたいなの)を投げつけると、姉ちゃんは片手で軽々と受け止めて粉砕します。
姉ちゃん、マジ強えー、最凶最悪。
2人はアスガルドへ逃げようとしますが、追って来た姉ちゃんに吹き飛ばされると、夢の島みたいな宇宙ゴミが集まるスラムな惑星サカールに飛ばされます。
アスガルドに戻ったヘラは征服しようと正規軍を皆殺しにします。
軍のリーダーのホーガンも串刺しにされて殺されちゃいます。
マイティー・ソーのシリーズには浅野忠信さん出てたんですね、知らなかったです。
サカールのゴミ捨て場に飛ばされたソーは、ヴァルキリーっていう女賞金稼ぎに服従ディスク(電気ショック用のチップ)を首に埋め込まれて捕まると、サカールを統治しているグランドマスターに売られます。
グランドマスターは趣味で格闘技大会を開催していて、ソーは闘士として売られたのでした。
ソーはグランドマスターに引き合わされるとなぜかロキもいます。
ロキは先にサカールに着いていて、グランドマスターに上手く取り入って既に友達になってました。
舌先三寸で生きる弟のたくましさよ。
このジェフ・ゴールドブラム演じるグランドマスターも最高なんですよね。
パーティーピーポーで雰囲気はジャン・ポール・ゴルチエみたいな。
グランドマスターのテーマ曲
ソーは闘士用の牢屋に入れられると、サカールで革命を企て失敗し投獄された前座の闘士コーグと仲良くなります。
ソーはコーグからサカールや格闘技大会のチャンピオンについて聞きますが、チャンピオンと対戦した者は死んで戻ってくるのでチャンピオンが誰だか分からないとのことでした。
ソーは闘技場に送られると、出てきたチャンピオンはハルクでした。
対戦相手はハルクだけなので、厳密にいうとバトルロイヤルじゃないんですけど、楽しいからいいです。
そして本筋であるヘラをほったらかして、全然関係無いことをやってるっていうのもいいです。
『スタートレック』とか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も寄り道ばっかりしてますよね。
ソーはハルクと引き分けると同じ部屋を充てがわれます。
故郷アスガルドがピンチなんで協力してくれるようハルクに頼みますが、そんなの関係ねぇと渋るハルクです。
そこにヴァルキリーが現れると、同じアスガルド出身だと分かります。
ソーがヴァルキリーの腕にあるタトゥーに気づくと、それはアスガルドでは王に仕えるアマゾネス的な女戦士の印でした。
ヴァルキリーはかつてヘラ討伐の軍団の一員で、唯一の生き残りでした。
ソーはヴァルキリーにも協力を依頼しますが断られます。
ソーは説得してる隙にヴァルキリーから服従ディスクの解除装置を奪うと自由な身体となります。
部屋の窓ガラスを破って脱出すると、ハルクが乗ってきたクインジェット(宇宙船)を使ってアスガルドに戻ろうとします。
するとハルクが追ってきてクインジェット内で暴れますが、モニターに映ったナターシャ/ブラック・ウィドウの姿を見ると、ブルースに戻ります。
ソーはブルースに改めてアスガルドへの協力を求めるとブルースも協力してくれることになります。
ソーはサカールからの脱出方法を聞くために牢屋を破ってコーグにも会いに行きます。
グランドマスターは逃げた2人を捕まえるようロキとヴァルキリーに言います。
ソーとブルースが脱出方法を探してるとヴァルキリーに見つかりますが、ソーのアスガルドの民を救いたいという思いにヴァルキリーは協力することにします。
ロキを自分の部屋に閉じ込めていたヴァルキリーがソーとブルースを連れてくと、ロキは助かりたい一心でグランドマスターの宇宙船の暗証コードを知っていると言い、案内役を買って出るのでした。
ロキの案内でグランドマスターの宇宙船のそばまで来ると、予想通りロキが裏切ります。
しかし、ソーはお見通しでロキの体に服従ディスクを埋め込んでいました。
グランドマスターの宇宙船に乗ってソーたちは脱出します。
ソーたちがアスガルドへ着くと、アスガルドの民を守って隠れていたヘイムダルの元にヘラの手が迫っていました。
ヘイムダルはアスガルドを捨てビフレスト(地球と繋ぐ橋)を渡って民を逃がそうとします。
ソーは、アスガルドとは場所では無く民が安心して暮らせる場所であると理解すると、ビフレストでヘラと対決し足止めしている間に民を逃がそうとします。
ブルースも身を捨ててハルクに変身すると、ヘラが生き返らせたフェンリル(大きな狼)と対決します。
するとコーグがアスガルドの民を救うために大きな宇宙船でロキを伴って現れます。
ヘラと軍隊に挟み撃ちされてビフレスト上で足止めされていたアスガルドの民を次々に宇宙船に乗せていきます。
ムジョルニアが無いソーはヘラに苦戦しますが、ムジョルニアはソーの力をコントロールするための物であるとオーディンからの啓示を受けます。
ソーはヘラに片目をやられると、もう片方の目が光り、スーパーサイヤ人のように覚醒しますが、それでもヘラを倒すまでには至りませんでした。
ソーはヘラを倒す手段こそがラグナロクであることに気づくと、ロキに頼んでスルトの封印を解いてもらいます。
復活したスルトがヘラと対決してる間に、ソーたちは宇宙船に乗ってアスガルドを後にします。
ソーは民たちの前で王になることを決意すると、新たなアスガルドを築くべく地球に進路を向けて映画は終わります。
色んな感想を読むと、前2作はこれほどコメディ調ではなかったようですが、これはよい改変ではないでしょうか。
『アベンジャーズ』という幹があるので、逆に色々遊べる気がします。
タイカ・ワイティティ監督自身が演じたコーグなんかも『スターウォーズ』でいえばC-3POに相当するキャラクターで、物語を楽しくするのに一役買っていたと思います。
音楽もよかったですね。
バトルシーンを盛り上げるのにレッド・ツェッペリンの「移民の歌」はピッタリ過ぎるほどピッタリでした。
そして何より劇伴がよかったです。
ピコピコ音楽で凄くツボに嵌ったんですが、マーク・マザーズボーっていう方知らなくて、ディーヴォっていうバンドはテクノの元祖みたいな方なんですね。
なんかこのオリジナルのブレードランナーみたいな曲とかも凄いです。
映像は無双シリーズみたいで爽快感ありますし、音楽良しですし、ソーとロキ、ソーとハルクとの漫才のような掛け合いも面白いですし、サタデー・ナイト・ライブを豪華にしたような映画で大満足の☆5点でございます。
鑑賞データ
新宿ピカデリー SMTメンバーズ60P無料鑑賞 0円
2017年 183作品目 累計195700円 1作品単価1069円
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