スイッチ・オフ 評価と感想/サバイバルファミリーとの比較

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なかなかのトンデモ映画でした ☆1.5点

予告編はこんな感じです


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スイッチ・オフの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。電力が失われた世界で生き延びようとする姉妹の姿を、「JUNO ジュノ」のエレン・ペイジ&「レスラー」のエバン・レイ...
『スイッチ・オフ』は2015年の映画。『スイッチ・オフ』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
ヒューマントラストシネマ渋谷で毎年行われている「未体験ゾーンの映画たち」での鑑賞です。
今年の未体験ゾーンでは『ペット 檻の中の乙女』に続いて3作品目の鑑賞です。
2016年のシッチェス脚本賞 ☆4点 ヒューマントラストシネマ渋谷で毎年行われている「未体験ゾーンの映画たち」での鑑賞です。 今年の未体験ゾーンでは『インビテーション』に続いて2作品目の鑑賞です。 相変わらずシッチェスの言葉に弱く、2016年のシッチェス映画祭の脚本賞受賞作品です。 本作はシッチェスの開催国スペインとアメリカの合作になります。
未体験ゾーンの映画たちのHPを見て、何か面白そうな作品は無いかと探していたところ、本作の設定が、先月観た『サバイバルファミリー』とよく似ていたので、どんな感じだろう?と思って鑑賞した次第です。
シチュエーションサバイバルドラマ ☆4.5点 映画を観た印象はいい意味で予告編とはイメージ違ったな、です。 予告編のイメージだと、もっとポップで軽いコメディな印象でしたが、わりとシリアスなドラマで、突如、電気が無くなった世界をシチュエーションとするサバイバルドラマで、もう一歩進めればサバイバルスリラーにも発展しそうな雰囲気の映画でした。
あらすじは

突然、世界から電気が消えた―
カリフォルニア北部の森のなかで、少女ネルは姉のエバと父親と共に自然に囲まれた生活を送っていた。しかし、ある日世界中の電力が無くなり生活が一変する。電力が失われた原因は不明で生活物資も届かない。ネルたちは木を切って薪にしたり、保存食を作ったりして乗り切ろうとするが、ある日父が大怪我をして死んでしまう。森のなかでたった二人きりになってしまったネルとエバは、社会と完全に切り離された場所で生きる恐怖に直面するが、野菜を育てたり、力仕事をしたりして自分たちの力だけを頼りに必至に生き延びていた。しかし、やがて二人の運命を大きく変える事件が起きる…。

アカデミー賞®にノミネートされたエレン・ペイジとゴールデングローブ賞®にノミネートされたエヴァン・レイチェル・ウッドの夢の競演で話題となった本作。主演のエレン・ペイジは本作で製作も務めている。原作は、ジーン・ヘグランドの小説『森へ―少女ネルの日記』。監督は『キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー』や『月の瞳』のパトリシア・ロゼマ。物語の舞台は電力によって生活が発展した近未来。突然、電力が無くなった世界に放り込まれた二人の姉妹が、暗闇のなかで究極のサバイバルを繰り広げる―!

未体験ゾーンの映画たち2017公式HPから引用)
という感じです。

予告編は見ないで鑑賞したんですが、上の予告編を観ても分かる通り、ちょっと近未来の設定です。といっても2~3年後くらい。
オンライン学習はもう普及してると思いますが、一般家庭でのガラスモニターはまだちょっと珍しいと思うので。

主人公ネル(エレン・ペイジ)は父(カラム・キース・レニー)と姉のエバ(エヴァン・レイチェル・ウッド)と3人で街から離れた森の中の家で生活してます。母は病気で他界。
街からは車でガソリン2ガロン消費するくらい離れてるっていう描写があったので、車で小1時間ほど30~40キロ離れてるんじゃないかと思います。

