ハイ・ライズ 評価と感想/階数ヒエラルキーの崩壊を描く

ハイ・ライズ 評価と感想
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漂うクローネンバーグ感  ☆3点

予告編

映画データ

ハイ・ライズ (2015):作品情報|シネマトゥデイ
映画『ハイ・ライズ』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:小説家J・G・バラードの「ハイ-ライズ」を基にした異色のドラマ。
http://cinema.pia.co.jp/title/169804/

あらすじ

理想のライフスタイルを求めて、ロンドン郊外の高層マンションハイ・ライズに引っ越してきた医師のラングは、毎晩のように隣人たちが開く派手なパーティに招かれて新生活を謳歌していた。スーパーマーケット、スパ、ジム、小学校など、あらゆる設備が整ったこのマンションはまさに理想郷に見えた。しかし、ラングは低層階に住むワイルダーから、フロア間に社会的地位に基づいた階級が存在し、互いに牽制しあっている事実を知らされる。そして、ある晩に起こった停電を境に住民達の不満はついに爆発し、マンション全体を巻き込んだ暴動へと発展していく ―。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

予告編でかなり面白そうな気がしたので鑑賞しました。

『戦慄の絆』のジェレミー・アイアンズが出てるせいもありますが、何となくデヴィッド・クローネンバーグ感あるなぁと思いましたら、原作のJ・G・バラードはクローネンバーグが監督した『クラッシュ』の原作者でもあるんですね。

で1970年代に書かれた『クラッシュ』『コンクリート・アイランド』『ハイ-ライズ』の三作は「テクノロジー三部作」と呼ばれてるそうで、どおりで似てる訳だと納得しました。

主演のトム・ヒドルストンは『アベンジャーズ』のロキ役の人ですよね。
この方も雰囲気がクローネンバーグ俳優な気がしました。

映画は難しかったですね。
小説は未読ですが、小説読んでも難しそうな気がしました。

普段から芥川賞なんかの純文学よりは、直木賞の大衆小説に走ってしまいがちなので、大学で文学部とか専攻してたらまた違ったのでしょうけど。

あのビルのデザインとか美術とか映像とかは並々ならぬものがあったと思うのですが、如何せんストーリーが難しかったです。
最近だとクローネンバーグの『危険なメソッド』『コズモポリス』くらい分からなかったです。

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ただ音楽の使い方とか凝ってましたし、車なんかは70年代の車で雰囲気出てましたし、あの頃の退廃的なSF感もありました。

万人にはオススメできませんが、しっかり作ってありますので、詩的な映像表現が好きな方とか文学的教養のある方にはオススメなんじゃないかなーと思います。

鑑賞データ

ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズカード ハッピーチューズデー鑑賞 1000円
2016年 93作品目 累計104500円 1作品単価1124円

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