ロビーに集まってたからロビー活動なのか ☆5点
ザ・ブラックリスト(優秀脚本)から選ばれたジョナサン・ペレラによるオリジナル脚本で、天才女性ロビイストがアメリカの銃規制問題に取り組む社会派サスペンス。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャステイン
予告編
映画データ
本作は2017年10月20日(金)公開で全国で12館での公開です。
順次全国公開されて、最終的には35館ほどでの公開となるようです。
アメリカでは2016年11月25日(金)に限定3館で公開され、2016年12月9日(金)に1648館に拡大公開されてますが、初週の週末興収ランキングは184万ドルで11位、最終興収も350万ドルと面白いのにヒットしてません。
予告編はシネマシャンテ行くたびに目にしてて、ロビイストの話で日本ではあまり馴染みが無いので、面白そうだなと思ってました。
監督はジョン・マッデン
ワインスタインのセクハラ問題でケチの付いた感じのあるアカデミー賞作品『恋におちたシェイクスピア』を監督してます。
過去の監督作は見たことなくて、本作が初鑑賞となります。
主演はジェシカ・チャスティン
『ゼロ・ダーク・サーティ』を見てないので印象が薄いのですが、出演作は『インターステラー』と『オデッセイ』を観てます。
両作に出てるのマット・デイモンだけでは無かったんですね。
他に共演と配役は以下の通りです。
エリザベス・スローン: ジェシカ・チャステイン
ロドルフォ・シュミット: マーク・ストロング
エズメ・マヌチャリアン: ググ・ンバータ=ロー
スパーリング上院議員: ジョン・リスゴー
ジェーン・モロイ: アリソン・ピル
パット・コナーズ: マイケル・スタールバーグ
フォード: ジェイク・レイシー
ジョージ・デュポン: サム・ウォーターストン
ビル・サンフォード(銃擁護団体): チャック・シャマタ
ダニエル・ポスナー(弁護士): デイビット・ウィルソン・バーンズ
あらすじ
ワシントンD.C.で、スパーリング上院議員(ジョン・リスゴー)による聴聞会が開かれていた。召喚されているのは、敏腕ロビイストとして名高いエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)。大手ロビー会社、コール=クラヴィッツ&W在職中に手がけた仕事で不正を行っていたとされ、その真偽が問われている。
聴聞会から遡ること、3ケ月と1週間前。エリザベスは、コール=クラヴィッツ&Wの花形ロビイストだった。勝つためには手段を選ばず、一切の妥協を許さない仕事ぶりはクライアントから高く評価され、政府やメディアからも一目置かれる存在だった。エリザベスは、銃擁護派団体からの仕事を依頼されていた。新たな銃規制法案に対し、女性の銃保持を認めるロビー活動で、廃案に持ち込んでくれというのだ。団体の代表者は議員たちにも強い影響力をもつ人物だが、エリザベスは彼の目の前でその仕事をきっぱりと断る。その結果、上司のデュポン(サム・ウォーターストン)から、「依頼を断るなら、君にいてもらう必要はない」と言い渡される。その夜、パーティに出席したエリザベスは、銃規制法案の成立に尽力する小さなロビー会社のCEO、シュミット(マーク・ストロング)から、自分と一緒に闘わないかと誘いを受ける。次の日、エリザベスは部下を引き連れ、シュミットの会社へ移籍。奇策ともいえる戦略によって、形勢を有利に変えていく。だが、巨大な権力をもつ銃擁護派団体や元同僚も負けてはいない。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいく……。
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
一見、ハリウッド映画っぽいですけど、製作国にアメリカが入ってるものの、ヨーロッパ・コープの製作なのでほぼフランス映画です。
やっぱりハリウッドだとこのテーマは描きづらいでしょうからね。
