トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 評価と感想/レッテル貼りの恐ろしさ

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 評価と感想
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重くなりそうなテーマだが面白く見れます  ☆4.5点

予告編

映画データ

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 (2015):作品情報|シネマトゥデイ
映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:『ローマの休日』『ジョニーは戦場へ行った』などの名作を手掛けてきた脚本家ダルトン・トランボの半生を描く伝記映画。
http://cinema.pia.co.jp/title/169554/

あらすじ

第二次世界大戦後、共産主義排斥活動“赤狩り”が猛威を振るうアメリカ。その理不尽な弾圧はハリウッドにも飛び火し、売れっ子脚本家ダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)は、議会での証言拒否を理由に投獄されてしまう。やがて出所し、最愛の家族の元に戻ったものの、すでにハリウッドでのキャリアを絶たれた彼には仕事がなかった。しかし、友人にこっそり脚本を託した「ローマの休日」に続き、偽名で書いた別の作品でもアカデミー賞に輝いたトランボは、再起への歩みを力強く踏み出す……。

MovieWalkerより引用)

ネタバレ感想

赤狩りの標的にされたハリウッドでも売れっ子脚本家だったダルトン・トランボの伝記映画です。

ハリウッドに吹き荒れた赤狩りの話は、エリア・カザンが仲間を売った話や、役者としてはB級だったロナルド・レーガンが俳優組合の委員長の職にありながら赤狩りに協力した話は知ってましたが、トランボのことは知りませんでした。

スピルバーグも怒らせた!?  ハリウッドの巨匠ながら烙印を押され続けた監督、エリア・カザンとは?|シネマトゥデイ
エリア・カザン監督といえば、映画『欲望という名の電車』『エデンの東』『波止場』といった名作を世に送り出した、20世紀を代表するハリウッドの巨匠の一人であるが、一方で、ハリウッドの暗黒史・赤狩りでの行為でも、後世に名を残した人物でもある。

ましてや『ローマの休日』と『スパルタカス』の脚本が同じ人だったなんて!

映画は重くなりそうなテーマでしたが、『ブレイキング・バッド』で好演したブライアン・クランストンが不屈の精神の中にも軽妙さがあるトランボを見事に演じていて面白く観れました。

刑務所に収監されるシーンも、人間の尊厳を奪われるような出来事なのですが、クランストンの演技はそれも安々と飛び越えていて、ブレイキングバッドでも白ブリーフ姿になっていましたが、こういうのやらせると上手いなぁと思いました。

トランボの妻役のダイアン・レインの演技もよかったです。

この映画、今年公開されたコーエン兄弟の新作『ヘイル、シーザー!』と対になってるような映画で、ヘイルシーザーも赤狩りのことが盛り込まれていて、公開順は逆になりましたが、トランボを見てからヘイルシーザーを見ると更によく分かると思いました。

ヘイル、シーザー! 評価と感想/マッカーシズムとヘイズコード
時代背景を知らないと難しいかも  ☆4点 予告編 映画データ あらすじ 1950年代、ハリウッドが“夢”を作り世界中に贈り届けていた時代。 スタジオの命運を賭けた史上空前のスペクタクル超大作「ヘイル、シーザー!」の撮影が始まっていた。 だが...

今年(2016年)に入ってから1950年代を描いてる映画が多くて、『キャロル』は50年代のハリウッドのヘイズコードに繋がってくる話でヘイルシーザーと共通しますし、『ブルックリン』はキャロルと設定が近かったりで面白いです。あと4作品とも50年代フィルムのような映像もよかったです。

参考 ヘイズ・コード – Wikipedia

とりあえずこの映画を見ると、ジョン・ウェインとヘッダ・ホッパーはクソで、カーク・ダグラスはかっけぇー、ってなります!

鑑賞データ

TOHOシネマズシャンテ シネマイレージ6P無料鑑賞 0円
2016年 84作品目 累計96200円 1作品単価1145円

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