リベンジgirl 評価と感想/2017年ワースト決めるのは本作見てからでも遅くない

リベンジgirl 評価と感想
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ソニー・ピクチャーズ大丈夫か? ☆0点

KADOKAWA発行、星あやさ、清智英、吉田恵里香の3人共著の同名小説の映画化で監督は三木康一郎、主演は桐谷美玲
東大首席でミスキャン女王のヒロインが総理大臣を目指し政治家御曹司にリベンジする姿を描くラブコメ

予告編

映画データ

リベンジgirl (2017):作品情報|シネマトゥデイ
映画『リベンジgirl』のあらすじ・キャスト・動画など作品情報:『ヒロイン失格』などの桐谷美玲がヒロインを演じる恋愛コメディー。
リベンジgirl : 作品情報 - 映画.com
リベンジgirlの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。「ヒロイン失格」の桐谷美玲が主演を務め、失恋をきっかけに女性初の総理大臣を目指すヒロインの奮闘を描いたラブコメディ...

本作は2017年12月23日(土)公開で全国271館での公開です。

ソニーピクチャーズ配給で邦画でのお正月興行のメイン作品になると思うのですが、初週の週末動員ランキングが初登場11位でコケちゃいました。

他の今冬のメジャー配給は以下の通りです。

東宝 『DESTINY 鎌倉ものがたり』12/9公開 364館 初登場2位
松竹 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』12/16公開 319館 初登場3位
東映 『探偵はBARにいる3』12/1公開 334館 初登場2位
ワーナー 『鋼の錬金術師』12/1公開 341館 初登場1位
ディズニー 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』12/15公開 377館 初登場1位

本作の予告編は劇場でよく目にしてました。
予告編を見てもそそられずスルーする予定でしたが、激しくコケてたので観てまいりました。

監督は三木康一郎さん
作品を映画館で観るのは初めてです。
松竹配給で現在『覆面系ノイズ』が公開中です。

主演は桐谷美玲さん
映画館で出演作を見るのは初めてです。
ドラマは「斉藤さん2」「好きな人がいること」「人は見た目が100パーセント」などを見てます。

共演に鈴木伸之さん
近作は『東京喰種 トーキョーグール』を観てます。

共演に佐津川愛美さん
近作は『ヒメアノ~ル』『貞子vs伽椰子』『恋妻家宮本』『ユリゴコロ』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

宝石美輝: 桐谷美玲
門脇俊也: 鈴木伸之
斎藤裕雅: 清原翔
仲手川万里子: 馬場ふみか
宝石美咲: 竹内愛紗
百瀬凛子: 佐津川愛美
斎藤茂: 大和田伸也
如月凪子: 斉藤由貴
スポーツ青空党代表: ガッツ石松
帝国政党代表: 木下ほうか
動物革命党代表: 山村紅葉
生きるパワーの会代表: バービー

あらすじ

東大首席卒業、ミスキャンパス・グランプリ。性格以外は超完璧な宝石美輝(桐谷美玲)が、政治家一家の御曹司・裕雅(清原翔)にまさかの失恋。彼女が決めた恋の“リベンジ”は、「総理大臣になる」こと。しかしひょんなことから秘書を務めることになった俊也(鈴木伸之)の厳しいレッスンを受けるうち、彼女のなかに別の気持ちが生まれていく。政治なんて興味なかったはずなのに。わたしは完璧だったはずなのに。ーー大キライだったはずなのに。美輝の選挙の行方は?そしてリベンジから始まった新しい恋の行方は?

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

映画は宝石美輝(たからいしみき)東大4年時、ミスキャンパスグランプリに選ばれた瞬間から始まります。
司会のクリス・ペプラーに促され、受賞スピーチをする美輝は「周りとはレベルが違う、受賞して当然」というタカビーそのもので、松雪泰子さんが演じた『白鳥麗子でございます!』を思い出すんですけど、桐谷美玲さんの演技は吹っ切れてなくて、引きつりながらやる棒演技なので、ただ単に腹が立つ、本当に嫌な奴にしか見えないんですよね。

松雪泰子が「白鳥麗子」役にピッタリだった理由 - エキサイトニュース
来年の1月から「白鳥麗子でございます!」が主演に河北麻友子を迎え、20年ぶりに映像化されることが決まった。「白鳥麗子でございます!」は多くのシリーズがあり、様々な女優が演じてきているが、やはりフジテレ...