ジェシカ・チャステインもゴールデングローブ賞にはノミネートされましたが、アカデミー賞にはノミネートされませんでした。
(でもマイケル・ムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』はアカデミーのドキュメンタリー賞取ってるのか)
一応、劇中では「全米ライフル協会」という単語は一言も出てきません。
あくまで銃擁護団体です。
エリザベスが聴聞会で追及されてるのはコール=クラヴィッツ&Wで最後に手掛けた案件でヌテラ税に関するものでした。
ヌテラ税っていうのはパーム油にかかる税金のことなんですけど、このときのエリザベスのクライアントはインドネシア政府でパーム油生産量世界一のインドネシアとしてはアメリカでヌテラ税が採用されると困るので、それを阻止してくれっていう依頼でクライアントの希望通りになりました。
エリザベスが行ったロビー活動はオーソドックスなもので、ヌテラ税を推進しようとしてる議員を視察という名目でインドネシアで接待して反対に回らせるというものでした。
ただロビー活動には細かな制約があって、一部でも触れると法律違反になります。
エリザベスも当然そういったことは心得ているんですけど、1点だけ書類でミスをします。
このヌテラ税の案件のあと、銃擁護団体から依頼があるんですけど、それは銃規制法案に反対してくれっていう露骨な依頼じゃなくて、銃擁護団体は女性に人気が無いから、女性にも人気の出るようなプロモーションというかキャンペーンというか、そういうのを展開してくれというものでした。
まぁ目指すは銃規制法案撤廃なんですけどね。
この銃規制法案も銃そのものを無くそうというものじゃなくて、銃購入の際は身分確認を必要とするというものなんですけど、擁護団体は合衆国憲法に違反すると言って抵抗するわけです。
エリザベスは擁護団体の会長の前で嘲笑して、その依頼を断ったんで社長のデュポンは怒ります。
ちょうどその頃、長年に亘り細々と銃規制のロビー活動をしてきたシュミットが接触してきてギャラを提示されると一緒にやることになります。
エリザベスは自分のチーム5人を引き抜いてシュミットの会社に移籍しようとするんですけど、その中でも一番の腹心の部下だったジェーンが行かないって言うんです。
ジェーンはヌテラ税の案件が終わったあと、エリザベスに大学院に行きたいって言ったんですけど、一笑に付されてエリザベスとの関係がギクシャクしてました。
エリザベスはジェーンを除いた4人を引き連れてシュミットの会社に移ります。
シュミットの会社に移籍して法案の動向について確認すると、法案に賛成の上院議員は40人くらいいてそれを60人に出来れば確実だと分かります。
ただ法案反対派は20人くらいしかいないんですが、それが26~7人になれば廃案は確実とのことで、浮動票の20人を賛成に転じさせなければならないエリザベスたちのハードルは高いです。
法案反対はエリザベスが居なくなったデュポンの会社が受けました。
エリザベスのやり口を熟知してるジェーンが残ってるので手強い相手となります。
ただシュミットの会社には銃規制についてのスペシャリストのエズメが居て、彼女がエリザベスの新しい右腕となりますが、エズメの経歴には高校時代だけ謎の空白がありました。
エリザベスの戦略はここでもオーソドックスで複数票の大口を持ってる議員に働きかけることや、議員直接ではなく議員に影響力の大きい人物を洗って、その人物に働きかけることでした。
そうしてエリザベスは1人2人と賛成派を増やしていきます。
エリザベスの戦略でチームの皆が一つ腑に落ちないことがあって、それは反対を表明してるある議員に働きかけることで、チームの皆は無駄だと思ってますが、エリザベスが直々にあたります。
エリザベスが出張から帰ってくると説得に失敗したと報告しますが、社内にスパイが居ることが判明します。
エリザベスが反対を表明してる議員に働きかけたのはスパイを炙り出すためでした。
