スキップ・トレース 評価と感想/ジャッキー版ミッドナイトランか?

スキップトレース 評価と感想
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シベリアからマカオまでって、めちゃめちゃ遠いんですけど ☆2.5点

2016年にアカデミー賞名誉賞を受賞したジャッキー・チェン主演によるロードムービー風アクションコメディ。
監督は『ダイ・ハード2』や『クリフハンガー』のレニー・ハーリン、W主演でジョニー・ノックスヴィル、共演にファン・ビンビン(范冰冰)

予告編

映画『スキップ・トレース』本予告編

映画データ

スキップ・トレース (2016) - シネマトゥデイ
アカデミー賞名誉賞を受賞するなど長年にわたり活躍してきたジャッキー・チェンが、『ダイ・ハード2』などのレニー・ハーリン監督と組んだアクションコメディー。
スキップ・トレース|映画情報のぴあ映画生活
『スキップ・トレース』は2016年の映画。『スキップ・トレース』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

本作は中国では2016年7月21日(木)公開で1年以上前の作品ですね。
公開から4日間の週末興収がジャッキー映画史上ナンバーワンとのことで、最終興収は8.4億元(1億3千万ドル)くらいみたいです。
アメリカでの興収が分からなかったのですが、アメリカでは公開されたのかな?
世界興収でも1億4千万ドル弱くらいで、殆ど中国で稼いでます。

映画館での予告編はマトリョーシカの見ました。
相変わらずの感じだなぁと思いまして見る予定無かったんですけど、今週は特に観たい映画が無かったのと、共演がジョニー・ノックスヴィルと知ったので観に行った感じです。

監督はレニー・ハーリン
監督作は『ダイ・ハード2』と『クリフハンガー』を映画館で観て、それからぐーっと空いて『エクソシスト ビギニング』を映画館で観ました。
ここ最近『ターミネーター2 3D』と『エル ELLE』の感想でカロルコ・ピクチャーズのことを書いてるんですが、レニー・ハーリン監督といえばやっぱり『カットスロート・アイランド』で、ポール・バーホーベン監督の『ショーガール』と共にカロルコ倒産のきっかけを作ったなんて言われてます。

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主演にジャッキー・チェン
近作はほとんど見てないです。テレビでやってるのも見てないですね。
小学生でしたが自分でお小遣い貯めて観に行った『プロジェクトA』の頃が懐かしいです。

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W主演でジョニー・ノックスヴィル
MTVの『ジャッカス』シリーズの隊長として有名ですが、その存在を知ったのは『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』で作品もそれしか観てませんが、めちゃめちゃ面白かったんですよね。

ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中 評価と感想/子役の子が凄いなぁ
クソワロタwww ☆4点 予告編 映画データ あらすじ 86歳のアーヴィングじいさん(ジョニー・ノックスヴィル)は8歳の孫ビリー(ジャクソン・ニコル)とともに、彼の父親を探すアメリカ横断の旅に出る。しかし、スーパーで...

子役とのバディ感も嵌ってて、本作と同じロードムービーでもあったので、ジャッキーとのコンビはどんな感じになるのかな?と思い観に行った次第です。

他に共演と配役は以下の通りです。

ベニー・チャン: ジャッキー・チェン
コナー・ワッツ: ジョニー・ノックスヴィル
サマンサ: ファン・ビンビン(范冰冰)
ヤン: エリック・ツァン
ダーシャ: イヴ・トーレス
レスリー: シー・シー
エズモンド: ディラン・クォ
ハンサム・ウィリー: ヨン・ジョンフン
ティンティン: ジャン・ランシン
ナタリア: サラ・マリア・フォースバーグ
ディーマ: ミハイル・ゴアヴォイ
セルゲイ: チャーリー・ローズ
ダーシャ: イブ・トーレス
タン警部: マイケル・ウォン
バスの乗客: リチャード・ン
ヴィクター・ウォン: ウィンストン・チャオ

