蒼汰クンの裸だけじゃ物足りない ☆2点
2011年から2013年まで月刊コミックアヴァルスに連載されていた唐々煙氏の全6巻からなる同名コミックの実写映画化。
監督は本広克行、主演は福士蒼汰、共演に中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、東山紀之
予告編
映画データ
本作は2018年3月21日(水)公開で、全国313館での公開です。
配給は松竹
劇場での予告編は半年くらい前から目にしていて、東宝配給で本広克行監督の『亜人』が公開してた頃から流れてたと思います。
なのでPRにはかなり力を入れてる春休みの松竹の大作の認識で観に行きました。
例によって例のごとく、漫画原作は未読です。
監督は本広克行さん
近作は『亜人』を観てます。
主演は福士蒼汰さん
近作は『無限の住人』を観てます。
共演に中山優馬さん
映画では初めましてです。
WOWOWのドラマ「北斗 -ある殺人者の回心」は全話視聴してます。
自分の中では何となくロバート・パティンソンのイメージがあります。
共演に古川雄輝さん
近作は『まほろ駅前狂騒曲』『脳内ポイズンベリー』『太陽』を観てます。
共演に大東駿介さん
近作は『白ゆき姫殺人事件』『TOKYO TRIBE』『グッドモーニングショー』『望郷』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
曇天火: 福士蒼汰
曇空丸: 中山優馬
安倍蒼世: 古川雄輝
金城白子: 桐山漣
鷹峯誠一郎: 大東駿介
永山蓮: 小関裕太
武田楽鳥: 市川知宏
犬飼善蔵: 加治将樹
曇宙太郎: 若山耀人
迅影: 池田純矢
霧生: 若葉竜也
雷牙: 奥野瑛太
罪人: 深水元基
町娘・蘭: 宮下かな子
岩倉具視: 東山紀之
あらすじ
幕末が終わり、文明開化が幕を開けた。しかし、その裏では新政府に不満を持つ者が溢れかえり、犯罪率は過去最大。日本は混沌の時代を迎えていた。
滋賀県の琵琶湖畔に建つ曇神社は、数百年に渡り、大津の町の治安を預かってきた。第14代当主は、三兄弟の長男・雲天火(くもうてんか)。「どんな時でも笑っていられる強い男になれ!」という信条をもつ、強く、優しく、お調子者の快男児で、大津の民から絶対的な信頼を寄せられている。次男の空丸と三男の宙太郎、そして10年前に大怪我をしていたところを天火に助けられた金城白子(きんじょうしらす)と4人で暮らしている。
このところ大津では雲天が続いており、オロチ(大蛇)の復活が近いのではないかと、町民たちが不安を募らせいた。オロチとは、300年に一度、曇天が続くときに〈器(うつわ)〉となる人間を利用して蘇り、すべてを滅ぼす巨大な力。忍者集団・風魔一族がオロチのパワーを利用して政府転覆を狙う一方で、政府は岩倉具視が管轄する特別チーム〈犲(やまいぬ)〉がオロチを封印するために動いていた。
5人のメンバーからなる犲には、実はかつて天火も所属てしており、オロチを封印するためには6人の力が必要だった。
しかし、10年前に風魔一族に両親を殺されたことを機に、天火は国のためでなく弟たちのために生きることを決意し、犲を脱退。犲の隊長である安倍蒼世は、オロチの復活を阻止するために、器の発見と抹殺を急いでいた。ひょんなことから、兄が犲のメンバーだったことと、両親が風魔に殺されたことを知ってしまった空丸は、兄を超えたいという強い思いから、犲に稽古をつけてほしいと懇願する。最初は劣勢だった空丸だが、「あの曇天火と同じ兄弟とは思えないな」という言葉を耳にした途端、身体に異変が起き、人外の力で犲を跳ね飛ばす。空丸が〈器〉だと気づいた蒼世は、国のために空丸を斬る決意をする。
〈器〉へと変化し、苦しみ悶える空丸。天火は空丸を助けようと曇家に代々伝わる、オロチを封じる力を持つといわれる二本の“護り刀”を手に、空丸に歩み寄る。刀を振りかざした瞬間、思いも寄らぬ敵が天火を襲い、空丸は風魔一族に連れ去られてしまう。
天火は深手を負いながらも、空丸を助け出すために、風魔のアジトである獄門処へ一人乗り込む。皆既日食までに空丸を助け出さないとオロチが復活してしまう。果たして天火は、愛する弟を助け出せるのか――
(公式サイトhttp://www.donten-movie.jp/about/story.htmlより引用)
ネタバレ感想
チケットを予約するときまで気付かなかったんですが、本作の上映時間は94分だったんですね。
結構前から力入れてる大作と思っていたので、このコンパクトさは素晴らしい!と思いましたが、原作の分量を知らないので、果たして収まるのか?という不安も。
