ヴィオレッタ 評価と感想/娘は母を提訴しました

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子は親を選べない ☆4点

予告編

映画データ

(シネマトゥデイ)

映画『ヴィオレッタ』の作品情報:写真家の母親が5歳から13歳の頃の娘を撮影し、ヌードも含まれた官能的な写真集を発表したスキャンダラスな実話を、当事者の娘が監督となり映画化したドラマ。
(ぴあ映画生活)
『ヴィオレッタ』は2011年の映画。『ヴィオレッタ』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
冒頭から全てを物語っていますよね。

狭いアパートの一室で祖母と暮らすヴィオレッタ(アナマリア・ヴァルトロメイ)の元に母(イザベル・ユペール)がやってきます。
深夜突然の訪問でしたが、久しぶりに会う母親に喜ぶヴィオレッタ。
しかし、家庭を顧みず芸術の道に生きる母親の滞在時間は僅か5分足らず。
外に待たせてある車で知らない男と夜の街に消えていく母。

もうこれだけでネグレクトなのが十分に伝わってきます。

たまにしか会えない母親だけど、母を恨むことなく真っ直ぐに育つヴィオレッタ。
自分の母親にも、友達の母親のような一般的な母親像(母性)があると信じています。

絵画の道を目指していた母親ですが、挫折して写真家の道へ進みます。
そしてモデルとして自分の娘を起用するに至ります。
ヴィオレッタは母親と一緒に過ごせる時間が増えるのが嬉しくて、祖母に内緒で母親のモデルを努めます。
他の子と同じように自分も母親に構ってもらえると期待して。

しかし母親は娘には要求しますが、娘の要求には答えません。
ヴィオレッタが学校の行事に母親の出席を促しても、それは凡人がすることだと言って受け入れてくれません。

自分はこれだけ母の求めに応じているのに、一向に振り向いてくれない母親。
だんだんとヴィオレッタの心のバランスが崩れていきます。

ヴィオレッタは、エヴァ・イオネスコ監督自身の実話なので、観ている方もとても辛かったです。
ヴィオレッタが望んでることはとても簡単なことなのに、それが適わないもどかしさ。

よく「子供は親の所有物ではない」と言われますが、まさしくその通りで、母がヴィオレッタに注ぐ愛情は無機質な人形を愛するのと一緒でした。

そして「子供は親を選べない」とも言いますが、この場合どうしたらいいのでしょう。

映画は最後、更正施設に引き取られたヴィオレッタに母親が面会に訪れます。
しかし面会を拒否して逃げるヴィオレッタ。
施設内を走って逃げる後姿は母親からの呪縛から逃れることが容易ではないことを物語っていた気がします。

鑑賞データ

シアター・イメージフォーラム 一般料金 1800円

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