ボーダーライン 評価と感想/麻薬をやってる人は麻薬映画を見た方がいい

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絶望しかない世界  ☆4点

予告編


映画データ
映画『ボーダーライン』の作品情報:アメリカとメキシコの国境で巻き起こる麻薬戦争の闇を、『灼熱の魂』『プリズナーズ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が衝撃的かつリアルに描いたアクション。メキシコ麻薬カルテルを撲滅すべく召集された女性FBI捜査官が、暴力や死と日常が隣り合わせの現実を目の当たりにする姿を映す。
『ボーダーライン〈2015年〉』は2015年の映画。『ボーダーライン〈2015年〉』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
試写会で鑑賞。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作は『複製された男』を劇場公開時に見て虜になった口です。
この映画は1度観ただけでは分からないというのが売りでリピーター割なるのもやっており、好きな作風ということもあって2回観に行きました。
ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴのミステリー風原作を90分弱に収めた手腕は見事で完璧な映画だと思いました。

そしてほぼ同時期くらいに『プリズナーズ』が上映されてたと思うのですが、このときはちょうど見たい作品が重なっていたのと、上映時間が150分弱ということもあって見そびれたのですが、こちらもおそろしく評判がよく後悔してたところ、ちょうどWOWOWでやってたので観たのですが、こちらも練りに練られた脚本に感嘆しました。

そして最近になってようやく『灼熱の魂』をレンタルで見たのですが、こちらもよくこんな話を思いつくなと驚いたのですが、出す作品、出す作品が軒並み高打率で、今現在、監督の名前だけで一番観たい人になっています。

今作『ボーダーライン』は昨年のカンヌ出品時から非常に楽しみにしていた作品で原題はSicarioでした。
惜しくもカンヌは受賞できなかったのですが、今年のアカデミーに撮影・作曲・音響編集の3部門でノミネートされています。

映画は冒頭から、誘拐事件の容疑者宅への奇襲捜査という緊迫感ある状況で、物語に一気に引き込まれました。

これまでにアカデミー賞に12回ノミネートされるも受賞には至っていない名撮影監督のロジャー・ディーキンスによる光と影の映像美が見事です。

緊張感を演出するジリジリとした音楽・音響も見事でその部門でのアカデミーノミネートも納得の出来です。

ただ今回、個人的な感想を言わせてもらえば、比較的このメキシコ麻薬戦争モノが好きな自分としては同監督の過去作よりストーリーテリングは弱かったかなと思います。

リドリー・スコットの『悪の法則』やテレビドラマシリーズ『ブレイキング・バッド』。


それからドキュメンタリー映画の『皆殺しのバラッド』等を見ているので少なくともエミリー・ブラント演じるケイトの目線では見れませんでした。

なので自分の場合は意外性を感じませんでしたが、それらの作品に触れたことの無い人ならより刺さるものがあると思います。

しかしながらここからはネタバレになりますが、この映画で描いてたようなコロンビアマフィアの復権という動きは現実世界でもあるのでしょうか?
そこら辺のことは疎くて分からないのですが、現実世界にあって脚本に反映したのか、それとも製作陣が考えたのか気になりますが、後者なら、それもまたよくこんなこと考えつくなと思いますし、前者でも現実世界の動きをいち早く取り入れてて関心します。
私の知る限りメキシコが麻薬取引を完全に掌握してから描かれた(おそらく2000年以降)映画では初めてだと思います。

アメリカが介入しフセイン政権を倒してイラクが混沌としたように、コロンビアの麻薬組織が壊滅して無秩序状態となったメキシコ。
どちらも絶望しかない世界ならば、管理できる必要悪の方がまだマシなのか、いやいやそれらを求める(需要)我々(先進国)が悪いのか、色々と考えさせられる映画です。

coco独占試写 角川試写室 0円
2016年 18作品目 累計22800円 1作品単価1267円

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