ニワトリ★スター 評価と感想/俺たち、自由な社会人!

ニワトリスター 評価と感想 映画感想
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前半アニメなど盛り込むも後半失速 ☆3点

2013年に電子書籍サイト「文力ノベルス」で田中雄一狼名義で連載された小説の映画化で、自身がかなた狼名義で監督した作品。
主演に井浦新と成田凌、共演に紗羅マリー、津田寛治、奥田瑛二

予告編

映画データ

(シネマトゥデイ)

ニワトリ★スター (2017) - シネマトゥデイ
『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』などの井浦新が主演を務めた異色作。風変わりなアパートを舞台に、井浦演じる主人公や、彼と共に自堕落に過ごす相棒らによる群像劇が繰り広げられる。

(ぴあ映画生活)

ニワトリ★スター|映画情報のぴあ映画生活
『ニワトリ★スター』は2017年の映画。『ニワトリ★スター』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2018年3月17日(土)公開で、全国2館での公開です。
今後順次公開されて、最終的には46館での公開となるようです。

東京では3月17日(土)からヒューマントラストシネマ渋谷、4月20日(土)からイオンシネマ板橋、イオンシネマむさし村山での公開なんですが、よく行くヒューマントラストシネマ渋谷でも予告編は見たこと無く、ヤフー映画の公開カレンダーを眺めてて気になったので鑑賞してきました。

監督はかなた狼さん
2005年の玉木宏さん主演映画『殴者 NAGURIMONO』の原作と2008年の『ハブと拳骨』の原案を担当してます。

殴者 NAGURIMONO : 作品情報 - 映画.com
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電子書籍サイト「文力ノベルス」に詳しいプロフィールがありました。

文力ノベルス|BUNRIKI NOVELS

主演に井浦新さん
近作は『さよなら渓谷』『ジ、エクストリーム、スキヤキ』『光(大森立嗣監督)』を観てます。

主演に成田凌さん
近作は『君の名は。(声の出演)』『新宿スワンⅡ』『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY ―リミット・オブ・スリーピング ビューティ―』を観てます。

共演に津田寛治さん
近作は『花宵道中』『虎影』『下衆の愛』『シン・ゴジラ』『アウトレイジ 最終章』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

雨屋草太: 井浦新
星野楽人: 成田凌
知花月海: 紗羅マリー
爬部井学: 阿部亮平
ギザギザアパートの管理人: LiLiCo
神の男: 鳥肌実
八田清: 津田寛治
草太の父: 奥田瑛二
草太の母: 山田スミ子
お好み焼き屋「喜楽」の客: 海原はるか / 海原かなた
川下: 裵ジョンミョン
JAY(ジェイ): ペロンヤス
知花ティダ: 名倉央
大人のティダ: 高良健吾
ムッキー: DAY(Thaitanium)
佐藤太一郎
水橋研二
尚玄
辰巳蒼生
村上新悟
石橋穂乃香
シャック
マグナム弾吉
中澤梓佐

あらすじ

東京の片隅にある奇妙なアパート“ギザギザアパートメント” 深夜のバーでアルバイトをする草太と楽人は自堕落な共同生活を送っていた。アパート1階にあるバーでのアルバイトの傍ら。草太の秘密。それは大麻の半端な末端売人である事。

天真爛漫で自由気ままで破天荒な楽人。これといった人生の目標もなく、大都会東京の底辺でだらだらと日々を過ごす二人。それなりに楽しくも、互いの知らない心の葛藤や変化。いつかは終わる日々。そして様々な登場人物が織りなす群像。シングルマザーとして幼き子ティダを育てる月海は覚せい剤の依存に苦しむ。ギザギザアパートの奇妙な住人達。本質的にはレズビアンの中年ホモカップルの菊と熊。2人が経営するスナック菊熊にて色情愛憎劇に翻弄されるボーイの政。虚言癖を持つ自称ラスタマンのタイ人ムッキーはヒモ生活。アパートの管理人女性は淫乱で。草太達がバイトするバーのオーナーはロックンロールをモットーに。奇妙な世界がギザギザアパートに。そして物語は破滅と再生へ。突如、草太達に訪れる“あいつら”の恐怖。街の不良を影で操り暴力団の新たなる形態を司る爬虫類型ヤクザ・八田と爬部井。草太に大麻を卸す不良ラッパーJが禁断の扉を開けた…。

不穏な影が草太と楽人の運命を捻じ曲げる。物語は宇宙ロケット旅行から裏社会。下町のお好み焼屋からラブロマンス。セクシャルの定義や血の繋がらない家族や兄弟という価値観。エトセトラ。人間の混沌が混ざりに混ざり。絶望と希望。草太と楽人が迎える運命の先には、予測不能の結末が…「知っているつもり」で「何も知らなかった」 ニワトリ★スターは“ギザギザ傷だらけ大人のファンタジー”乞うご期待でございます。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

作品の感じはウェブ限定の7分間のトレーラーがあるので、それを見た方が掴めると思います。

あらすじは、草太に大麻を卸してた半グレ不良ラッパーのJAYが、ヤクザの八田の名前を威光を武器にして調子に乗っていたため、サディストである八田を満足させる意味もあって、八田や八田の舎弟の爬部井たちに殺されると、JAYから大麻を買っていた草太たちが目を付けられます。

