デッドプール2 評価と感想/このシリーズの強みは治外法権にあり

デッドプール2 評価と感想
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ネタにするためにキャスティングする逆転の発想 ☆4点

20世紀フォックスが手掛けるマーベルコミック原作のX-MENシリーズの第11作目で2016年に公開された『デッドプール』の続編。
監督は1作目のティム・ミラーから変わって『ジョン・ウィック』の共同監督をノンクレジットで務めたデヴィッド・リーチ
主演は前作に引き続きライアン・レイノルズ、共演にジョシュ・ブローリン

予告編

映画『デッドプール2』予告

映画データ

デッドプール2|映画情報のぴあ映画生活
『デッドプール2』は2018年の映画。『デッドプール2』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は2018年6月1日(金)公開で、全国364館での公開です。
配給はディズニーに買収されそうな20世紀フォックスです。
劇場での予告編は、リクルートされた一般人のピーターがスカイダイビングするので終わるやつをよく目にしました。

監督はデヴィッド・リーチ
『ジョン・ウィック』はてっきりチャド・スタエルスキの単独監督作だと思っていたんですが、ノンクレジットで共同演出をしていたようです。

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チャド・スタエルスキ同様スタントマン出身で、その後単独監督作である『アトミック・ブロンド』が昨年公開されてますが未見です。

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主演はライアン・レイノルズ
近作は『デッドプール』『ライフ』を観てます。

共演にジョシュ・ブローリン
近作は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『インヒアレント・ヴァイス』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『エベレスト 3D』『ボーダーライン』『ヘイル、シーザー!』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観てます。

共演に忽那汐里
近作はNetflix作品の『アウトサイダー』と『オー・ルーシー!』を観てます。

https://www.netflix.com/title/80152434

他に共演と配役は以下の通りです。

ウェイド・ウィルソン/デッドプール: ライアン・レイノルズ
ケーブル: ジョシュ・ブローリン
ドミノ: ザジー・ビーツ
ヴァネッサ: モリーナ・バッカリン
ラッセル/ファイヤーフィスト: ジュリアン・デニソン
ブラインド・アル: レスリー・アガムズ
ウィーゼル: T・J・ミラー
ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド: ブリアナ・ヒルデブランド
ドーピンダー: カラン・ソーニ
ブラック・トム: ジャック・ケシー
ユキオ: 忽那汐里
コロッサス: ステファン・カピチッチ(声)
理事長: エディ・マーサン

あらすじ

今度は俺ちゃん、最強鬼やばチーム結成!?
最愛の彼女ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送る俺ちゃん(デッドプールね)。
しかしそんなのは束の間、ある日未来からやってきたマッチョな機械男ケーブルがやってきて、大きな事件に巻き込まれちゃうんだ。
大好きなマイラヴァー・ヴァネッサのたっての希望もあって、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めたガキを守ることにしたんだけど、俺ちゃん一人だとパワー不足…。
そ・こ・で…だ!特殊能力を持った奴らを集めて、最強鬼やばチーム“Xフォース”を結成するところまではよかったんだが…。

続きは劇場で!1人で5回くらい見てね

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

えーと、まず前作の感想はこちらです。

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前作は、冒頭からデッドプールが戦っていて、その後時間軸は回想に入り、なぜデッドプールになったかが描かれます。
デッドプール誕生の経緯が描き終わると再び時間軸は現在に戻り、自身の身体を改造し彼女を誘拐した敵に最終決戦を挑むという流れでした。

続編である本作はガソリンの入ったドラム缶の上に寝転ぶデッドプールが自ら引火させて自殺するシーンから始まり、回想でなぜ自殺するに至ったかが描かれます。

前作後は、世界中の裏社会のマフィアや麻薬カルテルを成敗して回ってるデッドプール。
家に帰れば彼女のヴァネッサが待っていて幸せに暮らしてます。
しかし、自宅でくつろいでいたところ、報復に来たマフィアの襲撃に遭い、愛するヴァネッサを失ってしまいます(この流れは『ジョン・ウィック』みたいだ)。
生きる希望を失ったデッドプールはヴァネッサの元へ行きたいと考え自殺しますが、ドラム缶が爆発して体がバラバラになっても不死身の能力のデッドプールは死ねませんでした。
ただこの時、自宅の部屋内に三途の川みたいに、ガラスのようなもので仕切られた向こう側にヴァネッサが現れます。
ヴァネッサに触れたいデッドプールですがガラスのような物に阻まれて触れず、「こちらに来るには心が正しくない」とヴァネッサに言われてしまいます。

