The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ 評価と感想/マウンティングする女子たち

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ 評価と感想 映画感想
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自然光による撮影が綺麗です ☆4点

1971年にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で映画化された『白い肌の異常な夜』の原作でトーマス・カリナンが1966年に発表した小説『The Beguiled』の再映画化。
2017年の第70回カンヌ国際映画祭でソフィア・コッポラが監督賞を受賞。主演にニコール・キッドマン、キルステイン・ダンスト、エル・ファニング、コリン・ファレル

予告編

映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』本予告

映画データ

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ (2017) - シネマトゥデイ
第70回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したスリラー。南北戦争期のアメリカ南部にある寄宿学園を舞台に、負傷して運び込まれた北軍兵士をめぐって、女性たちが情欲と嫉妬をむき出しにする姿を映す。
The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ|映画情報のぴあ映画生活
『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は2017年の映画。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2018年2月23日(金)公開で、全国94館での公開です。
わりと全国でまんべんなく公開されてるのですが、なぜか宮城県以外の東北では公開されてないですね。

予告編は劇場で数回見た程度でしょうか。
3月3日より公開される『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』にコリン・ファレルとニコール・キッドマンが出てることもあって、ごっちゃになる(笑)との声もあるみたいですが。

監督はソフィア・コッポラ
近作は『ブリングリング』を観てます。
『ロスト・イン・トランスレーション』はDVDで見てます。

主演にニコール・キッドマン
近作は『パディントン』『シークレット・アイズ』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』『パーティで女の子に話しかけるには』を観てます。

主演にキルスティン・ダンスト
近作は『ブリングリング』『ドリーム』を観てます。

主演にエル・ファニング
近作は『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』『ネオン・デーモン』『夜に生きる』『20センチュリー・ウーマン』『パーティで女の子に話しかけるには』を観てます。

主演にコリン・ファレル
近作は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を観てます。

共演にアンガーリー・ライス
近作は『ナイスガイズ!』『スパイダーマン:ホームカミング』を観てます。

他に共演と配役は以下の通りです。

ミス・マーサ: ニコール・キッドマン
エドウィナ: キルステン・ダンスト
アリシア: エル・ファニング
マクバニー伍長: コリン・ファレル
エイミー: ウーナ・ローレンス
ジェーン: アンガーリー・ライス
マリー: アディソン・リーケ

あらすじ

1864年。美しい鳥のさえずりが響くバージニア州の森には、遠くから絶え間なく大砲の音が聞こえ、3年目に突入した南北戦争が暗い影を落としていた。キノコ狩りをしていた女子寄宿学園に通うエイミー(ウーナ・ローレンス)は、傷を負った北軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)を発見。手当をするため学園へ連れ帰ることに。マーサ・ファーンズワース女子学園は、園長のマーサ(ニコール・キッドマン)、教師のエドウィナ(キルスティン・ダンスト)、そして家に帰ることができない事情を抱えたエイミーをはじめ、アリシア(エル・ファニング)、ジェーン(アンガーリー・ライス)、エミリー(エマ・ハワード)、マリー(アディソン・リーケ)の5人の生徒が暮らしていた。招かざる敵兵の出現にはじめこそ戸惑うものの、キリスト教の教えに従い回復するまで面倒を見ることに。

男子禁制の学園で暮らしていた乙女たちは、ワイルドでハンサムなマクバニーに興味津々。早熟なアリシアは思わせぶりな視線を投げかけ、エドウィナはブローチをつけて秘かにおしゃれをし、まだ幼いマリーも負けじとエドウィナの真珠のイヤリングをつけて着飾る始末。園長のマーサはそんな彼女たちをたしなめるものの、手当をするために久しぶりに触れた生身の男性の身体に、彼女自身も胸の高鳴りを抑えきれずにいた。手厚い看病を受けるマクバニーは、誠実な態度で信頼を勝ち取り、7人全員から好意的に受け入れられるまでに。ただし、誰にでも愛想を振りまき、女性たちが自分に虜になることを楽しむかのような態度は、秩序を保ってきた集団の歯車を次第に狂わせていく。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の『白い肌の異常な夜』は見たことないんですが、こちらは男性目線で描かれてるのに対し、本作はオリジナルのリメイクというより、原作の方から再構築して女性目線で描いたそうです。

