タチの悪いお化け屋敷みたいな映画 ☆1.5点
カリフォルニア州サンノゼに現存し幽霊屋敷として観光地にもなっている「ウィンチェスター・ミステリーハウス」にまつわる話を映画にしたホラー作品。
監督はマイケルとピーターのスピエリッグ兄弟、主演にヘレン・ミレンとジェイソン・クラーク
予告編
映画データ
本作は2018年6月29日(金)公開で、全国32館での公開です。
3館ほど後から公開されて、最終的には35館での公開となるようです。
アメリカでの配給はCBSフィルムズ、日本ではポニーキャニオン
前の記事の『アメリカン・アサシン』でCBSフィルムズ久しぶりと書きましたが偶然にも続きました。
予告編はTOHOシネマズシャンテと六本木ヒルズで何度か目にしました。
自分的には今年初のホラーになりますでしょうか。
ウィンチェスターハウスの存在は知らなかったので、面白そうと思って観に行きました。
監督はスピエリッグ兄弟
2017年に公開された『ジグソウ:ソウ・レガシー』は見に行かなかったので、初めましての監督さんです。
主演にヘレン・ミレン
近作は『ヒッチコック』『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』『ワイルド・スピード ICE BREAK』を観てます。
主演にジェイソン・クラーク
近作は『チャイルド44 森に消えた子供たち』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『エベレスト 3D』『聖杯たちの騎士』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
サラ・ウィンチェスター: ヘレン・ミレン
エリック・プライス: ジェイソン・クラーク
マリオン・マリオット: サラ・スヌーク
ヘンリー・マリオット: フィン・シクルーナ=オープレイ
ベン・ブロック: エイモン・ファーレン
ジョン・ハンセン: アンガス・サンプソン
ルビー: ローラ・ブレント
アーサー・ゲイツ: タイラー・コッパン
カウボーイ: ソー・カールソン
あらすじ
西部を征服した銃”とまで呼ばれたウィンチェスター銃を開発し、莫大な資産を築いたウィンチェスター一族。娘、夫を次々に失った未亡人サラ・ウィンチェスターは、残された莫大な遺産とともにカリフォルニアに居を構え、毎日24時間家を増改築し続ける生活を始める。彼女の住む屋敷は500の部屋を有する奇怪な屋敷へと変貌を遂げていた―
自らの不遇を高名な霊媒師に相談したサラは、一族の身に起きる不幸は全てウィンチェスター銃によって命を落とした亡霊たちによる仕業であり、彼らを閉じ込めるべく屋敷を拡大し続ける必要があると告げられたためであった。妄信的に増改築を続けるサラをウィンチェスター社の経営陣はいぶかしく思い、精神不安を理由にサラから経営権を奪うため、精神科医のエリック(ジェイソン・クラーク)を屋敷に送り込む。
屋敷に到着したエリックは黒衣を纏うサラと面会をするが、サラに精神的な異常があるとは思えないでいた。滞在中、エリックは毎晩怪奇的な現象に苦しめられ、次第に追い込まれていく。不審に思ったエリックが屋敷を調べると厳重に閉じられた禍々しい部屋を発見する。そんな中、サラの姪マリオン(サラ・スヌーク)の息子、ヘンリー(フィン・シクルーナ=オープレイ)が何者かに憑りつかれ、命の危険にさらされる。
ウィンチェスターハウスに巣くう亡霊の正体とは何なのか―?
(公式サイトhttp://winchesterhouse.jp/#c03より引用)
ネタバレ感想
そういえば昔、テレ東でやってた『ウィンチェスター銃’73』を見ましたね。
監督はアンソニー・マン、主演はジェームズ・スチュワートで懐かしい(笑)
しかし、その裏でこんなことになってたのは知りませんでした。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウス – Wikipedia
ただ映画の方は面白くなかったですねぇ。
普段はあんまり、ロッテントマトをアテにしませんが、本作ではトマトメーターが脅威の14%、オーディエンススコアが36%なんですが、これは全面的に支持します。
まず、何がよくないって、演出が出来の悪い、タチの悪いお化け屋敷みたいなんです。
基本的に、大して怖くないんですけど、本当のお化け屋敷みたいにワッと驚かせようとします。
とにかく音でビックリさせてやろうという魂胆が気に入りません。
前に座っていたカップルの女性なんか、デカい音が鳴るたびにビクッとしてて気の毒でした。
執拗に無理矢理怖がらせようとするのは恐怖じゃなくて不快なだけでした。
話のオチとしてはエリックの前によく現れる使用人のベン・ブロックが幽霊・悪霊の正体で、サラを始めマリオンやヘンリーのウィンチェスター家の人間には見えていませんでした。
ベン・ブロックを演じるのは草彅剛さんに似ているエイモン・ファーレン
「ツイン・ピークス The Return」でオードリー・ホーン(シェリリン・フェン)の息子リチャード・ホーンという結構重要な役で出ていました。
ベン・ブロックは兄弟を南北戦争で使われたウィンチェスター銃で亡くしていて、その恨みからウィンチェスター社を襲撃して社員15人を惨殺すると、自身も突入した警察隊により銃殺されていました。
ただこの話は調べても出てこないんで実話じゃなくて映画用のフィクションだと思います。
エリックはそのことをサラから新聞記事を見せられて知ると、悪霊ベンと最終決戦になります。
悪霊ベンは恐ろしいまでのポルターガイスト現象を発揮して屋敷を破壊しますが、これは1906年に起きたサンフランシスコ地震によるものというオチでした。
なんか社員15人を惨殺した話は津山30人殺しをモデルにした『八つ墓村』みたいですし、最後の地震オチも『帝都物語』で魔人加藤が起こした関東大震災みたいな既視感あってノレませんでしたね。
本作ではエリックが診察に来たのに、アヘンチンキなるものを常用してて、それによる幻覚なのか何なのかよく分からないっていうのも何だかなぁと思いましたが、アヘンチンキって知りませんでした。
現在でも処方されてるみたいですね、劇薬扱いですけど。
ヘレン・ミレンは一応主役ですが、ジェイソン・クラークに比べると出番は少ないです。
ヘレン・ミレンを起用するならホラーじゃなくてサラ・ウィンチェスターの伝記ドラマ作った方がよっぽどよかったと思います。
鑑賞データ
TOHOシネマズシャンテ シネマイレージ6P無料鑑賞 0円
2018年 113作品目 累計107200円 1作品単価949円
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