ステージでバランスを崩して落ちた所を助けてくれた斎藤裕雅と恋に落ちると、物語は1年後に飛びます。

美輝はブルガリの広報に勤めてるんですけど、東大首席なら官僚とかマッキンゼーとか行かない?と思うんですけど、在学中から雑誌モデルしてたのでファッション業界でもいいのか。

仕事中、裕雅から電話がかかってきて「明日、ミスキャンパスの会場で会おう」と誘われます。
なんでも付き合ってちょうど1年だから、思い出の会場で会おうという訳です。

公式サイトのイントロダクションに「東京の最旬デートスポット」って書いてあるんですけど、美輝がbillsでランチ食べてると職場の先輩がやってきて「斎藤裕雅がこないだ本店に来て、指輪を注文していった。Mの刻印を頼んで、いついつまで(ミスキャンパスの日)に仕上げて欲しいと言ってた」と言いますが、美輝と裕雅が付き合ってるのを知っててサプライズかもしれないのに、こういうこと言うか?と思いましたよ。

翌日、美輝はプロポーズされるものと思ってルンルン気分でミスキャンパスの会場に向かうと、発表の場を押しのけて「裕雅はまだ~?裕雅はまだ来てないの~?」とやります。

するとそこに受付や警備員の制止を振り切って「裕雅!裕雅はいる?」と声を荒げて入ってくる女性が現れます。
百瀬凛子というその女性に「裕雅は私の彼氏だけど何か?」と美輝が言うと、凛子も裕雅と付き合ってると言い、裕雅には他にもたくさんの女がいると言うと、凛子は会場の外に出されるのでした。

ちょうどそこに裕雅から仕事で行けなくなったとLINEで連絡が入ります。
続けて「自撮り送って」と連絡が入ると、周囲の女子も一斉に自撮りを始めます。
その中には美輝がミスのときの準ミスでアナウンサーの仲手川万里子(「なかてがわまりこ」でイニシャルはM)もいて、指には指輪が光っていました。
美輝は万里子が自撮りしてるスマホを奪って見ると、裕雅から同じ文面が送られていました。

美輝は、祖父で議員である斎藤茂の講演先に同行してる裕雅に確認しに行くと、凛子も来ていました。
凛子は、裕雅の子を妊娠してることを訴えていましたが、裕雅の取り巻きの斎藤軍団に金であしらわれてました。
そんな光景を横目で見ながらも美輝は「何かの間違いだよね?」と裕雅にすがりますが、裕雅は「自分の女が一堂に会するところを見たかった」と平然と言ってのけ、「俺は総理大臣を目指す男だ」と言うと呆気なく捨てられるのでした。

講演会場を後にした裕雅に、美輝が恨み言を言ってると鼻で笑う男がいます。
講演会場のポスターをはがして後片付けしてるその男は、「政治家一家の御曹司、斎藤裕雅にリベンジするには総理大臣になるくらいしかない」と言います。
売り言葉に買い言葉で、美輝が「総理大臣になってやる!」と言うと、オープニングタイトル『リベンジgirl』の文字が出て、この物語が政治家になってリベンジする話なんだなと分かります。
このオープニングタイトルまでで15分くらいでしょうか。

内容を全く知らなかったので、もっとお気楽なスイーツラブコメかと思ってたのですが政治モノとは意外でした。

ただもうここまでで怒り心頭でしたね。

主人公の美輝がクズなのはいいんですけど、冒頭に書いたように演技が振りきれてないので本当に嫌な奴にしか見えず、ラブコメの主人公に見えないんですよね。
東大首席っていうのもどこら辺にあるの?っていうくらいのバカさ加減で見てると本当にイライラするんです。

それから斎藤裕雅も最悪で、変なパーマかけてるから綾野剛の偽者にしか見えなくて、「何、この綾野剛の偽者」ってずっと思って観てました。
取り巻きの斎藤軍団も無名の俳優さんを使ってるので、凛子を金であしらうシーンとかもラブコメのほっこり笑えるシーンになってなくて、リアルな感じで本当にムカついてきます。

もう冒頭からオープニングタイトルまでで、クソみたいな登場人物ばっかりで、本気で頭にきたので帰ろうかと思ったのですが、グッと堪えました。

今年公開の映画では『ラストコップ THE MOVIE』もクソ映画でしたが、それに対する怒りとは少し違っていて、昨年観た『ヒーローマニア -生活-』と『グッドモーニングショー』に近い感じで、映画に悪意を感じるといいましょうか、そういう感じがしました。

