実話という以外、見るべき部分があまり無く ☆2点
朝鮮戦争中の1950年9月15日に国連軍によって行われた仁川上陸作戦までの諜報活動X-RAY作戦を描く。
監督はイ・ジェハン、主演はイ・ジョンジェ、共演にイ・ボムスとリーアム・ニーソン
予告編
映画データ
本作は2017年9月23日(土)公開で全国で2館での上映です。
最終的には5館での上映となるようです。
韓国では2016年観客動員第5位のヒット作品で700万人を動員してます。
予告編はシネマート新宿で1回見て、リーアム・ニーソンがマッカーサーやるんだ!と思って観に行ってきました。
監督はイ・ジェハン
初めましての監督さんです。
監督作でタイトルを知ってるのは『私の頭の中の消しゴム』と『サヨナライツカ』だけです。
主演はイ・ジョンジェ
こちらも初めましての俳優さんです。
観てるときはユン・ピョウとか、柴田恭兵さんと役所広司さん併せた感じだなと思って観てました。
共演にイ・ボムス
こちらも初めましてです。
共演にリーアム・ニーソン
近作は『サード・パーソン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』『テッド2』『沈黙 -サイレンス-』を観てます。
他に共演と配役は以下の通りです。
チャン・ハクス役: イ・ジョンジェ
リム・ゲジン役: イ・ボムス
ダグラス・マッカーサー役: リーアム・ニーソン
ハン・チェソン役: チン・セヨン
ソ・ジンチョル役: チョン・ジュノ
ナム・ギソン役: パク・チョルミン
パク・ナムチョル役: パク・ソンウン
リュ・ジャンチュン役: キム・ヒジン
チェ・ソクチュン役: キム・ビョンオク
ペク・サン役: 秋山成勲
ホイト・ヴァンデンバーグ役: ジョン・グライス
あらすじ
1950年、南へと侵攻した北朝鮮はソウルを陥落させ、およそ1月で朝鮮半島の大部分を支配下に収めた。事態を重く見た連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー(リーアム・ニーソン)は、戦局を打開するため周囲から「不可能だ」と猛反対を受けながらも仁川(インチョン)への上陸作戦を計画する。唯一の希望であり、作戦成功のカギを握るのは、北朝鮮軍に潜入した諜報部隊のチャン・ハスク大尉(イ・ジョンジェ)。正体がバレれば即座に処刑されることが確実な極限の状況の中、大尉と部隊の精鋭たちはマッカーサー率いる連合軍艦隊を仁川上陸へと導くため命懸けの作戦行動を開始する。
(クロックワークス公式サイトhttps://klockworx.com/bluraydvd/p-405989/より引用)
ネタバレ感想
うーん、何かあんまりよく分かんなかったんですよね。
なんかチャン・ハスク大尉たちが列車の中で北朝鮮の兵士たちを襲って、その隊に成り済ますんですけど、その隊が北朝鮮軍の中でどのような位置付けなのかよく分からなくて、警察とかでいったら監査室みたいなものなのかなぁ?
で、仁川(インチョン)を指揮するリム・ゲジン大佐と会うんですけど、物語中、終始ほぼほぼ成りすましたチャン・ハスクを疑ってるんですよね。
リム大佐はソ連に軍事留学したことのあるエリートでロシア語も話せるんですけど、チャンが成りすました人物もソ連に留学してたみたいで、ロシア語で会話してみたり留学時代のことを聞いてカマかけてくるんです。
チャンはスパイとなるべく訓練されているのでロシア語で会話したり留学時代のことも話せるんですけど、それで信頼されることは無くてずっと疑われてる感じです。
チャンたちの任務は仁川からの上陸作戦を成功させるために、仁川の海に設置されている機雷の場所を表す地図(機雷敷設海図)を奪うことなんですけど、監査で見せろって言っても理由つけてみせてくれません。
なので物語中はほぼこれを奪う話に終始します。
で、その間に並行して東京でのマッカーサーの様子が描かれて、こちらでは上陸作戦自体は認められるものの、どこから上陸するかで揉めてる様子が描かれます。
ただ、何でしょう?リーアム・ニーソンが演じてるんですけど、何かショボく感じてしまうんですよね。
ハリウッド映画に出てるときのような迫力が無いんです。
周りが知らない俳優さんばかりで浮いてしまうのか、お芝居ってポツンと1人有名な俳優さん入れてもダメなんだなぁと思いました。
それからマッカーサーが頻繁に東京港を見渡すんですが、そこに終結してる戦艦のCGCGした感じもショボく見せた要因かもしれません。
チャンたちは途中でスパイってことがバレて、8人いる仲間が1人死に、2人死に、って減っていくんですが、そのたびに大仰な劇伴をつけて悲しみを誘おうとするんですが、それまでにキャラクター紹介がしっかりされてないこともあって全然感情移入出来ないんですよね。
なんか最後にドキュメンタリーっぽく、どうしてこの隊に志願したかを語らせてるんですが、最後に見せられても誰が誰だか分からなくて、何で最初の方に見せないんだろう?と思いました。
印象に残ったのは妻と子に会ってたナム・ギソンと坊ちゃんて呼ばれてた人くらいかなぁ。
劇伴に関しては最初からダメでしたね。
なんか音楽でドラマチックに盛り上げようという意図が透けて見えました。
オペレーション・クロマイト=仁川上陸作戦を描くってことで、激しい戦闘シーンがあると想像されると思うんですが、前述したようにスパイ活動がメインなので、リム大佐率いる隊との銃撃戦がアクションシーンとしてはメインになるのですが、このアクションシーンももうブレっブレっで残像とか出ちゃってて見辛いです。
昨年末のバイオハザードくらい酷かったなぁ。
途中、金日成将軍とか知ってる人が出てくるところは面白いんですが、物語のラストも結局リム大佐との一騎打ちみたくなって倒すんですけど、それだったらその前に倒すチャンスはあったよなぁと思ったり、リム大佐の容姿があきらかにロケットマンだったりしてノレませんでしたね。
韓国では『新感染 ファイナル・エクスプレス』と同じくらいの時期に公開されて、同じくらいヒットしたみたいですけど、作品の出来としては悪いと思います。
この大きな作戦の裏には、この小さな作戦で殉じた人たちがいた、っていう感動の実話部分だけでようやく見れる感じかな?という気がいたします。
鑑賞データ
シネマート新宿 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2017年 160作品目 累計171300円 1作品単価1071円
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