ものスゲー面白かった! ☆5点
予告編
映画データ
「ファッキンテンポ!」の予告編を映画館で見たときから気になっていた作品です。
予備知識はサンダンス映画祭グランプリ獲得。
音楽学院舞台のドラムスパルタ物。
それくらいの知識での鑑賞です。
先週観た『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と続けて2週連続でドラム音楽が特徴的な映画でもありました。
あらすじ
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。
浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。
ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。(公式サイトより引用)
感想
映画に出てくる学院はジュリアード音楽院をモデルにしてるんだろうなぁと思い、名門=クラシック音楽の刷り込みがあったので、ジャズの話とは思わず(まあクラシック音楽にドラム使いませんが)ジャズに関する知識もありませんでしたが楽しめました。
もう映画は完全にスポ根もので、先生と弟子、師匠と弟子の話なんですが、所謂スポ根ものと違って先の展開が全く読めないんです。
この先生は人間的に尊敬を抱ける人物なのか?主人公の師匠と成りえるのか?という展開な訳です。
この先生の鬼教官ぶりは『愛と青春の旅立ち』や『フルメタル・ジャケット』を想起させるんですが(フルメタルの方が近いかな)フルメタルや『八甲田山』のように本番を迎える前の訓練課程を描いたお話で、生徒や訓練生の命が途中で絶たれてしまうのは、凄く本末転倒な気がするのです。
なのでこのJ・K・シモンズ演ずるフレッチャー先生の真意が全く読み取れないところにハラハラしますし、先の展開が読めなくてグイグイ引き込まれます。
2015年の今年観た映画で今のところのベストは『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』なのですが、シェフはSNSの描き方で先週見た『バードマン』と似ているものを感じ、本作セッションとでは”己の意思を貫き通す”ってところが似ているなと思いました。
今年は自分的にはシェフがドンピシャだったのでこれを上回る映画はないだろうなと思ってたのですが、あっさり1か月くらいでそれに匹敵するか上回るくらいの映画を観れて、大変幸せであります。
もう全然、感想になってないんですが、面白いのでとにかく見てほしい映画です!
鑑賞データ
TOHOシネマズ六本木 シネマイレージデイ 1400円
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