オープニングタイトルが終わると「あすなろ政治塾」っていう都民ファーストの希望の塾みたいなやつの第1回会合が開かれてるんですけど、そこに美輝が「入塾させろー」と乗り込んできます。
募集は終わったと説明する係員に「東大首席の私だから、特例措置でよくってよ」と迫りますが、相変わらず美輝には不快さしか残りません。

ところで、このあすなろ政治塾の代表には小池百合子氏をイメージしてるのか、斉藤由貴さん演じる如月凪子という人物が代表なんですけれど、シネマトゥデイとぴあ映画生活のキャストのところしか見てなかったので、斉藤由貴さんが出てるの知らなかったんですけど、役柄としては3番手なので、載らなかったのは忖度したのかしら?(公式サイトと映画.comには名前がありました)

斉藤由貴「不倫相手の医師」が女物のパンツをかぶってご満悦 - Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]

話戻します。

すると「ルールを守れない奴に政治家が務まるか」と男の声がします。
見るとその男は美輝が総理大臣になると宣言した男で、如月凪子の部下で門脇俊也と言いました。

如月は会合が終わると美輝のことをおもしろいと判断して入塾させ、マンツーマンで門脇を付けます。
性格に難は有るが思ったことを正直に言い嘘をつかない美輝と、以前は有能な政治秘書だったが嘘しかつかない政治家たちに嫌気がさしていた俊也を組ますことは、俊也を復活させるのにもいいと考えた如月の判断でした。

かくして俊也は政治家としての心構えを美輝に説いていくんですが、「選挙に勝つには地盤・看板・鞄の三バンが必要だ」と、東大首席なら当然知ってるであろうことから始めるのでズッコケます。
そして「お前(美輝)には三バンとも無い」と言い、「三バンとも無いお前がどうすればいいかと言うと、党の公認候補になることだ」と、小学生でも知ってそうなことを力説するんで頭痛くなってくるんです、この映画。

俊也が「目指すは与党民自党の公認候補だ」と言うと、美輝が「そんなの楽勝よ」と言うので、バッカモーンとなり、そんな簡単なもんじゃねぇと言い、なぜかインスタグラムのフォロワーを30万人獲得を目指すことになります。

モデルで知名度ある美輝はインスタなんかやってないということでアカウント作るところから始めて、妹の美咲に協力してもらって自撮りをいっぱい上げます。
またおしゃれスポットのbillsの料理を上げたりするっていう、政治と全く関係無いことをやってるんですが、ここら辺しかラブコメ感はありませんね。

結局インスタのフォロワーは30万人いかないんですけど、それはどうでもよくなって、もともと受験勉強的な傾向と対策は得意なので民自党から推薦を受けるためのテストや論文はするすると通り、あとは面接を残すのみとなる美輝でした。

この頃、次の選挙に孫の裕雅を立たせることにした斎藤茂は選挙参謀を如月に依頼しようとしますが、既に支援する候補者がいると言われ断られます。
それでこの時分かるんですが、裕雅は政治家一家のサラブレッドと言っても、祖父の茂は野党なんですね。
なので野党の分際で何で総理大臣とか言ってるんだろう?と思ってしまいます。

民自党の面接の前日、面接を突破するにはとんかつ(勝つ)だ!ってことで、俊也行きつけのとんかつのとんきで、特別に豚汁も付けちゃると言って美輝と晩飯を食べることにしたのですが、約束の時間になっても美輝は現れません。
(というか、とんきって最旬スポットか?目黒にあることから芸能人の利用が多くて、バブル終わった90年代初頭から言われてた気がするけど…)

【「一流の世界」へようこそ】池波正太郎が通った味を74年間守るとんかつ「とんき」
43年前、山口太一さんという漫画家の目黒の仕事場に原稿を受け取りに行った新米の私が連れて行かれたのが、この店「とんき」だった。「とんかつをごちそうします」と言いながら、「君には、まだちょっと早いけどね」という前置き付き。1939(昭和14)...

