チョコレートドーナツ 評価と感想/素晴らしい映画です

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無償の愛に涙 ☆5点

あらすじとかは映画.comさんでどぞ

アラン・カミング演じるルディが包むマルコへの無償の愛は、穏やかな母親の胎内にいるような心地良さで、なぜだか涙が止まりませんでした。おいおい泣くという感じでは無くてじわーっという感じです。

映画を見てると理解できない点があると思いますが、自分は97分という尺の中で上手くまとまっていると思いました。

理解できない点として、まず、なぜポールがルディに惹かれたのか?があると思いますが、そこを突かれるともう…。
男女の愛にしてもそうですが、理屈じゃないですよね。容姿が好みだ、一目ぼれした、歌声が素敵だ。理由は何だってあると思うんです。

一応、映画ではなぜ弁護士になったのかというポールの過去がさらっと語られているので、観客はそこは想像するところかなぁと。

ゲイであることをカミングアウトできずにいるポールと、歌手になることを夢見てナイトクラブのショーダンサーとして働くルディが惹かれ合うのは私にはすんなりと入ってきました。

そしてもう一つの理解できない点として、ルディが様々な障害を乗り越えてまで、なぜマルコを引き取ろうとするのか?ですが、これも理屈じゃないですよね。無償の愛。

日々の生活に精一杯で家賃も滞納気味のルディ。そんなルディのアパートの隣人はネグレクトしてる母親。いつも大音量で音楽を流し劣悪な環境で子供と暮らしてる。
ある日あまりにも音がうるさいので隣の部屋に注意しにいくと、母親の姿はなく女の子の人形を大事に抱えているダウン症の男の子一人。
母親が戻ってくるまで一人にしてはおけないと、面倒を見てるうちにマルコと心を通わせるルディ。
結局なかなか戻らない母親は麻薬で逮捕されていて、マルコは家庭局の福祉施設に入れられるという。
ルディとポールが夜中車で帰る途中、福祉施設にいるはずのマルコを見つける。マルコは家に帰る途中だと言う。母親は逮捕されて戻る家もないということを認識できておらず、家への方角まで間違って歩いているマルコ。そんなマルコを福祉施設には任せておけないと引き取って育てることを決意するルディ。

物語の前半は弁護士であるポールの知識のお蔭もあって、合法的にマルコを養育します。
マルコが14歳から15歳までの1年間、ルディ、ポール、マルコの3人は夢のような幸せな時間を過ごします。
しかしそれは長く続かず、ルディとポールがゲイのカップルであることが露呈すると、正しく養育しているにも関わらず、理不尽な偏見によってマルコと引き離されてしまいます。

物語の後半はゲイであることを公にしたポールとルディが、マルコを取り返すべく奮闘する法廷劇となります。
マルコの幸せを一番に考えなければならないのに、それをないがしろにして進んでいく法廷に真っ向から挑んでいくポールとルディに心打たれました。

物語の結末はネタバレになるので書きませんが、とても悲しいものです。
この映画、理不尽なことが多く辛く悲しいですが、観客の気持ちを代弁してくれてるかのような、特殊学校の先生の存在に少し救われた気がしましたし、この先生のようにありたいと思いました。

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