舞台で十分なんじゃないでしょうか ☆1点
西田征史監督自身が作・演出を手掛け、2006年に上演された同名舞台の映画化で主演は関ジャニ∞の丸山隆平、共演に市村正親、石橋杏奈、ユースケ・サンタマリア
予告編
映画データ
本作は2017年11月18日(土)公開で全国で225館ほどでの公開です。
映画館では予告編を全く目にしてなくて、公開されるのも2週間前くらいに知りました。
関ジャニ∞の丸山隆平さん主演ということくらいしか知らない中での鑑賞です。
監督は西田征史さん
初めましての監督さんで初監督作品『小野寺の弟・小野寺の姉』は未見です。
映画での脚本作は『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』を、ドラマでの脚本作は「とと姉ちゃん」を全話見てます。
主演は丸山隆平さん
近作は『ストロベリーナイト』を観てます。
共演に市村正親さん
近作は、あれ?映画館では出演作見たこと無かったです。
共演に石橋杏奈さん
近作は『22年目の告白-私が殺人犯です-』を観てます。
共演に宮川大輔さん
近作は『Zアイランド』を観てます。
共演にユースケ・サンタマリアさん
近作は『カラスの親指』『あゝ、荒野 前篇・後篇』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
大貫はじめ: 丸山隆平
前園俊太郎: 市村正親
奥江里子: 石橋杏奈
畠山則男: 宮川大輔
高梨仁: 片桐仁
藤岡美沙: 高畑充希
米村真由美: 峯村リエ
轟良介: ユースケ・サンタマリア
あらすじ
小さな町工場でまじめに働いている大貫はじめ(丸山隆平)は、気立てがよくて優しい恋人の藤岡美沙(高畑充希)と、ささやかながらも幸せな同棲生活をおくっていた。迎えた美沙の誕生日、久しぶりに出かけようと待ち合わせていたところ、はじめの前に思いもよらない人物が現れる。かつて、泥棒稼業に手を貸して、ともに盗みをはたらいていた畠山則男(宮川大輔)だった。出所したばかりで働き口がなく、再び盗みを計画した則男は、鍵開けの名人だったはじめを仲間に引き入れる機会をうかがっていたのだ。即座に断るはじめだったが「美沙に泥棒だった過去をバラす」と脅され、泣く泣く、とある豪邸に忍び込むことに。
そこへ、不意に訪問者が玄関に入ってきた。轟良介(ユースケ・サンタマリア)と名乗るセールスマンは、はじめを“豪邸の家主”とかん違いして、油絵の教材セットを買ってほしいと熱烈なセールストークを展開し始める。何とか追い返したのもつかの間、今度は“本物の家主”である絵本作家の前園俊太郎(市村正親)がリビングに現れた。死角にいた則男はうまく身を隠すが、はじめはバッチリ目が合ってしまう。ところが前園ははじめを“出版社から来た編集者”と思い込み、その前提でどんどん話を進めていく。
成り行きで編集者になりきり、何とか場を乗り切ったはじめだが、今度は屋敷にやってきた本物の編集者の奥江里子(石橋杏奈)に絵本作家の前園とかん違いされてしまう。編集長の米村真由美(峯村リエ)よりつかわされた奥は、前園と初対面だったのだ。今度は前園として立ちまわらざるを得なくなる、はじめ。
そんな中、はじめは、幼少期に大好きだった絵本「タマとミキ」の作者が前園だと知る。早くに両親を亡くして、孤独の中、手先の器用さを重宝されて泥棒稼業の道に進んでしまったはじめにとって、「タマとミキ」は唯一の心のよりどころだったのだ。前園を見る目と態度をあらためたはじめは、「先生ほどの才能であればパッと企画も書けるはず……!」と編集者の役を演じながら、知ったような口をきいてしまう。だが、本当に書かせたいなら作家を信じて待ってほしいと諭され、ますます心酔。しかし、待てども前園の企画は仕上がらない。
いっこうに屋敷から逃げ出せず、状況ごとに様々な【役】を演じ分けてきたはじめにも、だんだん無理が出てきてしまうように。しかも、クローゼットに身を隠している則男はなおも虎視眈々と金庫の中身を狙っている様子。そこへ、前園家の隣に住む自称ユーチューバーの高梨仁(片桐仁)も訪ねてきて、はじめを取り巻く様相は、いっそうカオスに。はたして、はじめは自分の正体を隠したまま、自分のことを信じて待つ恋人の美沙の元へ無事に帰ることができるのか…?!(公式サイトhttp://dorobou-yakusha.jp/about/story/より引用)
ネタバレ感想
全くどういう話か知らなかったので、のっけから、あのレベルの屋敷(豪邸)ではSECOMかALSOKしてるだろ?と思ったので話にノレませんでした。
空き巣を働いてたら、唐突に訪問販売員が入ってくるシーンで一気にコントみたいになったので、あれ?と思い、訪問販売員をやり過ごすと、今度は家の主が出てきて、この人が楳図かずおさんみたいなポーズをかますので、あれれ?と思い、家の主が絵本作家と分かり、泥棒が編集者と勘違いされて家から出られなくなる密室劇と分かると、完全に舞台向きの作品だなと思いました(舞台作品の映画化だと知らなかったので)。
その後は苗字が「奥」なので「奥さん」ネタで乗り切ったりしてましたが、やってるギャグはダダすべりで、舞台なら面白いんでしょうけど、映画だと全く面白くないんですよね。
なのでもう頭は『ギャラクシー街道』に挑むのと同じスイッチに切り替わりました。
泥棒役者ってタイトルですけど、勝手に勘違いされてるだけなので、どっちかというと大根役者じゃないかな。
公開から4日目、平日夜シネマイレージデイのシャンテで観ましたが、客席は2~3割くらいの入りだったでしょうか。
お客さんが少ないせいもありますが、殆ど笑いが起きてなかった気がします。
自分が唯一笑ったのは、轟と奥が2階に上がってきて、前園をボケ老人扱いするところぐらいでしょうか。
普段映画を観ててもジャニーズだから下手とかは思わないんですが、本作の丸山さんの演技はノレなかったなぁ。
ユースケさんとかも最初に入ってきたとき、何この演技?とか思ったんですけど、たぶん映画の導入がよくなかったんだと思います。
出演者の中では宮川大輔さんの演技が安定して見れたのですが、あの役はお笑い要素が無く、ほぼシリアスな演技じゃないですか。
大貫を脅して窃盗に向かうっていう緊迫したシーンから、一転してコントみたいになるので頭が付いてかないと言いますか。
というか畠山だけ、あのとぼけた雰囲気の中で異様に怖くて、バランスが取れてないなと思いました。
物語的には大貫の鍵開けの技術が役立って、前園にとっての宝物を開けるっていう、イイ話的なオチがあるので見れますが、100分経って「タマとミキ」のアナグラム的なオチを見せられてもなぁとも思います。
あの終始、紗がかかったような映像もシチュエーションコメディには合わなかったと思います。
吉本新喜劇みたいに普通に撮るか、ソープオペラみたいにビビッドな感じにして、笑い声とか入れちゃってもよかったかもしれません。
奥さんも喋り言葉が途中で英語とチャンポンになるところとか、お腹痛くてトイレで糞ばっかりしてるのもよく分からなかったなぁ。
お腹痛いのとか何にもオチなかったですよね?神経性胃炎とかなのかしら?
なんか映画でやる意味が全然分からなかったですね。
『海辺のリア』とかと同じで舞台でやればいいと思います。
今年の邦画では『ラストコップ THE MOVIE』は別格ですが、『結婚』なんかと一緒に自分の中ではワースト争いしてきそうな感じです。
鑑賞データ
TOHOシネマズシャンテ シネマイレージデイ 1400円
2017年 192作品目 累計206800円 1作品単価1077円
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