『光をくれた人』評価と感想/生みの親と育ての親

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不可抗力の場合と犯罪の場合 ☆3.5点

予告編はこんな感じです


映画データはこちらからどうぞ
映画『光をくれた人』の作品情報:『スティーブ・ジョブズ』などのマイケル・ファスベンダーと、『リリーのすべて』などのアリシア・ヴィキャンデル共演のドラマ。M・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」を原作に、他人の子供を自分の娘として育てようとする灯台守とその妻の愛と葛藤の日々を描く。
『光をくれた人』は2016年の映画。『光をくれた人』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
2012年にアメリカで出版されたイギリス在住のオーストラリア人女性作家M・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」を『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督が映画化した作品です。

本作の予告はTOHOシネマズシャンテで結構前から目にしてたんですけど、当初見たときは映像は綺麗だけどどういう話かよく分からない感じ(哲学的な愛の話かと)の予告で、でも凄い感動作みたいな煽りで興味湧いたんですけど、公開が近づいてきて見た予告編はイメージ変わって、ちょうど日本テレビで「母になる」っていうドラマがやってるので、灯台守による「母になる」話なんだなと理解しました。

監督はデレク・シアンフランス
『ブルーバレンタイン』は見たことないんですけど、名前からして上品な映画を撮りそう。


主演はマイケル・ファスベンダー
X-MENシリーズ見てないんですよね。
今年は『アサシン クリード』観ました。
『アサシン クリード』評価と感想/目から鱗といいますか
どこが悪いという訳でも無いがなぜか面白くない ☆2点 正直、映画館でそんなに予告編は観なかったですし、あまり観る気もなかったんですが、SMTメンバーズだといつでも1200円で観られるので観てきました。 マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズと出演者が豪華なのも決め手です。
マイケル・ファスベンダーので一番好きなのは『悪の法則』です。

あの絶望感がたまらないです。

W主演でアリシア・ヴィキャンデル
2015年の『エクス・マキナ』と『リリーのすべて』でブレイク。

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おもしろかったー  ☆4.5点 予告編はこんな感じです映画データはこちらからどうぞあらすじ 妻の絵画のモデルの代...
結構、脱ぎっぷりがいい女優さんなんですど、本作ではギリギリなトコまででした。
本作がきっかけでマイケル・ファスベンダーと付き合った様子。

もう一人主演でレイチェル・ワイズ
去年の『グランドフィナーレ』がよかったです。

『グランドフィナーレ』評価と感想/圧倒的映像美、映画が総合芸術なのを実感
映画ならではの表現ってこういうことだと思いました  ☆5点 予告編はこんな感じです映画データはこちらからどうぞいや...
レイチェル・ワイズのミドルネームがハンナなんですが、本作では役名がハナでした。

あらすじ

二つの大洋がぶつかる大海の孤島に立つ灯台。
夫婦の愛と娘への愛、偽りの母と実の母、
過去と未来、愛と憎しみ、罪と赦し、喪失と再生――
二つの間で引き裂かれながら、それでも遠くから海を照らす光がある。

1918年、トム・シェアボーン(マイケル・ファスベンダー)は戦争の英雄として帰国したが、心に深い傷を負い、人生のすべてを拒むかのようにオーストラリア西部バルタジョウズ岬から160キロも離れた絶海に浮かぶ孤島、ヤヌス島の灯台守の仕事につく。
ヤヌスとは、JANUARY(一月)の語源で、二つのものを見つめ、二つの物事の間で引き裂かれるヤヌス神から取られた名前。
インド洋と南極海がぶつかる大海に浮かぶ、誰一人住む者のいない孤島だ。

3カ月後、正式採用となったトムは、契約を結ぶためにバルタジョウズの町へと戻る。
町でトムは、カモメに餌をやる若い女性に目をとめる。
トムの心にさざなみがたった。
彼女の名はイザベル (アリシア・ヴィキャンデル)。
その地の有力者である小学校校長の娘で、眩しいほどの生命力に輝いていた。
束の間の休日をイザベルと過ごすことになったトムは、彼女もまた戦争で二人の兄を亡くし、“兄を失った妹”とは別の生き方を求めていることを知った。

ヤヌス島に戻ったトムは、イザベルとの出会いが、人生に光を取り戻させてくれたことに気付き、彼女に感謝の手紙を送る。
二人は想いを綴った手紙をやり取りするうち、心を通い合わせ、やがてトムはイザベルにプロポーズ。
二人は結ばれ、孤島での結婚生活を始める。
島と外の世界をつなぐのは三ヶ月に一度の定期便だけで、本土に戻れるのは三年に一度。
親の愛情にも恵まれなかったトムは、惜しみなく愛を与えてくれるイザベルとの暮らしに、初めて幸福とは何かを知る。
二人にとって、何者にもじゃまされない孤島での暮らしは楽園だった。