するとそのタイミングで前作からデッドプールをX-MENに引き入れようとしているコロッサスがやって来ます。
今まではコロッサスの話に全くを耳を貸さないデッドプールでしたが、X-MEN加入は心の正しさに繋がるかもしれないと考えたデッドプールはようやくX-MENに加入します。

X-MENに入って最初の仕事は、ミュータントを集めた孤児院の理事長からの依頼で、暴れているラッセルという少年を取り押さえることでした。
コロッサスとネガソニックと共に孤児院に到着すると、ラッセルを説得して取り押さえますが、デッドプールはラッセルが施設で虐待されていることに気づきます。
ラッセルを捕まえようとする施設の職員が近づいてくるとデッドプールは突発的に射殺してしまい、怒ったコロッサスに捕まるとX-MENを追放されラッセルと一緒に刑務所に送られるのでした。

ラッセルと共にアイスボックスという収容所に入れられたデッドプールは首輪(孫悟空の輪っかみたいな物)を付けられ能力を削がれます。
治癒能力を奪われ、ただの末期ガン患者に成ったデッドプールは、自分は役に立たないから収容所内で強い味方を見つけろとラッセルにアドバイスします。

するとそこへ未来からケーブルという兵士が現れ、ラッセルの命を執拗に狙ってきます。
戦闘に巻き込まれた弾みでデッドプールの首輪が外れると、能力を取り戻したデッドプールはケーブルと戦います。
ケーブルとの戦闘中に爆発に巻き込まれ、収容所の壁を破って崖下の水中に転落すると、夢の中に再びヴァネッサが現れ「あの少年を救って」と言われるのでした。

ラッセルを救うことが自身の正しさに繋がると考えたデッドプールは、そのまま行方をくらましたケーブルからラッセルを守ることを決意します。
しかしケーブルの強さを目の当たりにしたデッドプールは、1人で対抗するのは無謀と考え、X-MENをパクったXフォースを組織します。

デッドプールは親友のウィーゼルと一緒に、様々なミュータントと面接してXフォースを結成しますが、はっきり言ってこのシーンは丸々無駄で、後で笑わせるオチだけのためにXフォースは結成されます。

ラッセルがアイスボックス収容所から移送されることを知ったデッドプールは、移送中のラッセルに空から近づき奪還する作戦を立てます。
飛行機からパラシュートで落下したXフォースの面々ですが、強風にあおられるとことごとく着地に失敗し皆死亡してしまうので、面接のくだりはこのギャグのためだけに描かれたという次第です。
生き残ったのは運のいいミュータントのドミノと一般人のピーターだけで、ピーターは一般人であることからお家に帰すデッドプールでした。

その頃バーに残っていたウィーゼルはデッドプールを狙いに来たケーブルに捕まり、居所を吐かせられます。
移送中のラッセルを救おうとしてることをあっさり吐くとケーブルも移送車に向かいます。

デッドプールたちが移送車に着くとケーブルも現れます。
ケーブルと再びバトルになると、破壊された移送車からラッセルが逃げだします。
ラッセルはデッドプールのアドバイス通りに収容所内で凶暴な味方を見つけると、施設の理事長に復讐することを決意していたのでした。

ラッセルが姿を消すと、ケーブルはデッドプールに協力を求めて来ます。
デッドプールが理由を聞くと、未来からきたケーブルは妻と子供をラッセルに殺害されたと言います。
ケーブルの時代ではラッセルは悪の限りを尽くしており、全ての発端は施設の理事長殺しから始まると言います。
ラッセルを抹殺し、理事長殺害を阻止することで未来を変え、あと1回しか使えないタイムスリップで家族の元へ戻りたいと言うケーブルでした。
それを聞いたデッドプールは「理事長殺害を阻止するから、ラッセルを30秒だけ説得させて欲しい」と言い、2人は手を結びます。

このケーブルが未来から来た目的はまんま『ターミネーター2』(『ターミネーター』でもいいけど)ですよね。

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どうしてもラッセルを救いたいデッドプールはコロッサスの元を訪れ協力を求めますが、理事長から依頼されているコロッサスは利害が反するため首を縦に振りません。
諦めたデッドプールはケーブルとドミノと共に孤児院に向かいます。

