少しあざとい? ☆4点
2017年第74回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、2018年第75回ゴールデングローブ賞監督賞、第90回アカデミー賞作品賞・監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督によるSFラブファンタジー。
主演はサリー・ホーキンス、共演にマイケル・シャノン
予告編
映画データ
本作は2018年3月1日(木)公開で、全国260館での公開です。
ヴェネツィア金獅子賞獲ってるんで、予告編は昨年から非常によく見ましたね。
北米では2017年12月1日(金)公開で、アカデミー賞受賞効果もあって3か月経ってもまだ上映されてて、興収は6千万ドル超えてます。
監督はギレルモ・デル・トロ
『パシフィック・リム』を見てないので、何気に監督作は初めてだったりします。
ファンタジー系をあまり見ないので脚本・製作作品も殆ど見てないですね。
ただWOWOWで昨年放送した『クリムゾン・ピーク』を録画してたのを思い出して、本作鑑賞前に見たので監督の作品の雰囲気は掴めました。
ゴシックファンタジーっていうんでしょうか、このジャンルはホント見ないですね。
主演はサリー・ホーキンス
近作は『パディントン』『パディントン2』を観てます。
共演にマイケル・シャノン
近作は『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』『ノクターナル・アニマルズ』を観てます。
共演にマイケル・スタールバーグ
近作は『ヒッチコック』『完全なるチェックメイト』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』『ドクター・ストレンジ』『メッセージ』『女神の見えざる手』を観てます。
共演にオクタヴィア・スペンサー
近作は『フルートベール駅で』『ズートピア(声の出演)』『ドリーム』『gifted/ギフテッド』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
イライザ: サリー・ホーキンス
ストリックランド: マイケル・シャノン
ジャイルズ: リチャード・ジェンキンス
不思議な生きもの: ダグ・ジョーンズ
ホフステトラー博士: マイケル・スタールバーグ
ゼルダ: オクタヴィア・スペンサー
エレイン・ストリックランド: ローレン・リー・スミス
ホイト将軍: ニック・サーシー
フレミング: デヴィッド・ヒューレット
あらすじ
1962年、アメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。
アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。
子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。
音楽とダンスに手話、そして熱い眼差しで二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく国家の威信をかけた実験の犠牲になると知る─。
(公式サイトhttp://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/story/より引用)
ネタバレ感想
卵を茹でて、風呂に入りオナニーをし、食事を摂り、靴を磨き、隣人のジャイルズにお裾分けし、映画館上の住居から外階段を使って降り、深夜バスに乗って、政府研究機関の清掃の仕事に向かうイライザの出勤時間は深夜12時。
ルーティンのように繰り返される毎日だったが、南米から運ばれてきた半魚人に心惹かれると、同僚のゼルダが愚痴ることが多かった清掃の仕事にも張りが出て、半魚人がいる部屋の掃除が楽しみになる。
冒頭は、ピタゴラ装置のようにテンポよくイライザの出勤前の日常が描かれます。
出勤前のひと時は、ゲイの隣人のジャイルズの部屋を訪れて、点けっぱなしになってるテレビ(傍らにはTVガイドが)で懐かしのミュージカル映画を見るとステップを踏みながら部屋を出ます。
うーん、ファンタジックなのは分かるんですけど、ちょっとあざとくないですかね?
なんか少し主人公にノレなかったんですけど、決定的なのはタイムカード押すときに横入りすることで、オナニー我慢すれば遅刻しないんじゃないか?と思ったんですけど、あの割り込みはどう解釈すればいいんだろう?
イライザが口が利けないってことで、半魚人にシンパシーを寄せるのは分かるんですが、異性としての恋愛対象になるほどまでとは、よく分かりませんでした。
『グラン・ブルー』のジャック・マイヨールみたいにイルカだけが心の拠り所になってて、「僕は人間になれない」というなら分かるんですが…。
ストーリーも想像の域を出ないですよね。
警備主任のストリックランドは、米ソ研究開発競争の煽りを受けてホイト将軍から、抹殺処分を命じられますが、ホフステトラー博士は貴重な研究対象として殺処分に反対します。
捻ってあるのはホフステトラー博士がロシアのスパイであることなんですが、お話としては上手く機能しなかったかも。
普通に未知の生物に理解を示す科学者でよかったと思いますね。
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』でお馴染みのライカ犬を引き合いに出して、米ソ宇宙開発競争の話をしてましたけど、話を盛り込み過ぎたと思います。
逆に面白かったのは、半魚人に治癒能力があることで、ジャイルズのカツラネタが伏線として生きてくるとは思いませんでした。
ただ、ストリックランドの切断されてくっつけた指ネタを散々やってたので、それが最後に治癒能力に生きてくるのかと思ったら、自分から指をもぎ取っちゃって、ストリックランドは悪い奴のままだったっていうのが、なんかモヤモヤしました。
半魚人がストリックランドの指をくっつけてあげて、ストリックランドが改心する。っていうのじゃダメか…。
半魚人を最初に見たとき、「なんか仮面ライダーアマゾンに似てるな」と思ったんで、いっそのことストリックランドを倒すときはライダーキックで仕留めて欲しいと思ったんですけど、アマゾンは従来の仮面ライダーと違って、噛み付きや腕に付いてるヒレ状のカッターでの攻撃が主で、ライダーキック(アマゾンキック)は1回しか登場しなかったみたいなので、やっぱ首を切るので合ってたのか。
なんか批判する人は獣姦だなんだ言うらしいですが、自分はそこには全く興味なくて、あの2人には子供生まれますよね。
アマゾンに帰って子供生まれて、その子が仮面ライダーアマゾンになって、本作はアマゾンの両親のロマンスを描いた作品だ!と思ったら楽しめたんですけど、デル・トロ監督次回作に仮面ライダーアマゾン撮ってくれないですかね。
敵はホイト元帥で
鑑賞データ
TOHOシネマズ上野 シネマイレージデイ 1400円
2018年 44作品目 累計34300円 1作品単価780円
コメント