しかし、流産という試練がイザベルを襲う。
一度目の流産を乗り越え、再び身ごもったのに、またも流産。
失意から立ち直れないイザベル。
そんな時、島に1隻のボートが流れ着く。
中には既に事切れた男と女の子の赤ん坊が乗っていた。
すぐに保全局へモールス信号を送ろうとするトムを、「赤ちゃんを少し休ませてあげて」と制するイザベル。
一晩赤ん坊と過ごしたイザベルは、もはやその子を手放すなど考えられなくなっていた。
自分たちの子供として育てようという彼女の強い懇願に負けたトムは、それが間違っていると知りながら、「赤ん坊が早く生まれた」という信号を送り、男の遺体を埋めるのだった。

それから2年、赤ん坊にルーシーと名付け、ありったけの愛情を注ぐイザベルとトム。
ところが、洗礼式のため、初めてルーシーを連れてバルタジョウズに戻った日、トムは教会の墓の前でむせび泣く女性を見かける。
その墓は、ボートで海に消えたまま消息がわからなくなった彼女の夫と娘の墓だという。

彼女の名前はハナ・ポッツ(レイチェル・ワイズ)。
地元で一番の金持ちの娘だが、親の反対を押し切ってドイツ人の貧しい男性フランクと結婚した。
ドイツは、敵国だった。
ある時、戦争で家族を失った者たちにドイツ人と言う理由だけで絡まれたフランクは、生まれて間もない娘とボートに乗って海へ逃げた。
その結末が、ヤヌス島に流れ着いたあのボートだった。
罪悪感に苛まれたトムは島に戻る前に、「夫君は神の御許だが娘さんは大切にされている」とだけ記した匿名の手紙をハナの家に届ける。
驚いたハナはその手紙を警察に持っていくが、何の手がかりもないまま時は過ぎた。

さらに2年後。
トムは、ハナのことは自分だけの胸に秘め、イザベルには何も知らせていなかった。
親子3人だけの楽園で過ごす幸福と、ハナの悲しみ思い返す時の苦しみ。
ある日、トムは、灯台建設40周年を祝う式典に出席するため、イザベルとルーシーを連れ、バルタジョウズに渡る。
式典の会場にはハナがいた。
ついにイザベルも真実を知った。

「打ち明けるべきだ」「今さら手遅れよ」「彼女は母親だ」「あの子にとって母親は私よ」――自分たちのしたことの重大さにおののきながら対立するイザベルとトム。
そして、トムは島へ戻る前に、思いがけない行動をとる――。

公式サイトより引用)

こ、公式サイト、く、詳しい。
『バーニングオーシャン』くらい詳しい。

『バーニング・オーシャン』評価と感想/史上最悪の原油流出事故を描く
経費削減により起きた悲劇 ☆5点 2010年のメキシコ湾原油流出事故の映画化です。 映画館ではそんなに予告編見なかった気がするんですけど、『ローン・サバイバー』のピーター・バーグ監督とマーク・ウォールバーグ主演のコンビってことで観に行ってきました。あれすごく面白かったですからね。
以下ネタバレ感想になります。

トムの思いがけない行動は、ルーシーが流れ着いたときに持ってたアクセサリーのベルをハナの家のポストに入れて警察に捜査させることでした。

2年前の匿名の手紙だけでは手掛かりが少なすぎて動けなかった警察ですが、アクセサリーのベルの写真を掲示して情報を集めたところ、荷物を運ぶ定期船の船員がルーシーのベッドにあったのを覚えていました。

警察は直ちにヤヌス島に向かいます。
捜査の手が迫ってることを知ったトムはイザベルに、警察には「全て夫の指示に従った」と説明するように言います。
この時代は夫に強要された場合、妻は罪にならないのでした。

逮捕されて留置場に入れられるトム。
イザベルはルーシーを取り上げられて実家に戻ります。
ルーシーの本当の名はグレイスでハナの元に戻されますが、ママのところに戻りたいと言って懐きません。

警察はハナの夫殺しまでトムを疑っています。
イザベルはルーシーと引き離されたことでトムを恨むようになり、ハナの夫が死んでたことを証言しないからです。
見かねた定期便の船長がトムに面会に行った際、手紙を預かってイザベルに渡しますが、イザベルは引き出しにしまったまま読みませんでした。

ハナは相変わらずグレイスが懐かないので困っています。
灯台に戻りたいと失踪騒ぎまで起きてしまいます。
ドイツ人だった夫は街では差別されていましたが、どうしてそんなに大らかでいられるのか聞いたところ、赦してしまうことだと言われたのを思い出します。
憎しみはずっと持ち続けていかなければならないけど、1度赦してしまえばあとはさっぱりと。

ハナはイザベルの様子から本当にトムが考えたことなのかを確かめに留置場に向かいます。
トムと面会するも全部自分がやったというばかりでした。
ハナはその足でイザベルの元へ向かい、イザベルが証言しないため伸び伸びになっている殺人罪の件で、まだ死んでなかったと証言すればルーシーを返すと言います。

イザベルも悩みます。
自分が証言してしまえば死刑が決定的になります。
両親の説得などもあり、揺れる心のまま引き出しにしまってあった手紙を読むと、トムからは感謝の言葉が綴られていました。

戦争で一度死んだと思ってた気持ちを輝かせてくれたこと。
結果的に裏切ってルーシーと引き離すことになって申し訳ないこと。
イザベルが罪に問われないのであれば自分は死刑になっても構わないことなどが書かれていました。