オリジナル版が105分で本作も94分なので、物語的には複雑なことが起こる訳ではありませんし、展開も読めるんですがわりと面白かったですね。

 

マクバニーを連れてくると、エイミーとエドウィナはキリスト教的な愛から北軍の敵兵士とはいえ怪我をしてるのだから手当してあげましょうという感じで、マーサは中立な感じ、アリシア、ジェーン、マリーは怖がってる感じで特にアリシアは強く反対してる感じです。

マクバニーは脚に大きな裂傷を負ってるんで大人であるマーサとエドウィナが手当します。
マーサが針で傷口を縫ってエドウィナは体を押さえます。

手当のあとはマーサが1人で体を拭いてあげるんですけど、ここで久しぶりの男性の身体に、普段は冷静なマーサがハッとする感じは面白いですしエロティックに撮られてました。
キワキワの勝負といいますか(笑)

マクバニーのいる部屋は音楽室なんですけど、マーサたちは鍵をかけてるんでマクバニーは自由に出入りは出来ません。
ただ、マクバニーは部屋で本を読んだり大人しくしてるんで、段々と生徒たちも興味湧いてきて、用も無いのに部屋に入ってきたりします。
アリシアは思わせぶりな態度をとったりするんで一番変わります。

そしてマクバニーの容体も安定して大人しくしてるんで夕食に招きましょうということになるんですが、みんなここぞとばかりにお洒落して現れるのが笑えるんですね。
そしてここは小さい子も年齢関係無くマウンティングをかますので女子って怖いなぁ(笑)と思います。

マウンティングする女としない女
競争心や攻撃性は、男性特有のもののように思われがちです。でも、80年代以降行われた同性間の競争行動に関する調査では、受け身的、調和的といった女性のイメージが間違っていることを指摘しています。女性も男性と同様に競争的で攻撃的あることが示されています。

みんなが漠然と好意を抱く中、マクバニーはエドウィナに好意を抱いたことから悲劇は始まります。

マクバニーはエドウィナにあなたは美しいって言うんですが、キルスティン・ダンストも『チアーズ!』の頃に比べるとおばさん化したなぁと思いました。
田畑智子化としてるといいましょうか、でもこの感じ好きです(笑)

マーサはマクバニーの傷が治ったら「出ていってもらうキリッ」っていう感じなんですが、他のみんなは「もうちょっと居てもいいんじゃないの~」みたいな感じになると、マクバニーも「男手が必要でしょうから働かせて下さい」とマーサにアピってきます。

一方でエドウィナには「君はここで留まってるような女性じゃない、一緒に行こう」とも言いますが、エドウィナも「はい、あなたについていきます」とは言い切れない感じです。

マクバニーはお祈りに参加できるまでに信頼を勝ち取ると、エドウィナに「夜、部屋に行っていいかなぁ?」と言います。
そしてそのために鍵も用意してと。

エドウィナはマーサみたいにキリッとしてなく、どちらかというと流されやすいタイプです。
マクバニーもそこに目をつけたのかしら?