それで予告編にあるように、ある夜、突然停電します。
ただ、サバイバルファミリーでの設定と違って、懐中電灯もラジオもつきます。車も使えます。
ラジオによるとアメリカ西部で大規模な停電が起こっていて、原因ははっきりしないが発電所のシステムがダウンしたらしいとのこと。

停電が起きた日の夜、ネルが車に物を取りに行ったときにトランクを閉め忘れたせいで、翌朝、街に行こうとしたら車のバッテリーが上がってました。お父さんは倉庫から予備のバッテリーを持ってきますが、これも古くて使えず街へ行くのを諦めます。

ネルの家は森の中にあることもあって、普段から週一くらいの買い出しなのでしょう。食料の備蓄もあり、薪もあるし、森の少し奥に行けば綺麗な川もあるので、ただちに生活に困る状況でも無さそうなのでお父さんは慌てません。
ただ最初の頃は聞こえていたラジオも聞こえなくなってしまい周囲の状況が分からなくなります。
主人公たちはなぜラジオが聞こえないのか理解してませんでしたが、放送局だって電気が来なければいつまでも放送できないでしょうから放送を止めたのだと観客は分かります。

10日経ってようやく、チェーンソーと靴紐を使って車のエンジンベルトを回して街へ行こうとしますが、道すがらに見るガソリンスタンドは売り切れの文字。
街へ着いてスーパーに行くも棚はほぼ空で、スタン(マイケル・エクランド)という店長がライフルを持って強盗に備えていて、現金を持っているか聞いてきます。
コストコみたいなスーパーなのでしょう。お父さんは会費も払ってるし、現金も持ってるといって、棚に残ってる物を買います。

ネルは街へ来ると毎回帰る時間まで友人たちと遊んでいて、その中には彼氏のイーライ(マックス・ミンゲラ)がいます。
この日も電気が止まって10日も経つのに友人たちと外で酒盛りしていて、危機感が無いのかな?と思います。

夜になって帰る途中、森沿いの道を走ってると前方に車が停まっています。
お父さんは何か困ってる事があるのかと思って、車を降りて声をかけますが、ライフルを持った2人の男に威嚇されます。
もう電気が止まって治安が乱れているんですよね。この辺の治安の悪さの描写はサバイバルファミリーではペットボトルの水が盗まれるくらいでしたので、拳銃社会と雲泥の差がありますが、日本人は欧米人に比べ、元々行儀いいですからね。

ガソリンもあまり無いし、治安の悪さを心配したお父さんは、もうしばらく街に行かないと言います。ある程度自給自足出来るので。
でもネルは猛反発します。彼氏のイーライと会えなくなるからです。相変わらずこの非常事態に危機感が足りません。

姉のエバはバレエ命の人で、間もなくオーディションがあるってことで練習してます。年齢的にもオーディションを受けられる最後のチャンスという事でピリピリしている所へこの停電。
音楽を流せなくてメトロノームで練習してますがフラストレーションが溜まっています。でも観客にしてみれば、この状況でも練習するのか?と疑問に思います。

街へ行かないと言った父に反抗的になるネルでしたが、事故が起こります。
お父さんが薪用に木を切りに行ったらチェーンソーのボルトが緩んで右足を切ってしまいます。
悲鳴を聞いたネルとエバは父の元へ駆けつけますが血が止まりません。お父さんは娘2人に力を合わせて頑張っていくように言います。てか、お父さん諦めるの早過ぎなんですけど、死んじゃいます。
悲しみに打ちひしがれる姉妹は森の中、父の遺体のそばで一晩を明かしますが、妖しく光るイノシシの目。
たぶんお父さんの遺体をそのままにしとくと食べられちゃうだろうってことで、埋めます。