映画は始まってすぐ説明ナレーションで始まります。
「なるほど、これでコンパクトに収めてるのか!」と思ったのと同時に、「聞き覚えのある声だな」とも思ったんですが、後になって岩倉具視卿を演じる東山紀之さんの声だと分かります。
オープニングは祭りからのアクションシーン。
祭りはよさこいチームを動員したみたいです。
<#曇天に笑う NEW撮影日誌⑨>豪華なお祭りシーンの撮影には、世界的に活躍する太鼓集団のGOCOOさんと、水戸藩YOSAKOI連さんが参加してくれました✨
そのおかげで、撮影現場は一気にお祭りモードに🎵
ドローンを使った撮影でしたが、とてもかっこいいシーンが撮れました❗ pic.twitter.com/xTHFz1Xwb8
— 映画『曇天に笑う』 (@donten_movie) 2018年1月27日
祭りのドローン撮影から、そのまま警官隊が賊を追うアクションシーンへとノーカットでなだれ込みます。
『007 スペクター』のオープニングのノーカット撮影を連想して、どれだけ続くのかな?と期待したんですが、本作のノーカット撮影はそんなに長くなくあっさりと終わります。
そして空丸と宙太郎(というか三男なのに何で太郎なんだ?)が登場してからのアクションは、時々、FPSの一人称視点になります。
これも『ハードコア』を連想させるんですが、やりきる感じではなく、ほんのちょっとで終わっちゃうんで、「パクリたかっただけかい!」と心の中でツッコんでいました(笑)
すると着物姿の綺麗なおみ足のアップ。
完全に女性の足だと思ったんですが、天火を演じる福士蒼汰さんの足でした(笑)
賊を一撃で倒すと「なんつッ亭~」と言って、この人が一番強いのが一目でわかる仕掛けです。
なんか琵琶湖を舞台にしてオロチっていうと、『偉大なる、しゅららぼん』を思い浮かべたんですけど、共通する元になる民話みたいなのあるんですかね?
犲の説明も、巻物みたいなのを使ってしてくれるんですけど、なんか南総里見八犬伝みたいだなと思いました。
オロチを復活させたい風魔一族と、それを阻止しようとする犲と曇三兄弟ですが、天火が10年前に手負いのところを助けてあげた金城白子は風魔の忍者だったので怪しいじゃないですか?
空丸が器になっても、曇家にはオロチを封じる2本の刀があるので、何てことない話なんですが、10年間その時を待っていた白子の裏切りに遭い、天火が刺されてしまうんで、全ては天火の脇の甘さに起因する身も蓋もない話なんです。
どれくらい甘いかというと昭恵夫人くらい甘い。
そして、白子も天火に完全に止めを刺さないという甘さで、何で?ってなります。
いくら種市先輩役の福士蒼汰さんが出てるからって、ここまで「あまちゃん」にしなくてもいいと思います(上手いこと言ったつもり)
天火は刺された直後に最終決戦に乗り込み、痛みなど感じさせず大立ち回りをするので、これも何で?ってなります。
『銀魂』だって少しは養生して、秘密兵器お願いしてから最終決戦に向かったりしてたのに、無謀すぎます。
まあ、だからお話としては面白くないんですね…。
上映時間94分の作品ですが、途中眠くて、岩倉卿のパーティーのところとか、あまり覚えてないなぁ。
94分だから、脚本みっちりかと思うとそうでも無くて、たぶん内容を詰めちゃえば60分のドラマにも収まりそうなお話で、中身スカスカでした。
『亜人』に続いて内容が無いよう、でしたね。
本広監督は一億総白痴化でも狙ってるのかしら?
見どころは、やっぱりイケメンですかね。
ヒロインや余計な女子が出てこないので、ロマンスとか全く無いですからヤキモキすることなく、お目当ての俳優さんを存分に堪能できると思います。
その点は非常によかったのではないでしょうか。
あとよかったのはサカナクションの音楽とダンスですかね(本編関係ないw)
主題歌の「陽炎」はゴダイゴの「Monkey Magic」みたいな感じでアガります。
ダンスの方は、逃げ恥の恋ダンスみたいな効果を狙ってるんでしょうが、これを劇場で見て、見に行こうと思ったので、その手口にまんまとやられてると思います。
たぶん劇場で見た予告とダンスの累計時間と本編上映時間が同じくらいじゃないかな(笑)
お目当ての俳優さんのファンじゃない限り、わざわざ映画館で観なくてもいいかな?っていう感じの作品でした。
そういえば新宿タイガーさんと同じ回でしたけど、珍しくエンドロール見ないで帰ってましたよ。
鑑賞データ
新宿ピカデリー SMTメンバーズ割引クーポン 1200円
2018年 49作品目 累計39800円 1作品単価812円
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