サクラダリセット 前篇 評価と感想/3週目で殆ど上映終了って

サクラダリセット 前篇 評価と感想
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映画館の上映スケジュールがリセットされた? ☆3.5点

予告編

映画データ

サクラダリセット 前篇 (2017):作品情報|シネマトゥデイ
映画『サクラダリセット 前篇』のあらすじ・キャスト・動画など作品情報:「いなくなれ、群青」などの河野裕の小説を2部作で実写化した青春ミステリーの前編。
http://cinema.pia.co.jp/title/171418/

あらすじ

「泣いてる人がいたら、リセットします」───
〝悲しみ〟と〝後悔〟を消すために、僕らは過去をやり直す

特殊な能力を持つ人々が半数を占める街〝咲良田〟。
住人たちの力は、街の公的機関〝管理局〟によって慎重に監視・制御されている。
浅井ケイは「記憶保持」の能力を持つ高校生。
ケイと行動を共にする春埼美空は、世界を最大3日分巻き戻す=「リセット」の能力を持つ。
「リセット」をすると、春埼自身の記憶もすべてを忘れてしまうが、ケイの「記憶」は決して「リセット」されないため、2人が一緒にいることで、世界を最大3日分やり直すことができる。
しかし、そんなケイと春埼にも取り戻せない〝過去〟があった。
それは、2年前に「リセット」の影響を受けて死んでしまった同級生、相麻 菫のこと。
ケイは、咲良田に存在する能力によって相麻をよみがえらせたいという思いを持ち続けていた。
ある日、ケイたちが所属する〝奉仕クラブ〟=高校のボランティア活動の一環で、「写真に入る」能力を持ちながら、それを奪われてしまった佐々野からの依頼によって、管理局に幽閉されている「未来予知」能力のある〝魔女〟と出逢う。
そんな中、管理局を敵視する「モノを消す」能力を持つ村瀬陽香とケイに複雑な感情を抱く「記憶を操作する」能力を持つ岡 絵里が現れ、春埼の「リセット」を奪ってしまう。
〝魔女〟を連れ出し、その「未来予知」能力を利用しようとする村瀬と岡は、「リセット」を返す条件に、〝魔女の館の見取り図の再現〟をケイに要求する。
「リセット」を失くした春埼は、ケイが自分を必要としなくなるのでは…、と不安になる。
何の関連もないと思われたそれらの出来事から、相麻の再生の可能性に気付いたケイは、春埼や「声を届ける」能力を持つ親友・中野智樹らと共に、〝管理局〟相手に禁断のアプローチを開始する。
かくして、相麻はよみがえったかのようにみえた……
だが、ケイたちは驚くべき真実に遭遇する。

「私には、死ななければならない理由があったの。すべて必要なことなの。」

〝相麻 菫の再生〟こそが、すべての〝始まり〟だったのだ―。

(公式サイトより引用)

ネタバレ感想

えー、本作の予告編は全然映画館で観たことことが無く、ポスターをテアトルシネマ系列でちらっと見たくらいかな?

最初ポスターを見たときは、「えっ、これで前後篇やるのか。結構な大作だけど大丈夫かいな?」と思ったんですけど、観ようという気は起きませんでした。

いざ公開されると同じ週に公開された『ひるなかの流星』と『PとJK』が公開ランキングのトップテンに入ってきたのに対し、こちらはお通夜と言いますか、公開されてたのすら忘れてたんですが、先日ふと「そういえば、サクラダリセットってどうしたんだろう?」と思ってググるとこんな記事を目にしました。

初日に観客1人!? 野村周平「サクラダリセット」が大爆死で後篇は公開中止? |
イケメン・ラブ・エイジングケア!大人女子を楽しむための情報サイト!

それでこれを読んで「いやー、惨憺たる現状だな。ちょっと観てみたいな」と思いまして、上映館を調べると2週目終わったばかりなのに、東京23区内は3館のみで、しかも1日1回上映という厳しさ。

全国でも80館くらいしかやってなくて、前後篇ある大作なのに2週にしてこの減らされた方は尋常でないなと思い、俄然観たくなった次第です。

おそらく3週目過ぎたら終わっちゃうだろうと思い、サービスデー関係なく慌てて観てきましたが、公式サイト見ますとほぼ3週で終わりのようです。

内容知らなかったのでタイトルから想像するに「桜田さんがリセットする映画なのかな?」と思って、こちらの予告編はよく目にする4月15日公開の『ReLIFE リライフ』と被りそうだなと思ったんですけど、上映館奪われてないですよね?

てか、平祐奈さん被ってるし。

本作は河野裕さんによるラノベ原作の映画化だそうで、ひとことで言うと、超能力高校生による青春群像劇になっていました。

ただですねぇ、序盤から非常にとっつきにくいです。
設定が複雑というのもあるんですが、ダメな映画にありがちな状況をナレーションで説明しちゃうってやつで、主人公である浅井ケイ(野村周平)が心の声で色々説明してくれるんですけど、なんか設定も厨二病の域を出ない感じで「それがどうした?」って思ったので、前半1時間くらいはかなり苦痛でした。

ただ前半1時間を超えてくると「ワンピース」や「スペック」みたい(そこまで派手じゃないですけど)な、能力者の一体誰が強いのよ?みたいな話になるんで観れます。

まず設定として、能力者は咲良田という街を出ると能力は失われます。
そして街には管理局と呼ばれる能力者たちを管理する役所があるんですけど、前篇ではこの組織の描かれ方が漠然としてて、主人公たち(野村周平・黒島結菜)の敵なのかどうか、よく分かりません。

高校生の主人公たちが気にかけてるのは、同級生が不慮の事故で死んでしまうことで、それは2年前に能力の無駄遣いをしたせいで親友(平祐奈)を救えなかったことを後悔してるからなんですが、これにはこの三人の三角関係も影響してます。

前篇が面白くないのは、管理局に幽閉されている魔女(加賀まりこ)と佐々野さん(大石吾郎)の恋物語が中心になるからで、主人公たちの恋模様と併せて恋愛要素が強く、管理局の存在が薄くなってしまってるところなんですが、これが後篇への布石と分かるとラスト30分は面白く観れます。

後篇の予告見ると爆破とかあって規模大きくなってそうで面白そうでしょ?

前篇には出てなかった及川ミッチーが出てるのもポイントで、前篇は暗くてシリアスだったんですが、何かはっちゃけてそう。
及川ミッチーがラスボス?なので『僕だけがいない街』のような気もしなくはないですが。

前半のとっつきにくさを超えられれば面白く観れる感じで、能力者と言っても派手さは無く、能力を組み合わせて問題を解決する「浅井ケイ少年の事件簿」みたいな話でもあります。

三角関係のように見せてるのもミスディレクションで、後編のために大きな問題を隠しちゃってるんで仕方ない気もするんですが、それだけに前篇の推進力は弱かったです。

ぶっちゃけ同じ日(3月25日)に公開された『PとJK』よりかは面白かったんですけど、ここまでヒットしないと気の毒だなと思いました。

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前篇観たからには後篇も観に行きますけど、後篇は無事公開できるのであろうか?

鑑賞データ

TOHOシネマズ渋谷 一般料金 1800円
2017年 57作品目 累計57300円 1作品単価1005円

『サクラダリセット 後篇』の感想はこちらからどうぞ

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コメント

  1. 映画「サクラダリセット 前篇」を観て | Procの日記 より: