終盤のサスペンスフルな展開にドキドキ ☆3.5点
トム・フォードの広告で男性モデルとしても活躍するジェンダーレスモデルのエリカ・リンダー主演のレズビアンラブストーリーで女性スタッフだけで作られたカナダ映画。
監督はエイプリル・マレン、W主演でナタリー・クリル
予告編
映画データ
本作は2017年10月7日(土)公開で全国で2館での上映です。
今後順次公開され、最終的に12館ほどでの公開となるようです。
予告編はシネマート新宿に行ったときに1~2回見ました。
『アデル、ブルーは熱い色』みたいのを想像しましたよ。
本作は映倫区分R18+で、今年観たR18+作品は『お嬢さん』『ザ・シェフ 悪魔のレシピ』『ドッグ・イート・ドッグ』『フィフティ・シェイズ・ダーカー』に続いて5本目となります。
監督はエイプリル・マレン
カナダ出身の女性監督で女優もやっててデヴィッド・クローネンバーグ監督の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』とかに出てるみたいです。
監督作としては日本での劇場公開は初めてになるのかな?
前作の『アウト・オブ・コントロール』というB級アクションスリラーがアルバトロスフィルムから発売されてるようです。
主演にエリカ・リンダー
スウェーデン出身のトップモデルだそうで知りませんでしたが、本作が映画初出演のようです。
男性モデルとしても女性モデルとしても活動するジェンダーレスモデルだそうですが、ご自身はレズビアンになるのかな?
調べたけど、よく分からなかったです。
監督はネットで探したとのことです。
主演にナタリー・クリル
カナダ出身の女優さんでテレビドラマの出演が多いみたいです。
アトム・エゴヤン監督の『手紙は憶えている』に出てたみたいで、ホテルの受付役の人でした。
他に共演と配役は以下の通りです。
ダラス: エリカ・リンダー
ジャスミン: ナタリー・クリル
ライル: セバスチャン・ピゴット
あらすじ
心身ともにたくましいダラス(エリカ・リンダー)は、昼間は大工として働き、夜は毎晩のように違う女性と関係を持っては、自分の居場所を探していた。ある日、屋根の上で作業をしていたダラスは、仕事現場近くに住むファッションエディターのジャスミン(ナタリー・クリル)を見かける。ひと目見た瞬間、麗しいジャスミンに惹かれたダラスは、彼女に熱い視線を送るのだった。ジャスミンは婚約者のライル(セバスチャン・ピゴット)と順風満帆な生活を送っていたが、彼が出張中のため、女友達と夜遊びに繰り出し楽しんでいた。そんなとき偶然入ったバーで、ダラスと再会する。
誰からも縛られない自由な生き方をしているダラスの凛々しい姿に惹かれていくジャスミン。次第に、二人は固い絆で結ばれていくようになる。身体を重ねるごとに互いに気持ちが高まっていくふたり。しかし、結婚を控えたジャスミンにとって、今まで通りライルと添い遂げる人生か、ダラスとの愛に生きる人生か彼女の中で葛藤が生まれ初めていた。果たしてダラスとジャスミンがくだす決断とは――
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
ジャスミンは婚約中の彼氏のライルと同棲しているファッション雑誌の編集者です。
彼氏がそこそこお金持ちで、いい一軒家に住んでて車もベンツのSL600です。
ダラスは一人親方のイケメン大工で黒のピックアップトラックに乗ってます。
現場仕事は他の親方とその弟子としてます。
ダラスは夜な夜なハッテンバーに繰り出しては女性を物色してますが、最近知り合った相手とは身体の相性が悪く別れたばかりでした。
ある日ダラスが一軒家の屋根の上で作業してると、向かいの家に入っていくジャスミンを見かけます。
男大工2人は大工は何でモテるか知ってるか?とジャスミンをからかいますが、エキゾチックな顔立ちにエレガントな装いのジャスミンに一発で惹かれるダラスでした。
その日の夜からライルが出張することになり、ジャスミンは女友達と飲みに出かけます。
ダラスも失恋の痛手を癒そうと女友達が連れ出してくれて、いつものハッテンバーに飲みに行きます。
ジャスミンたちは通りを歩いてると女性限定のバーを見つけ物珍しさから入ります。
ジャスミンは店に入るとトイレに行くと言って友人と離れると、トイレにいたダラスと鉢合わせします。
ダラスは昼間の続きで、大工がなぜモテるかの話をしてアプローチをかけますが、友達と来てるジャスミンは及び腰です。
ジャスミンは友達のところへ戻りますが、友達はダラスの友達と話し込んでました。
ダラスは店の外階段にジャスミンを誘って飲んでると、いい雰囲気になりキスをします。
ダラスはジャスミンを家に誘いますが、ブレーキがかかったジャスミンはバーをあとにします。
翌日の朝。
ダラスは女友達が狙っていたバーテンダーの女性と一夜を共にすると現場に向かい作業を始めます。
ジャスミンが目覚めるとダラスは屋根の上で作業してました。
自然とダラスを目で追ってしまうジャスミン。
ジャスミンは出勤するためにお風呂に入ると昨夜のキスを思い出し、ダラスの作業してる音をBGMにシャワーオナニーならぬバスタブ蛇口オナニーをします。