ヤクザの下働きをさせられそうなことにビビった草太は楽人との同居を解消し、お好み焼き屋をやっている実家の大阪に戻ります。
帰る当てのない楽人は同郷で沖縄時代の恋人の月海と、偶然、東京で再会し、シングルマザーでありながらヤクに溺れている月海を立ち直らせると、キャバ嬢をしてる月海の家に身を寄せます。

楽人は月海と月海の一人息子ティダを支えるため就職活動に励みますが、赤毛とタトゥーがネックになって就職できません。
赤毛をやめて黒髪に戻したものの職が見つからない楽人は、仕事を紹介してもらおうと八田の元を訪れます。
カタギの仕事を紹介してもらおうと思った楽人ですが、バイト的な感覚で合法ドラッグの仕事をやるよう説得され、八田の部下の川下の元で働き始めます。

川下の元で働き始めると、すぐに八田から寮といって高級マンションがあてがわれ、月海とティダと快適な暮らしを始めますが、それは長くは続きませんでした。

楽人は、川下との仕事が次第に深夜に及ぶようになると、ティダの面倒を見るため昼間に仕事がしたいと言います。
すると川下から、今の仕事を早く辞められるように、手っ取り早く稼げる副業をもちかけられ、そちらにも手を染めます。

川下から楽人の様子を聞きサディスト心に火が着いた八田が、爬部井と川下と共に楽人のマンションに向かうと新たな事実が分かります。
月海は爬部井の元情婦で、爬部井にヤク漬けにさせられていたのでした。

川下は日曜日で仕事が休みの楽人を、お茶をしようと言ってマンションの前に呼び出します。
楽人が月海とティダを部屋に残してマンションの下に降りると、目の前で惨劇が繰り広げられていました。

同じマンションに住む、神と名乗る男が日本刀で八田と爬部井を殺していました。
楽人は月海とティダを連れて沖縄に逃げます。

沖縄で暮らし始めた楽人でしたが、すぐに余命幾ばくもない病気が見つかると、入院生活を経て亡くなってしまいます。
楽人は生前、草太に誕生日プレゼントすると約束して、おもちゃのプラネタリウムを購入してましたが、神の男事件でバタバタして送れずにいました。
月海とティダが楽人の思いを胸に大阪に行き、草太と会いプレゼントを渡します。
プレゼントには楽人からの手紙が添えられていて、それを読んだ草太が涙して映画は終わります。

エンドロール後、大人になったティダはサッカー日本代表になっていてW杯で活躍、草太は楽人と語った夢を果たし宇宙飛行をして映画は終わります。

 

序盤はギザギザアパートのヘンな住人たちをダラダラと映します。
草太たちは滞納している家賃を管理人から迫られるんですが、楽人がSEXで篭絡し事なきを得ます。
LiLiCo姉さん演じる管理人と楽人とのファックシーンが描かれるんですが、ヌードへの敷居が低いLiLiCo姉さんがガンガン脱いでます(笑)

その後も草太が睡眠中に見る夢を、独特のタッチで描いたアニメで見せるなど、いろんな分野の才能が集結して作ってるんだなぁと思います。

JAYが八田たちに殺されるのも、よく分からない理由なんですが、「耳を削いでそれを食らわすか」とか「体を徐々に切り刻んでそれを食らわして殺すか」みたいなことを八田が言うので、どれだけ酷いことをするのかな?と楽しみにしてたら、薬を大量に飲ませて寝袋に閉じ込めて「害虫駆除」とか言って殺すので、拍子抜けしちゃいました。

そしてJAYが殺されて、草太たちが八田と関わるようになると、物語のテンションが一気に普通になり、前半に登場したアニメ描写も無くなります。

なんか、この辺までのプロットは1984年の川島透監督の映画『チ・ン・ピ・ラ』に似てるかなぁと思ったんですよね。

『チ・ン・ピ・ラ』の脚本の金子正次さんは、前年に『竜二』という作品で主演してますが、『竜二』も自主映画で製作の過程なんかは本作と似てるんじゃないかなぁと思います。

ウィキペディアより 竜二 (映画)製作の経緯

ただ『チ・ン・ピ・ラ』では後半、『F/X 引き裂かれたトリック』みたいな血糊を使ったトリックでヤクザを欺いたのに対し

本作は何の伏線も無く、いきなり鳥肌実先生が現れて殺戮を繰り広げるっていう(笑)

完全に楽人は、他力本願で助かるっていう雑な展開です。

楽人が草太への思いを語るシーン(あれ、ビデオメッセージみたいになってましたけど、手紙を書くより前で、ギザギザアパートにいる頃なので、いつ何故撮ったのかは謎です)など、全般的に成田凌さんの演技はよかったと思いますけど、2人の結びつきが何故あんなに強いのかはあんまり理解出来ませんでしたね。
2人で屋上で話してるシーンの脚本とか、よそよそしいじゃないですか(笑)

製作した人たちの熱い思いが詰まってるのは分かるんですが、学生映画のノリの域を出ない(それも大事なんですが)作品で、主演のお二人と要所要所に配される脇役(津田寛治さんと奥田瑛二さん)が有名だから何とかなってる気もします。

ただ自主製作で、最終的には全国50館弱での公開規模まで漕ぎ着けるエネルギーは凄いなと思います。

Gentle Underground Monkeys(GUM株式会社)
GUM株式会社は大阪を拠点とし、様々な事業や表現を通じ発信していく組織を目指します。それがGentle Underground Monkeysです。

やりたいことを形にしたいっていう人には魅力的なんじゃないかと思います。

鑑賞データ

ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2018年 50作品目 累計40800円 1作品単価816円

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