『アクト・オブ・キリング』評価と感想/勝者の歴史を紐解く

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ゆきゆきて神軍 ☆4点

あらすじとかは映画.comさんでどぞ

『ゆきゆきて神軍』くらい面白いのかと、少し自分で期待値を上げ過ぎた感はありますが、普通に面白かったです。

インターネットが普及した現在、探せば残酷な殺戮動画(紛争もの)はいくらでもありますので、映像自体にとりたててインパクトは無いんですけど、そういうのを見てて、何でそんなに残酷なことができるのか?という疑問には、この映画は答えてくれています。

歴史というのは勝者によって作られていますから、第三者から見ればそれが正しいという訳ではないですよね。
しかし当の勝者には正しい訳で、正義の行い、神の行いに匹敵するんですよね。
だからあんなに嬉々として話している。

監督は当初、虐殺被害者の話を元にドキュメンタリーを撮ろうとしたようですが、今なお加害者側が政権を握るこの国では難しく、代わりに加害者達を主役にして撮ることを思いつくのですが、ここが正にこのドキュメンタリーの肝だったと思います。

被害者側からのアプローチでは埋もれてしまう事実が、加害者側から語らせることによって白日の元に晒すことができましたから。
ややもすればプロパガンダ映画になってしまうところ、詳細な殺害方法を語らせることで、それを打ち消すことに成功しています。

この映画を見てて思うのは、当たり前ですが、イデオロギーの前にもっと大事な人の命がある訳で、それをないがしろにしてはいけないし、暴力的になってもいけないと思いました。

現在の日本でも、原発や差別などの問題で、一部の推進派・反対派が暴力的になってきているのでよその国のことではないと思いました。

シアター・イメージ・フォーラム 一般料金 1800円

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