夜、マクバニーは部屋を抜け出してエドウィナの元に向かいます。
エドウィナも部屋で少しセクシーな格好で待っていますが、マクバニーが来た気配がするもののドアが開きません。

不思議に思ってエドウィナが部屋を出ると隣の部屋から喘ぎ声が聞こえます。
開いてる扉から部屋の中を見ると、マクバニーがアリシアに覆いかぶさっていました。

ショックを受けたエドウィナに気付いたマクバニーは誤解を解こうと部屋から出てきますが、拒否したエドウィナに突き飛ばされて階段から落ちてしまいます。
マクバニーは縫った傷口が開き、開放骨折していました。

騒ぎに気付いたマーサは2人に怒ることはせず、淡々とことにあたります。
マクバニーを部屋まで運ぶと、解剖書の本を手に取り、出血が酷く壊死するから切断するしかないと言うのでした。

左足を切断されたマクバニーは目覚めると発狂します。
今までと人が変わったように恨みつらみを述べると、エイミー、ジェーン、マリーは怖がって近づかなくなります。

アリシアは心配して部屋を訪れると、逆に脅されて部屋の鍵を持ってくるように言われます。

鍵を手に入れたマクバニーは皆が食事で集まってるところに乗り込むと銃を手にして服従させようとします。

マーサはマクバニーが部屋に戻る隙に、エイミーに警備隊に異常を知らせるために門へ青布を巻きに行かせますが、マクバニーに見つかってしまい小屋に連れ込まれてしまいます。
悲鳴を聞いたマーサが小屋に駆け付けると再びマクバニーに銃で脅され、食堂に向かうように指示されます。

興奮が収まらないマクバニーは食堂のシャンデリアを銃で破壊すると部屋に戻ります。

恐怖する一同は食堂で身を寄せ合いますが、マーサの制止を聞かずエドウィナはマクバニーの部屋に向かうと、他の人が入れないよう内側から扉を封鎖します。
エドウィナはマクバニーにキスをすると激しく愛し合い2人は結ばれるのでした。

その頃、食堂にいるマーサは自分たちで何とかするしかないと考え、エイミーに毒キノコを取りに行かせると、マクバニーを歓迎するふりをして夕食会を開きます。

エドウィナと結ばれたことによって落ち着きを取り戻したマクバニーは疑いもせず夕食会に出席します。

マクバニーがキノコが好きだからエイミーが取ってきたと言ってキノコ料理を回すと、マクバニーはエドウィナの皿にもよそいます。
エドウィナは計画を知らないため、ジェーンが「エドウィナはキノコ嫌いよね」と合いの手を入れます。
マクバニーは不審に思うことなくキノコ料理を食べますが、暫くすると苦しみだして絶命するのでした。

マーサたちはマクバニーの遺体を白い布で覆うと門の外に出し、門に青い布を巻いて映画は終わります。

 

こちらのブログを参考にさせていただくと、オリジナルからは黒人の召使いがいなかったり、マーサと兄の関係が描かれてなかったりするんですが、話の大筋としては変わらないと思います。

ドン・シーゲル「白い肌の異常な夜」を観る

初めての夕食会でのマウンティングの描き方とかは、すごく女性監督らしいなと思いまして男性監督では撮れない感じだと思いました。
三角関係や嫉妬なども露骨に描かないで、表面上は穏やかなのも女性監督らしいと思いました。
全体的に抑制された演出が光る良作だと思います。

着ている衣装なんかもコットンを使用して柔らかさが出ていてオリジナルと比べると女性らしさが出ていると思います。

自然光による撮影が綺麗で、屋内で光が足りないシーンはロウソクで補ったそうですが、個人的には『レヴェナント:蘇えりし者』以降、自然光による撮影はいいなと思っています。

出演者では、最近のニコール・キッドマンは大御所感が漂っていて、作品をコントロールする立場にあるので、出演作に外れが無く安定してると思います。
彼女が出てると凛として作品が締まりますね。

エル・ファニングはホントこういう役やらせたら上手いと思います。
20歳前後の女優陣の中で頭一つ抜き出てる気がします。

本作を観ての格言としては「招かれざる客は、引き際が大事」ということでしょうか。

鑑賞データ

TOHOシネマズ日本橋 特別料金 1100円
2018年 35作品目 累計26000円 1作品単価743円

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