部下たちはどうしてスパイが居ると分かったんだろうと不思議がりますが、シュミットがエリザベスを尾行すると原因が分かります。
エリザベスは会社とは別にパーソナルチームを率いてて、そこでは非合法の盗聴・盗撮が行われていました。
メンバーも凄くて国家安全保障局とかを辞めたメンバーで構成されてます。
シュミットはその実態を知ると違法なことはするなと言います。
エリザベスたちのチームは賛成派を53人~54人までに増加させますがそこからが停滞します。
銃擁護団体が豊富な資金力を発揮してるからで、エリザベスには新たな起爆剤が必要でした。
銃規制について鋭い見識を持つエズメでしたが、これまで裏方の仕事ばかりで表に出てこなかったのをエリザベスが引っ張り出します。
マスコミ対応など、今までエリザベスがしてた一部をエズメに振るとラジオ番組でエズメが喋ることになります。
エリザベスの攻勢に焦ったデュポンの会社のかつての同僚のパットは、エリザベスにテレビ討論を持ち掛けるとエリザベスはそれに乗ります。
テレビ討論で議論が白熱してくると普段は冷静なエリザベスが感情的になってきます。
討論を会社のテレビで見ていたシュミットは、エリザベスが繰り出す悪手に頭を抱えます。
感情的になったエリザベスはパットに対し、銃被害者を前にしても同じことが言えるのかと迫ると、エズメを指さしカメラの前に立たせるのでした。
エズメは高校時代に銃乱射事件に遭った被害者でしたが、そのことがトラウマになっていたため伏せていました。
エリザベスはエズメの空白期間を調べ、早い段階でそれを知っていて、それを利用しようと考えていました。
エリザベスのこの行動はエズメの心の傷を抉るものでしたが、テレビ討論的には成功し、一気に銃規制法案賛成の流れになります。
エズメはエリザベスのやり方に納得できないながらも、賛成派のアイコンとして祭り上げられていきます。
焦ったデュポンの会社はデュポン自らが動き出します。
銃規制反対派の豊富な資金力を背景に、すでに賛成を表明していて複数票を持ってる議員の元を訪れると、その議員の息子の選挙区に対立候補を立てると脅し、反対派に寝返らせます。
怒ってるデュポンはそれだけにとどまらず、エリザベスそのものを攻撃して、失脚させようとします。
デュポンは自社にいたときのエリザベスのロビー活動で何か不正が無いか探させると、ジェーンがヌテラ税の案件での不備を見つけてきます。
デュポンはそれを突破口にして議会での聴聞会開催を画策します。
デュポンは聴聞会の進行に定評のあるスパーリング上院議員に接触します。
スパーリングは銃規制法案に既に賛成を表明していましたが、デュポンはそれは問わないと言います。
聴聞会を開催してエリザベスを追及してくれたら、銃擁護団体から複数の団体を迂回して多額の献金が支払われると言います。
かくして冒頭の聴聞会が開かれることになります。
悪いことは続きます。
エズメが無登録の銃を持った暴漢に襲われますが、登録した銃を持った市民が暴漢を射殺すると、この市民がヒーローとなり様々なメディアに登場するようになります。
銃によって守られる命もあると、銃擁護の発言をすると規制賛成派の勢いは急速にしぼんでいきます。
聴聞会に出廷することになったエリザベスに、シュミットは自社の弁護士を付けます。
弁護士はエリザベスに徹底的に黙秘権を行使するように言います。
第一回の聴聞会では、「合衆国憲法修正第5条により~」と徹底的に黙秘権を行使しますが、老獪で執拗なスパーリングの質問に、最後の最後に感情的になって反論してしまいます。
頭を抱えた弁護士は「茨の道を進むことになるぞ」と言います。
第二回の聴聞会。
黙秘権を捨てたエリザベスは全ての質問に反論しますが、劣勢は否めません。
違法な盗聴や盗撮に関しても聞かれ、してないと答えますが聴聞会での偽証は懲役5年です。
スパーリングはヌテラ税案件の不正の決定的な証拠として例の書類を出してきます。
その書類は、視察に訪れる議員にかかる費用は全くの第三者の非営利団体が出したと宣誓するものでしたが、筆跡はエリザベスのもので文書偽造にあたりました。