ジャスミンが出勤しようと車に乗ると、ダラスが屋根から降りてきます。
ダラスが夜、食事に行かないかと誘うと、1時間だけならとOKするジャスミンでした。
ジャスミンが仕事を終えて家に戻るとダラスがピックアップトラックで迎えに来てくれます。
ダラスはスーツ姿でジャスミンはドレス姿とお互い気合が入ってました。
バーに着くと話し始めますが、お互いの気持ちを抑えることが出来ません。
店の中でキスを始めると、そのまま外へ出てコトをいたしそうになりますが、人が通るためダラスの家へ行き2人は結ばれます。
ダラスがタチでジャスミンがネコ、ダラスはペニバンを履いてました。
そのまま泊まると、翌日は2人で出かけます。
クルーズデートしたり遊園地デートしたりしてお互いのことを話します。
翌朝は目覚めのセックス。
次の日にはライルが帰ってきてしまうため、お互いの愛を確かめ合います。
その日の夜、ジャスミンはダラスに家まで送ってもらいます。
これでお別れになる2人は名残惜しそうにしますが、ジャスミンはライルとの結婚が控えているため思いを断ち切らねばなりません。
車の中で話をしてると雨が降ってきて別れのキスをします。
ダラスが車の外に出て助手席のドアを開けジャスミンをエスコートしますが、2人の情熱は雨に流されることなく更に燃え上がるとずぶ濡れになりながらキスをします。
結局そのまま2人は家に入るのでした。
ちょうどその頃ライルがジャスミンに電話してましたが、ジャスミンは気づきませんでした。
出張先でのゴルフの予定が雨で中止になり、今日帰ってくるとのメッセージを留守電に残します。
熱いキスをしながら家に入った2人はそのままコトをいたします。
雨に濡れた2人はお風呂に入りますが、そこでもコトをいたします。
ダラスがペニバンを付けてジャスミンをバックからいたしてると、浴室のドアが開いてライルが入ってくるのでした。
クールなダラスもさすがにオーマイゴッドです。
気が動転して家を飛び出したライルをジャスミンが追いかけると泣いて謝ります。
「相手は女性よ」と言い訳するジャスミンでしたが、ライルはそんなの関係ねぇでした。
翌日
ライルが、やり直す条件はダラスときっぱり別れることと言います。
ライルは別れ話をさせるためにダラスの家までジャスミンを連れていきます。
ダラスに別れを告げたジャスミンが車に戻ってくると目は真っ赤に泣きはらしていました。
ジャスミンを失ったダラスはまた夜な夜な女漁りに出かけます。
ストリップバーに勤める馴染みの女性に相手をしてもらったり、身体の相性が悪くて別れた女性とも寝ますが心が満たされることはありませんでした。
ジャスミンもダラスを失って心に穴が開いたようでしたが、ライルとの関係修復に努めていました。
ライルも徐々に立ち直ると、ジャスミンと一緒にお風呂に入ります。
ライルはようやくジャスミンを求め、何度かキスをしますが、ジャスミンの心もまた満たされることが無く、受け入れることが出来ずにお風呂から出ていってしまうのでした。
それまで半袖姿だった季節からニットを着てる季節まで時間が飛ぶと、川べりに座るダラスの元に両手にコーヒーを持ったジャスミンが現れます。
ジャスミンはダラスとのことを全て同僚にカミングアウトしたと言うと、微笑みながら見つめ合って映画は終わります。
劇中でジャスミンとダラスが恋に落ちるのはライルが出張中の2,3日のことなので運命の相手だということでしょう。
序盤にジャスミンが寝てるライルの爪にマニキュアを塗るシーンがあったり、学生時代に一度だけ女性とキスをしたことがあると話してるので、ジャスミンは自分では気づいてないですがバイセクシャルなんだと思います。
(ああ、このニュース知らなかった)
R18+なのでセックス描写は激しかったですね。
ジャスミン役のナタリー・クリルのアンダーヘアはしっかり映ってましたし、バスタブでオナニーするシーンでは両足をバスタブにかけて腰を浮かせるので腹筋が見事でした。
ダラス役のエリカ・リンダーはアンダーヘアは見せませんが、男みたいに室内では上半身裸がデフォで、クンニしたりペニバン付けたりと強烈でした。
女性スタッフだけで撮られてるので、女性が描くセックスになってるんだと思います。
最後の方、ライルとのお風呂のシーンではライル役のセバスチャン・ピゴットのチンコも映っていましたが、勃起してなければいいんでしょうか?最近、たまに男性器が映ってる映画があるんですが、あれ謎です(笑)
92分の上映時間でスモールバジェットの作品でもあるので『アデル、ブルーは熱い色』や『キャロル』と比べるのは酷だと思いますが、なかなか綺麗に撮れてたと思いますし、ライルが戻ってきて浮気がバレるシーンは読めましたが、まさかの腰振ってる最中そのものズバリというのは珍しい気もしますし、そのシーン見れただけでも楽しかったなと思いました。
鑑賞データ
シネマート新宿 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2017年 174作品目 累計186100円 1作品単価1070円
コメント