美輝は久しぶりに裕雅から連絡をもらってバーに会いに行ってましたが、俊也には妹が具合悪くてと嘘をついてドタキャンしてました。
裕雅は政治家一家に生まれた自分には結婚相手も自由には選べなかったと言って謝罪すると、美輝は裕雅のしたことは許せないけど、謝罪したということは評価すると言って握手するのでした。

すると、その握手してる写真がネット記事になります(斎藤軍団の自作自演)。
与党民自党の公認候補予定者が野党大物議員の息子と握手してることは、民自党の心証を悪くし公認は辞退するしか無いと言う俊也は、何より美輝に嘘をつかれたことにもショックを受けていました。

この時点でもまだ斎藤に嵌められたと気づいてない美輝は、自分だけさっさと気を取り直すと、公認受けられればどこでもいいということで、各党に関連するコスプレして飛び込み訪問していくっていう頭の悪さです。
たぶんここもラブコメ的な演出で桐谷さんの七変化を楽しむシーンなんでしょうが、もうムカついて見てるので全然面白くないですし、観客もそんなに多くは無かったですけど笑ってませんでした。

結局、美輝の力ではどこの公認も受けることは出来ませんでしたが、気を取り直した俊也が青和党というところで候補者の欠員が出たと言って話を持ってきてくれると、青和党から衆議院選に出馬できることが決まります。

映画内での時間がどれだけ経ってるか分かりませんが、大学卒業して1年後と劇中語られる年齢が24歳で、どう考えても衆議院議員選挙の被選挙権年齢25歳に達してないんですけど、そんなことはお構いなしに選挙戦はスタートします。

青和党からの出馬は裕雅と同じ神奈川の選挙区で定員1の議席を争うことになりますが、街頭演説しても全く人が集まりません。
自分に人気が無いことを悟った美輝は、人気女子アナでありながら先輩女子アナのいじめに耐え切れずアナウンサーを辞めたばかりの万里子に土下座して選挙を手伝ってもらいます。
すると途端に人が集まり出して注目候補となります。

さらに美輝の活躍に触発された凛子が中心となり、裕雅の被害女性の会が結成されると、美輝陣営に追い風が吹き始めます。

しかし、選挙期間中なのにテレビ番組の個別インタビューに出ると、司会者からネットで話題になってる噂について尋ねられます。
その噂とは、以前、美輝が裕雅と付き合っていて、フラれた腹いせに出馬したというものでした。
そして凛子が結成した被害者の会も美輝が裏で糸を引いているというものでした。
司会者からのツッコミに答えられなかった美輝は勢いを失っていきます。
またネット上では凛子の住所などが晒され嫌がらせを受けるようになると被害者の会も崩壊してしまいます。

俊也から、一連の行為が斎藤軍団によるものだろうと指摘を受け、頭にきた美輝は1人で裕雅陣営に乗り込みます。
美輝など相手では無いと居直る裕雅は、これまでのやり口をバラすと美輝を嘲笑します。
怒った美輝が裕雅を殴ろうとしたところ、俊也が現れ代わりに殴るのでした。

このシーンも美輝はICレコーダーくらい仕込んでいったのかな?と思いましたが、全くの無策で怒りに任せて突撃しただけでした。
裕雅や斎藤軍団が喋ったことをネットに流せば「このハゲー」くらいの大ダメージを与えられるのに、東大首席のくせにバカ過ぎると思いましたよ。

【2017ネット騒がしたニュース】不祥事ランキング1位 「このハゲー!」で落選した豊田真由子さんは今 (1/5ページ)
宣伝会議が発表した2017年不祥事ランキングで、断トツの1位だったのは元秘書に「このハゲー!」「ちーがーうーだーろー!」などの暴言を吐いた豊田真由子前衆院議…

結局この件は、選挙中なので双方大ごとにしないことにまとまりますが、俊也は辞表を提出して事務所を辞めることになります。

選挙戦最終日、最後の街頭演説に立った美輝はネットで噂されている出馬の動機など、本当のことを語ります。
聴衆からは事実を告白するたびに落胆を受けますが、最後まで話すといつも応援してくれてる老女が拍手してくれます。
美輝のことをおばさんと慕ってくる子供たちからも「おばさん、かっこいい」の声が上がると拍手に包まれます。
大学4年時のミスキャン優勝スピーチ時に強要した拍手とは対照的でした。

美輝は聴衆の中に帰ろうとする俊也を見つけると「あなたが必要よ」と言って駆け寄り、聴衆の中でキスするという前代未聞の選挙戦で締めくくります。

翌日の投開票日、美輝は7万票あまりを獲得し裕雅に2万票差を付けて当選を果たすと、とんきのスタンプカードが20個貯まった俊也が豚汁つけちゃると、2017年の今、どこまでもとんき推しで映画は終わります。

 