スパーリングはさらに追及の手を止めることなく、1人の男性を証人として呼びます。
その男性はフォードいう名前でエスコートサービス(出張ホスト)の男性でした。
仕事が全てのエリザベスは睡眠時間も薬で削り、プライベートもゼロで、恋愛(というか性欲)も出張ホストで済ませてました。
フォードとは3回ほどホテルでセックスしていて、その秘密は守られるべきものでしたが、一度だけエリザベスがパーティーに出席したときに、別の仕事をしていたフォードに声を掛けられたことがあり、その現場をデュポンが雇った探偵が目撃していました。
スパーリングの質問に答えるフォードの職業が出張ホストと分かると場内がどよめきます。
スパーリングは、フォードがいるホテルにエリザベスが入っていく監視カメラの映像があると言って、執拗にホテルの部屋で密会してたことを認めさせようしますが、フォードは認めません。
エリザベスとはパーティーで会って声かけたけど無視されただけだと答えるのでした。
聴聞会の最後、ヌテラ税の案件に関してはクロです。
エリザベスは最後に何か言いたいことはあるか?とスパーリングに証言席に促されます。
茫然自失となってるエリザベスを見て、弁護士は閉廷にしていいと言いますが、エリザベスは証言席に向かいます。
証言席に座ったエリザベスは、これまでの自分のロビー活動の手法に問題があったことを謝罪します。
勝ちにこだわるあまり手段を選ばなかったことを謝罪しますが、それはシュミットやエズメに向けられたものでした。
しかし、この国の民主主義には大きなネズミが巣食ってると、エリザベスは続けます。
すると傍聴席に座っていたジェーンが上司であるパットに辞表を提出します。
パットはこのタイミングで?と怪訝な顔をします。
エリザベスは続けます。
銃規制法案賛成のロビー活動を引き受けたときから、こうなることは分かっていたと。
銃擁護派は豊富な資金力をバックにあらゆることを画策してきて、自分が標的になるのも分かっていたと言い、この聴聞会が仕組まれたものであると言います。
そして今から言うWebアドレスを開けと言います。
ファイル名は「激震」だと。
記者や傍聴人がWebアドレスを開くと、そこにはデュポンがスパーリングに聴聞会を依頼している映像が流れていました。
エリザベスはジェーンと喧嘩別れしたフリをして、埋伏の毒としてデュポンの元に置いていたのでした。
ヌテラ税の案件の書類の偽造も意図的にし、それをジェーンが見つけることによってデュポンの信頼を得ると、その情報を元にパーソナルチームを動かしてスパーリングとの密会を盗撮していたのでした。
エリザベスのサヨナラ逆転満塁ホームランですが、自らの盗聴と盗撮を認める行為で「肉を切らせて骨を断つ」作戦でもありました。
そしてこの件でシュミットから提示された報酬は0円でした。
10か月後
刑務所に収監されているエリザベスに弁護士が接見して5,6か月で出すというと、エリザベスが出所して映画は終わります。
いやー、大どんでん返しの脚本、面白かったですねー。
脚本のジョナサン・ペレラは元々はイギリスの弁護士だそうで、それを辞めて英語の教師になって、本作が映画初脚本だそうですが、すっかり騙されてしまいました。
エリザベスはドクターXの大門未知子みたいに「私、失敗しないので」っていうくらい完璧なんですが、売り専ボーイを買ってるのが唯一の弱点だよなぁと思って観てて、これが完全にミスディレクションを誘ってたというね。
最近は週刊誌なんかでも守秘義務無いの?っていうくらい職業上知り得た有名人の秘密なんかを明け透けと話す人がいますが、フォードはプロでしたね。
最初出てきたときはチョット嫌な感じっていうのもミスディレクション誘ってました。
エリザベスが売り専ボーイ買ってるっていうエピソードがインパクト強くて、ジェーンが埋伏の毒で仕込まれてるなんて思いも寄らず、こういうの手品で何と言うんでしたっけ?より強い興味で注意をひかせるっていうの?