父が死んでしまったので姉妹力を合わせなければいけないのですが、悲しみを忘れるかのように一層バレエの練習に取り組むエバ。
家にはガソリンが使える発電機があるので、それを使って音楽を流して練習したいと言います。
それと昔家族で録ったホームビデオも観たいと言いますが、ガソリンが5ガロンしかないのにそんなことに使えないというネルと対立します。
エバは5ガロンを半分ずつ使えばいいじゃんと言いますが、ネルは街へ行くのに2ガロン、帰ってくるのに2ガロン必要だから1ガロンしか使えないと言います。
父が死んだこの期に及んでもバレエと彼氏が大事な姉妹です。
怒った姉はハンスト状態に入ってしまいます。

2か月後(本作もサバイバルファミリーみたいに時間経過が表示されます)
玄関をドンドン叩く音がするのでライフルを持って警戒して出ると、ネルの彼氏のイーライでした。
街は相変わらず停電状態で機能してなく、連絡の取れなくなったネルを心配してきたとのことでした。ガソリンは無いので自転車で。
ネルとイーライはアツアツなのでイーライがしばらく居ますが、いったいいつまで居るの?食糧が減る、と怒る姉。確かにそう思います。
ネルとイーライは森の奥の秘密基地みたいな小屋でセックスをします。なぜか無駄にネル役のエレン・ペイジのおっぱいが見れます。映画の雰囲気からいって全然脱ぐ必要ないんですけど全くの謎です。
調べると本作はエレン・ペイジ自身もプロデュースに関わってるようなので興行的なことも考えたのかな?
2人でコソコソしてるのを知ってるエバは、ネルに子供作らないでよと嫌味を言います(また食糧が減るから)。

イーライはいつまでもここにいても埒が明かないから東部に行こうと言います。
噂では、東部には電気が通ってて仕事もあると。この辺の展開は大阪には電気が通ってるらしいという噂があったサバイバルファミリーと被ります。
イーライはとりあえずボストンを目指そうと言いますが、8カ月もかかるしその間に冬も来るってことでエバは反対して行きません。ネルとエバの別れ。やや未練がありそうなネルに対して、自立していこうという決意が見えるエバでした。

ネルはイーライと共にボストンを目指して歩き始めますが、この辺は『わたしに会うまでの1600キロ』や『ロング・トレイル!』みたいに森の中をトレイルします。

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が、1日野宿したらネルはホームシックになってボストン行くのやっぱり止めると言います。
ネルとイーライの別れ。
ネルはエバの元へ戻るに至ってようやく2人で力を合わせていく感じになります。

元々勉強が得意なネルは百科事典を使って色々調べます。
食べられる草や実を摘んできて、ありもので済ましてた食事より若干豊かになります。

6か月後。
いつも卵を産んでくれてた飼ってた鶏が死んでいます。動物の仕業か、誰かの仕業なのか分かりませんが、貴重なタンパク源を失ってしまいました。
ある日、ネルは森へ木の実を取りに、エバは庭先で薪割りをしてると人影が。
その人はいつぞやのスーパーの店長スタンでした。
知りあいの所へ行こうと森を歩いてたら薪割りの音が聞こえたから来たとか言ってます。
やや警戒しながらも受け答えするエバでしたが、一瞬のスキを突かれてレイプされてしまいます。
エバの悲鳴を聞いて駆けつけたネルでしたが、スタンはガソリンと車を奪って逃げた後でした。
レイプされた体を清めるようにお風呂に入るエバ。それを手伝うネル。
チラチラとエバ役のエバン・レイチェル・ウッドのおっぱいも見れます。
その後のシーンでもおっぱい見れまして、おっぱい必要ない映画なのにえらいサービスだなと思いました。

10か月後(?くらいだったかな。)
お姉ちゃんエバが吐くの図。ネルは食中毒でもあたったかなぁと言いますが、観客はたぶんつわりだなと思います。
ネルもだんだん調べたら妊娠じゃないかって気づいて、エバも妊娠したって言ってビンゴです。
ネルは当然、中絶のことも調べていたんですが、エバは産むっていいます。
おい、ちょっと、待てよ、レイプされて出来た子だろ?と思いますが、生まれてくる子には罪は無いとかよく分からない理由で産むっていいます。
かくして生む方へ舵を切ります。

