キャロル 評価と感想/二人の目線の交錯にクラクラ

キャロル 評価と感想 映画感想
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今のところ今年ナンバー1  ☆5点

予告編

映画『キャロル』予告編 90秒ver

映画データ

キャロル (2015) - シネマトゥデイ
「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」などで知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説を基にしたラブロマンス。同性ながらも強く惹(ひ)かれ合う女性たちに待ち受ける運命を追い掛ける。
キャロル|映画情報のぴあ映画生活
『キャロル』は2015年の映画。『キャロル』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

あらすじ

1952年ニューヨーク、クリスマスを間近に控えて街は活気づき、誰もがクリスマスに心ときめかせている。マンハッタンにある高級百貨店フランケンバーグのおもちゃ売り場でアルバイトとして働く若きテレーズ・ベリベット(ルーニー・マーラ)。フォトグラファーに憧れてカメラを持ち歩き、恋人のリチャード(ジェイク・レイシー)から結婚を迫られてはいるが、それでも充実感を得られず何となく毎日を過ごしていた。
そんなある日、おもちゃ売り場にキャロル・エアード(ケイト・ブランシェット)が4歳の娘リンディへのクリスマスプレゼントを探しに訪れた。テレーズはエレガントで美しく魅力的なキャロルから目を離すことができなかった。キャロルもその視線に気づいた。そのままキャロルの応対をするテレーズはプレゼントを一緒に選び、イブまでに届くように手配をした。その際キャロルが手袋を忘れていってしまう。テレーズはすぐに手袋を自宅へと郵送した。するとキャロルから百貨店に電話がかかってくる。
御礼にとランチに誘われたテレーズは、翌日、キャロルに指定されたレストランで初めて話をして向きあう。愛のない打算的な結婚生活を送っていたキャロルは離婚することが決まっているという。その週末、郊外のニュージャージーにあるキャロルの屋敷に招待され楽しい時間を過ごしていると、突然別居中の夫ハージ(カイル・チャンドラー)が帰宅する。クリスマスイブにリンディを迎えに来るはずたったのが日程を早めて来たのだ。
そこで争いになる二人。無理矢理キャロルも連れていこうとするハージだが、頑なに拒絶をするキャロル。離婚の意思は変わらない。ついテレーズに八つ当たりをしてしまったキャロル。険悪な雰囲気のなか、泣きながら家に戻るテレーズ。すると、ちょうどキャロルからの電話が鳴った。謝るキャロルはテレーズのアパートを訪れる約束をして電話を切った。
翌日、弁護士に呼び出されたキャロル。離婚したくないハージは、リンディの共同親権から単独親権へと変更し申し立てをしてきた。
キャロルと親友のアビー(サラ・ポールソン)との親友以上の親密さやテレーズとの関係を理由にして、母親としての適性に欠けるという口実で、ハージの元に戻らなければ二度とリンディには会わせないと脅してきているのだ。審問まで当分の間は娘とは会うことを禁止されてしまうキャロル。その夜、クリスマスプレゼントの高価なカメラを手にテレーズのアパートを訪れた。そして魅かれあうふたりは、心に正直に生きようとして、思いつくまま西へと向かう旅に出るのだが──。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

こちらの作品、劇場でも事前に予告編とか観てたと思うのですけど、全く頭に入っておらず、公開間近、アカデミー候補になっても全くのノーマークだったんですが、『太陽がいっぱい』『見知らぬ乗客』のパトリシア・ハイスミス原作と知って観に行った次第です。

『太陽がいっぱい』は面白かったですからね。
『見知らぬ乗客』も白黒だったでしょうか、ヒッチコック作品で面白かったですね。

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それで事前にレズの映画だとは分かってたんですけど『アデル、ブルーは熱い色』よりよかったです。

アデル、ブルーは熱い色 評価と感想/普遍的な愛の物語
アデルにいつか満たされる日があることを  ☆5点 予告編 映画データ 予告編で観てレズ映画であること、去年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞したこと。 そしてあのスピルバーグが大絶賛したこと、更にSEXシーンがかな...

ベッドシーンまで結構溜めますが、その溜めもよかったですし、アデルより時間はかなり短いですが、映倫区分PG12で留まったのはすごいですね。

それでレズがメインの映画ではありますが、冒頭の地下鉄の排気口から流れるような長回しのカメラから始まって、とにかくカメラがいいです。

50年代の雰囲気のセットも凄くいいんですが、撮り方とかも50年代の映画っぽいんですよね。
金髪のケイト・ブランシェットとあいまって、ブロンド美女が大好きだったヒッチコックの撮り方も参考にしてるんじゃないかと思いました。

あと、旅先で見知らぬ男が絡んでくる所とかもサスペンスフルで、そこもただのレズ映画で終わってない感じがしましたし、ヒッチコックっぽいなと思いました。

ルーニー・マーラは本当に可愛かったです。
日本であの役をやるとしたら誰だろう?
多部ちゃんかな?とか思って観てました。

ケイト・ブランシェットの方はちょっと想像つかない。
あの台詞回しに声のトーン、発音とかホント凄いです。
もう二人の目線がホント凄くて観てるこっちもクラクラします。
映画観てて恋しさとか愛しさとか切なさと色んな感情が入り混じって窒息状態でした。

ラストの方凄いですよね。

ネタバレになりますが、冒頭に繋がり、あのリッツホテルの喫茶室で男性に声かけられたときビックリしますもの。
観客もあのとき完全にテレーズ(ルーニー・マーラ)に同化してますものね。
それで、ああ冒頭に繋がるのか!ってなります。

それで、本当に最後のラストシーン。
手持ちのブレるようなカメラでキャロルを探すシーン。
あのカメラはホントやばかったです。
最後中央にキャロルを捉えたときに鳥肌が立ちました。
映画史に残るラストシーンといっていいんじゃないでしょうか。

いやー、アカデミーの撮影賞はこれまで12回ノミネートされても受賞したことがない『ボーダーライン』のロジャー・ディーキンスでいいんじゃないかと思いましたが、このエドワード・ラックマンも凄い。
こっちにも獲って欲しい。

女優賞の方も主演と助演ノミネートされてて、まあケイト・ブランシェットの方は獲ったことがあるので、ルーニー・マーラには獲らせてあげたい。

この映画ホント凄いですよ。トッド・ヘインズ天才か!って思います。

あとこの『キャロル』とパトリシア・ハイスミスについて、ラジオたまむすびで町山さんが語ってる話が面白いです。
淀川長治先生凄いです。

町山智浩 映画『キャロル』と原作者パトリシア・ハイスミスを語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『キャロル』を解説。原作者のパトリシア・ハイスミスさんが描き続けたものについて紹介していました。(町山智浩)ただ、まあこの時間にデビッド・ボウイの曲を説明し始めるとちょっと辛いんで。それはま

50年代のよき映画の雰囲気を残してて、でも当時では撮れなかったテーマでもあって、スターウォーズとかオデッセイとか最新のもいいですが、こういう映画も撮れるアメリカって凄いなと思いました。

鑑賞データ

渋谷シネパレス メンズデー 1000円
2016年 19作品目 累計23800円 1作品単価1253円

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