官庁御用納めの平日夜、新宿ピカデリーのシアター8番でしたけど観客は20~30人といったところでしょうか。
殆ど笑い声も起きて無かった気がします。
終わったあと後ろの席のカップルが「ツッコミどころがいっぱいあったな」と言ってたのが印象的でしたね。
苦笑するしかないという感じでしょうか。

桐谷さんの演技も最後の方はよくなって(主人公もまともになってくるので)きましたが、最初の方は酷かったですね。
まぁ共感できるキャラクターじゃないので難しいのでしょうが、白鳥麗子くらいオーホッホッホとやるには、まだ力量不足なのかもしれません。
ただ宝石美輝ってキャラクターも東大首席でミスキャンパスで在学中から雑誌モデル、ってハードル上げ過ぎた気がします。
ミスキャンパスになるくらいですから、本来は表向きの顔ぐらいはいいと思うのですが、それすらも無くて性格が悪いっていう設定は難し過ぎる気がします。
それでいて斎藤裕雅ごときには右往左往するんですからキャラクターとしては破綻してると思います。

鈴木伸之さん演じる門脇俊也だけは、異様なとんき推しを除けば唯一まともなキャラクターだったとは思うんですけど、これまでに議員を何人も当選させたけど、それらの議員が悉く私利私欲にまみれて嘘つきになっていって政治秘書として嫌気がさすっていう設定にはさすがに若過ぎて、最低でも30代後半から40代前半くらいの設定じゃないと説得力が弱いと思いまして、とにかく設定が悪いと思います、この映画。
政治モノをやるのなら少しはリアリティを持たせないと苦しいと思いますね。

あと、とんきが最旬なら白金のブルーポイントとか三宿のラ・ボエムが最旬でもいい気がするぞ(笑)
もう、一周回って、南青山というか西麻布のかおたんラーメンが新しいみたいのでもいい気がしますね。

劇中、斉藤由貴さん演じる如月が俊也にはっぱをかけるために「私の歴史に汚点をつけないで」と言うのですが、「もうついてるやん」と思ってしまったのでタイミングの悪い公開でした。
三度目の殺人』でも斉藤由貴さん出演されてますが、それより全然出番が多いので余計にそう思いました。

それにしてもソニーピクチャーズの邦画ヤバくないですかね。
『斉木楠雄のΨ難』といい本作といい、マジヤバーいと思います。

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製作にはギャガも入ってますが、上層部が映画を分かってないんじゃかと思うくらい致命的な気がします。

三木監督の作品を劇場で観たのは初めてで、公開中の『覆面系ノイズ』も観に行くか迷ったんですけど、何となくタイミング合わなくてスルーしちゃったんですけど、WOWOWで『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』は見たことあります。

ちゃんと見てないから覚えてないんですけど、なんか無機質な感じがしたんですけど、『トリハダ』の監督さんなんですね。

予告編見ますと、無機質な感じや不安感、観客を不快にさせる感じは上手いと思うのでホラー映画ならハマると思うんですけど、スイーツラブコメは向かないんじゃないかなぁ。
本作での不快なシーンは、そのまま不快に感じられたので、ラブコメのポップさとか笑いに結びつかない気がします。

原作小説も2017年12月20日発売なので、ほぼ映画のノベライズなんだと思います。

桐谷美玲主演映画「リベンジgirl」の原作小説!ゴーイングマイウェイなヒロインが巻き起こす世界一カワイイ恋のリベンジの行方は?
株式会社KADOKAWAのプレスリリース(2017年12月19日 19時44分)桐谷美玲主演映画「リベンジgirl」の原作小説!ゴーイングマイウェイなヒロインが巻き起こす世界一カワイイ恋のリベンジの行方は?

(KADOKAWA発行なのにKADOKAWA映画にならなかったのはなぜだろう?)
原作だと如月の役が元・大物政治家秘書の入内というのになってるみたいですが。

小説で三人の共著って珍しい気がしますが、映画がこれだけ酷いのは原作が破綻してるからだと思います。
ラノベ小説でももう少しマシだと思いますが、ちょっと大人の鑑賞に堪えうるレベルの映画に仕上がって無いですね。

2017年の年末にきて、ベストの方に飛び込んできた作品が『勝手にふるえてろ』なら、本作はワーストの方に飛び込んできた作品でビックリしたんですが、初週週末動員ランキング11位なので皆さん地雷回避がお上手だなぁと思いました。

鑑賞データ

新宿ピカデリー SMTメンバーズ割引クーポン 1200円
2017年 213作品目 累計228300円 1作品単価1072円

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