妊娠するとB12が欠乏するってんで、食べ物で補わなきゃならないんですが、どうやら動物性のものからしか摂れないようで、ここに至って初めて、動物を殺さなければならなくなります。1年3カ月くらい経ってたかな?
幸い、豚かイノシシは森にいるんでライフルで仕留めるだけです。
サバイバルファミリーみたいに大地康雄さんはいないんで、ネルが自分で捌きます。
塩とか使って保存食にしてたところはサバイバルファミリーと一緒でした。

そろそろ生まれる頃。1年半くらい経ったかな?
雨の日、家が腐ってきて崩れ始めます。
同時に起こる陣痛。
屋根が落ちてきたら危ないってことで、いつぞやの秘密基地へ移動して赤ちゃんを産みます。
(うーん、どう考えても家の近くで産んだ方が楽だし安全そうだけど)
赤ちゃんを産んで落ち着いた後、家に帰りますがだいぶ崩れてきていました。

姉ちゃんはこんなカビだらけの家では赤ちゃんに悪い。暮らせないって激昂します。
なので家を燃やすって言い始めますが、観客ポカンです。燃やす必要ねぇだろって思います。
ネルは山火事になるしガソリン勿体無いしやめようといいますが、エバは雨降って湿気てるから大丈夫だと。
結局ガソリン撒いて家を燃やしてこの映画は終わります。

本作はポスターを見るとサバイバルスリラーと書いてあって、デザインもディストピア映画っぽいですが、全編に流れるテイストはアトム・エゴヤンっぽい雰囲気の映画です。
だからすごく真面目に撮ってるんですが、脚本がとんでも展開なので、真面目に作ってる分だけトンデモ映画になってると思います。そして、本当に無駄なおっぱい。ホント出す必要全然無いのに何故だ?この辺もトンデモ映画たらしめる要素だと思います。
姉ちゃんはカクカク踊ってるし…。

それで何でこんなトンデモ映画になってるのだろうと調べたら、原作があるんですね、この映画。
「森へ―少女ネルの日記」という本です。
この本がベストセラーとなった経緯とあらすじはこちらのブログが詳しいです。

サバイバル物が好き、と言ったら、夫が 「ふしぎな島のフローネ的サバイバルのこと?それともランボー?」 と聞いてきました。 もちろんフローネです・・・...
で、これを読みますと、なるほど、映画は色々端折られてるからヘンだし、唐突に感じられるんだなと。
若干28歳くらいで女優業をしながら映画もプロデュースしちゃうって意識高い系だと思うんですけど、きっとこの小説が好きで思い入れが深くて映画化したんでしょうけど、やりたいこと凝縮して空回りしてる感があるのは『溺れるナイフ』に近いかも!(てか、あれもレイプあって女性監督だ)
こういうスイーツ系の映画って基本見ないんですが、どこかの映画サイトで映画全体としては粗削りだが、30,40代の男性にも刺さるみたいなことが書いてありまして、また、原作者もこれまで映画化を断ってきたらしいのですが、今回、新人の女性監督が原作大好きで直接原作者に手紙を送り、その熱意にほだされて映画になったらしいことが書いてありまして、それならばと観てまいりました。
原作はもっとガーデニングとかオーガニックとか薬草とか、自然と共生していくみたいなテーマもある。
それで、このテーマで撮っていくとアトム・エゴヤン風になるのも分かる。
それだけに、このポスターの感じは合ってません。
サバイバルスリラーというより、ヒューマンドラマですし、
この最悪と戦え。というより、この最悪を受け入れよう。
という感じですし、チグハグ感だけが残った映画だったな、
という印象です。

ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2017年 37作品目 累計35300円 1作品単価954円

追伸:主役のエレン・ペイジは観たことある顔だなぁと思ってましたが『ハードキャンディ』の子でしたか。これは面白かった気がします。

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