出会った頃のやり取りような手紙で、トムの愛情の深さを知ったイザベルはハナの夫は死んでたと証言すべく警察署に向かいますが、トムは別の検察区に移送されるため港に向かったあとでした。
港に向かったイザベルが間一髪でトムの移送に間に合うと、警察官にすべての罪を告白するのでした。

全ての事情を知ったハナは情状酌量の余地があると考え、警察官に2人の罪を聞くと懲役2~3年だろうとのことでした。
自分が刑の減刑を願い出たらどれくらいになるかと聞くと、罰金~懲役半年くらいだろうとのことでした。

時代は20年以上飛び1950年。
どこかの街の街はずれにある一軒家で年取ったトムがイザベルを看取ります。
それからしばらくして1台の車がやってきます。
降りてきた女性は20代半ばでルーシー・グレイスと名乗りました。
そして手に持ったかごには赤ん坊がいます。

ルーシーはハナの元ですくすく育ち、結婚して子供をもうけたのでした。
イザベルに会えなかったルーシーは早く会いに来れなかったことを謝り、育ててくれた4年間の日々を感謝するのでした。

「八日目の蝉」という作品は小説やドラマや映画を見たことないんですが、この生みの親と育ての親が変わっちゃうってパターンは3パターンあると思うんですよね。


この八日目の蝉みたいに不倫相手の子を誘拐して育てる場合(完全な犯罪)。

今やってる日テレの「母になる」みたいに保護すべき対象を届け出なかった場合(犯罪なんだけど、情状酌量の余地あり)。

日本テレビ「母になる」公式サイトです
『そして父になる』みたいな病院の取り違えで起こる場合(完全に不可抗力)

どれもきっかけは違うんですけれども、育てられた子供にとってはどれも同じことで非常に悩ましいところ。

本作の場合は「母になる」と同じパターンで、アリシア・ヴィキャンデルが小池栄子で、レイチェル・ワイズが沢尻エリカ。

「母になる」を見てて思うのは、小池栄子演じる門倉麻子が沢尻エリカ演じる柏崎結衣の柏崎オートに働きにこようとするんですけど、働きにくるのを認めて2人で育ててればいいと思うんですよね。
もちろんそのときは、柏崎結衣の赦しが必要なんですが。

大岡裁きの子争いで子供の手を離した方が親っていうのがありますが、出来ることなら最初から引っ張り合いしないで、両方と手を繋いで歩きたい。

本作ではハナは究極的な選択でイザベルに赦しの条件を出しますよね。
あれは留置場のトムと面会してその覚悟を見極めたからだと思うんですが、イザベルにも覚悟があるか試したんだと思います。
その覚悟を持ってでもルーシーを育てたいのかを。
トムには死ぬ覚悟。ハナにはルーシーを手放す覚悟。イザベルにはトムを失う覚悟。

うーん、この問題は難しいですけど、結局子供の立場になって考えた場合、被害者側が赦さなきゃならないのかなぁと思います。

本作は133分と長いんですけど、前半はかなりゆったりしてるんですよね。
イザベルが嵐にあって流産しちゃう辺りまではかなり退屈で、洗礼式で街に戻ってレイチェル・ワイズが出てくる辺りから面白くなります。
後半はかなり駆け足な感じですが、前半の雰囲気でラブストーリーって言ってるのかなぁ。

でも自分は「母になる」の門倉麻子にしても、本作のイザベルにしても、それ犯罪じゃんと思って感情移入出来ないので、切なくはなかったですね。
今年のラブストーリーでは『マリアンヌ』が一番。

『マリアンヌ』評価と感想/序盤、逃げ恥要素もあります
極上ラブストーリー+極上スパイサスペンスで面白い ☆5点 今作はあまり予告編を見かけた記憶もなく、時代物のラブストーリーくらいに思ってました。 監督がロバート・ゼメキスと知って、何でこれだけのキャリア有る方が今更ラブストーリーなんて撮るんだろう?くらいに思ってて、この手の作品は普段あまり観ないので観る気無かったんですが、まさかのスパイサスペンス物で結果は観て大正解でした!
本作のトムみたいに第一次世界大戦の西部戦線の激戦で人生観変わっちゃうっていうのは、先日観た『夜に生きる』も一緒で、あっちはアウトローに行っちゃいました。
『夜に生きる』評価と感想/父と子の物語、そして母の不在
因果応報の物語でもある ☆4点 『ミスティック・リバー』の原作者デニス・ルヘインによる、2012年のエドガー賞最優秀長編賞を受賞した同名小説の映画化。 『アルゴ』で第85回アカデミー作品賞を受賞したベン・アフレックが監督・脚本・主演を務めた作品で、製作にレオナルド・ディカプリオの名も入っています。
後半は面白かったですけど、そんなに感動しないですし、切なくなかったですし、あとちょっとコピー煽り過ぎかなぁと思って☆3.5点です。

TOHOシネマズシャンテ シネマイレージ6P無料鑑賞 0円
2017年 87作品目 累計91500円 1作品単価1052円

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