さすがアカデミー作品賞と脚本賞面白い! ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター”ロビー”ロビンソン(マイケル・キートン)をリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。
(公式サイトhttp://spotlight-scoop.com/story.phpより引用)
ネタバレ感想
マイケル・キートンも出ていた、昨年のアカデミー作品賞と脚本賞の『バードマン』は小難しくてあまり面白さが分からなかったんですけど、本作は非常に面白かったです!
実話ベースのお話ですが、ものすごくテンポよく進んでいくので、128分の上映時間もあっという間でした。
逆にテンポがよすぎて、少し細かい部分が分からなかったりもしたんですけど、大筋に影響なかったので大丈夫でした。
カトリック教会による児童の性的虐待は、以前、未公開映画祭の『フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜』を少し見たことあるので知っていましたが、これが暴かれる背景にボストン・グローブ社のスポットライト班の活躍があったのは知らなかったので勉強になりました。
それにしても、今年観た『ブラック・スキャンダル』にしろ、本作にしろ、ボストンという街はヤバいですね。
ブラックスキャンダルではFBIとアイリッシュマフィアの癒着により、バルジャーは警察からは治外法権のように扱われていましたし、本作ではカトリック信者である街の有力者の殆んどが、司祭の問題を知りながら見て見ぬふりをしていた状態で、街が腐敗しきっていました。
これ二つとも1970年代から約30年の間で時間的にも被ってますからね。
映画ではスポットライト班による取材も大詰めのところで9.11アメリカ同時多発テロが起こり、そちらの取材のため中断を余儀なくされますが、その後2013年にボストンマラソンでテロが起こることを考えると、何ともいえない気持ちにもなりました。
強い信念と正義感で取材にあたった少数精鋭のスポットライト班は、エリオット・ネスを演じたケビン・コスナー主演、ブライアン・デ・パルマ監督の名作『アンタッチャブル』のチームとダブって見えました。
ハワード・ショアによる音楽も素晴らしかったです。
2016年、激しくお勧めの洋画です!
鑑賞データ
TOHOシネマズ新宿 シネマイレージデイ 1400円
2016年 38作品目 累計45200円 1作品単価1189円
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