デッドプールたちが孤児院に着くと、理事長を殺害しようとしているラッセルたちとバトルになります。
ラッセルの味方は驚異的なパワーを持つジャガーノートでデッドプールたちは苦戦します。
するとそのタイミングで思うところのあったコロッサスも駆け付けます。
ネガソニックとその恋人のユキオも駆け付けるとジャガーノートを倒します。

その頃デッドプールはラッセルの説得に当たっていましたが、ラッセルは聞く耳を持ちません。
デッドプールは敵意がないことを示すために、自ら首輪を付けるとラッセルへにじり寄って行きます。
しかしラッセルの興奮は収まらず、痺れを切らしたケーブルは、ラッセルに発砲していまいます。

しかし次の瞬間、倒れたのはデッドプールでラッセルを庇って胸に被弾していました。
治癒能力の無いデッドプールがそのまま息を引き取ると、再びヴァネッサが現れます。
ようやくヴァネッサの元へ行けると思ったデッドプールでしたが、ヴァネッサに「まだここに来るべきじゃない」と言われると、意識を取り戻します。

胸を被弾したはずのデッドプールでしたが、胸を触るとヴァネッサにプレゼントした御守変わりのコインがあり、銃弾はそこに被弾して命が助かっていました。
身に覚えの無いデッドプールは、ケーブルを見つめると1回しか使えないタイムスリップを自分のために使ったと悟ります。

ケーブルは自分の命を懸けてラッセルを守ったデッドプールに心を打たれ、コインを胸に忍ばせると時間を巻き戻していました。
ラッセルも自分を庇ってまで守ろうとしてくれたデッドプールに心を打たれると改心して攻撃を止めるのでした。

デッドプールが「未来に戻れなくなるのにどうして?」と尋ねると、ケーブルは「自分が居なくても妻と子供が無事ならそれで構わない」と言い、2人の間に友情が芽生えます。

それを見ていて面白くない理事長はしきりにラッセルに野次を飛ばしますが、そのタイミングでデッドプール御用達タクシーの運転手ドーピンダーが現れると、理事長をタクシーで轢き殺しコロッサスも止む無しという顔をするのでした。

エンドロール、デッドプールはケーブルが利用したタイムスリップの装置を修理すると、マフィアの襲撃まで時間を戻しヴァネッサの命を救うと上映時間120分の話はチャラになるのでした。

 

本作は冒頭から同じX-MENシリーズの『ローガン』を揶揄するところから始まるのですが、『ローガン』見てない自分にはややちんぷんかんぷんでした。
ただ自己犠牲とか子供を守るというところでは繋がってくるのかな?

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そのあとはケーブルと対峙すると、そのシリアスな雰囲気からDCコミックのヴィランかと思ったと揶揄したり、2011年にライアン・レイノルズが主演して大コケした、DCコミックのヒーロー『グリーン・ランタン』に言及して自虐ネタを披露します。

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終いにはジョシュ・ブローリン演じるケーブルのことをサノス、サノスと言い出す始末で、本作でネタにしたいがためにキャスティングしたんじゃないかと疑ってしまうほど自由で、このシリーズの強みはマーベル・シネマティック・ユニバースからもDCエクステンデッド・ユニバースからも治外法権なところにあるのだなぁと思いました。

ただそういのも知って無いと面白さが分からないので、ギャグとしては難易度高いですよね。

それから日本では忽那汐里さんが出演することで話題となった本作ですが、出演時間は『パシフィック・リム:アップライジング』の新田真剣佑さんと同じくらい短かったです。
前作ではデッドプールにシネイド・オコナーとか散々イジられたネガソニックも本作では出番が少なかったので、レズ設定であるユキオも必然的に出番が少なくなるという訳です。
ただユキオにはそれなりに見せどころもあるので印象には残ったと思います。

ところでユキオのキャラクターは2013年に公開された『ウルヴァリン: SAMURAI』で福島リラさんが演じられてたんですね。

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『ウルヴァリン: SAMURAI』は日本が舞台だったのに興収8億円しかいかなかったので、マニアでない限り覚えてないんでしょうね。

さて本作は120分もかけて描いたストーリーがラストで全てチャラになってます。
ですので第3弾では更にストーリーを自由に描けると思うのですが、ここまでメタな構造になってくるとお話としては『インセプション』みたいになってくるのでしょうか?

もう俺ちゃんに限っては何でもOKで、仮にディズニーに買収されても、引き続きゴーイングマイウェイで行って欲しいと思いました。

鑑賞データ

TOHOシネマズ上野 TOHOシネマズデイ 1100円
2018年 100作品目 累計94200円 1作品単価942円

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