これもミスディレクションか。
本作は完全にミスディレクションの映画ですね。
むむむ、やりおる。
パーソナルチームの盗撮方法とかも凄くて、元国家安全保障局なんで昆虫型のカメラとか完全に『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』なんですよね。
劇中は「売り専ボーイで失脚するんだな」なんて話が読めてた気がしたので、「音楽がちょっと叙情的過ぎるかな」なんてケチつけて観ていたのですが、ごめんなさいですね。
凄い面白かったです。
ジョン・リスゴーはやっぱり悪役でした。
『ザ・コンサルタント』のときは、いい人なのかと思って観てたらすっかり騙されたんですけど、本作では銃擁護派の資金力に抗えない小悪党でした。
しかし、先日のラスベガス銃乱射事件にしても、何度もこれだけの事件が起きてるのに銃規制が進まないアメリカです。
映画と同じように、議会で「激震」が走らなければ、銃規制は進まないんだろうなと思いました。
鑑賞データ
TOHOシネマズシャンテ シネマイレージデイ 1400円
2017年 176作品目 累計188700円 1作品単価1072円
コメント
信念を貫き、政治を動かす
「女神」は「勝利の女神」で、「見えざる手」は「最後の切り札」
という感じで良い邦題です。
米国の制度が分かっていないと理解できないと思うので説明をします。
公聴会は、議会で特定の問題について、意見を聞く場です。
裁判所ではないので、陪審員もなく、有罪か無罪かを争う場ではありません。
公聴会は、宣誓して、証言し、嘘を言えば、偽証罪で懲役5年です。
米国憲法修正第5条は、何人も自己に不利な証人となることを強制されることはなく、
何人も同一のことについて重ねて処分されることはないと定めています。
証人は自己に不利になることは言わなくて良いですし、最後に勝利すれば覆ることは
ないということです。
米国憲法修正第2条は、国民が自己の武器を保有し携帯する権利は侵害されては
ならないと定めています。
国民は、過去の犯罪歴や精神病歴を調査されずに、銃を購入することができるという
ことです。
米国憲法修正第4条は、不合理な捜索および押収に対し、身体、家屋、書類および
所有物の安全を保障されると定めています。
令状のない証拠は認められないとういことです。
政治家は、将来を読めないが、将来に責任を持っているのが弱点です。
田中角栄は受託収賄罪と外国為替・外国貿易管理法違反で逮捕されると分かった上で、
ロッキード社から金を受け取ったのでしょうか?
竹下登は首相を退陣することになると分かった上で、リクルート株を
受け取ったのでしょうか?
中曽根康弘は自民党から離党することになると分かった上で、リクルート株を
受け取ったのでしょうか?
金丸信は議員辞職することになると分かった上で、東京佐川急便からヤミ献金を
受け取ったのでしょうか?
ロビイストが将来を見通すことができるというのなら、ロビイストが政治家を
操ることなど簡単なことだと思います。
ロビイストでなくても、将来を見通すことができる人なら、日本首相や米国大統領
を操り、日本や世界を動かすことができるということです。
”国会等の移転に関する法律”が制定されましたが、遷都されなかったのは、
偶然か?
自衛隊が海外に派遣されるようになったのは、偶然か?
ウサマ・ビン・ラーディンが米国多発テロの10周年を前に殺害されたのは、
偶然か?
フェイスブックの新規株式公開が失敗したのは、偶然か?
米国がイラクのイスラム国を攻撃した後で、逆オイルショックが起きたのは、
偶然か?
クリミア半島を実効支配したロシアに対して、ルーブルショックが起きたのは、
偶然か?
偶然ではなく、私が情報を流して変えてきた。
君は自分の手で歴史の歯車を回してみたいとは思わないのか?