あらすじ

香港警察の刑事ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は、香港犯罪界のドンと疑うヴィクター・ウォン(ウィンストン・チャオ)を捜査中、同僚のヤン(エリック・ツァン)を失った。一人娘のサマンサ(ファン・ビンビン)を託されたベニーはその後見人として面倒をみることに。
9年後。引き続きヴィクターを追っていたベニーは、潜入捜査の失敗から住宅街に甚大な被害を与えたことで停職処分を受ける。
その頃、マカオのカジノで働くサマンサのもとに現れたアメリカ人詐欺師コナー・ワッツ(ジョニー・ノックスヴィル)はサマンサを巻き込んだイカサマにより大金をせしめて姿をくらます。サマンサの上司ウィリーは何としてでもコナーを探し出すようサマンサに命令、彼女はベニーに助けを求める。
コナーが既にロシアまで高飛びしているとわかったベニーは、単身ロシアに乗り込んで彼を逮捕した。が、なぜか二人まとめて追われることになってしまう。実はコナーはロシアン・マフィア、香港マフィアなどありとあらゆる組織に狙われている厄介者だったのだ。とんだ疫病神に出会ってしまったベニーだったが、何と、よりによってこの男が、ベニーが9年も追っているヴィクターの事件のカギを握っている人物だということがわかる。二人は衝突しながらも世界を逃げ回ることに。
逃亡先でさらに敵を作るコナー。怒り心頭のベニー。これ以上ないほど相性最悪なコンビは、巨大な犯罪に立ち向かうため、いや目の前の敵からとりあえず逃げるため、ありとあらゆる手段を使って目的地マカオを目指す。果たして、大逃亡の行方は!?

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

9年前。
香港警察の刑事ベニー・チャンは香港裏社会のボスでコカイン販売などを一手に取り仕切る「マタドール」呼ばれる人物を捜査中、相棒のヤン刑事を人質に取られ亡くしてしまいます。
ヤン刑事は港の倉庫街の鉄塔の上で、体に爆弾を巻きつけられベニーが発見したときは時限爆弾が残り50秒を切っていました。
ヤン刑事はベニーに形見として腕時計を渡すと、一人娘のサマンサを頼むと言って鉄塔から飛び降り、海に入水すると同時に爆発して死んでしまいます。

9年後の現在。
ベニー刑事は「マタドール」の正体は、表の世界では実業家であるヴィクター・ウォンであると睨み、その部下のハンサム・ウィリーを尾行し潜入捜査をしますが失敗し、水上家屋街に甚大な被害を与えると、上司のタン警部から停職を余儀なくされます。

一方その頃、アメリカ人詐欺師コナー・ワッツがマカオのカジノに現れるとバカ勝ちし、一晩で100万ドルを手に入れると行方をくらまします。
偶然にもそのカジノの責任者はサマンサで、上司であるハンサム・ウィリーにコナーのイカサマを見破られると、責任を取らされ回収を指示されます。

困ったサマンサがベニーに相談するとカジノで働いていたことを訝しがられます。
実はそのカジノのオーナーはヴィクターでサマンサは父の仇を取るために、働くふりをして潜入していたのでした。
サマンサがそんな危険なことをしてると知ったベニーは自分がコナーを連れてくると言います。
停職中のベニーはオフレコで部下のレスリーにコナーの行方を捜してもらうとシベリアにいることが分かります。

シベリアに飛んだベニーはあっさりコナーを見つけると、コナーはロシアンマフィアにシメられてるところでした。
実はコナーはロシアンマフィアのボスの娘を妊娠させてしまい、マカオのホテルから拉致されてきたのでした。
結婚するという責任を取る訳でもなく煮え切らない態度にボスはキレていましたが、そんなピンチを救ったベニーはコナーと共にロシアンマフィアに追われながらマカオを目指すことになります。

ここからはベニーとコナーが、ロシア、モンゴル、中国と延々陸路を横断するロードムービーとなります。
1時間弱やってたでしょうか?
ロシアでは当初、列車移動するもキセル乗車がバレそうになると飛び降り徒歩になります。
モンゴルに入るとボロい三輪トラックを買いますが壊れて徒歩になり、ゴビ砂漠で助けた少年のお礼に貰った馬で中国国境へ向かいます。
中国国境に入ると自暴自棄になったコナーが騒いで中国警察に逮捕されると2人して護送されますが、追ってきたロシアンマフィアに襲われた隙に車を奪うと川沿いの村へ向かいます。そこでいかだを作って川を下って南下します。

2人が旅している最中に少しずつ分かることは、コナーがロシアンマフィアにマカオのホテルで拉致される際に殺人を目撃してたことでした。
コナーはロシアンマフィアから逃げるときに、サマンサからくすねたホテルのVIP専用カードを使って、エレベーターでVIP専用階に逃げようとしますが、そこで殺人を目撃します。
ピストルで撃たれた女性が廊下からエレベーター乗り込んでくるとスマートホンを託されますが、その女性は亡くなってしまいます。
そしてピストルで撃ったのはヴィクターでした。

その話を聞いたベニーは殺人罪でヴィクターを逮捕してコナーに証言させようとしますがコナーは渋ります。
スマホにも何か証拠があると思って調べようとすると、スマホは充電が切れていて充電すると、指紋認証がかかってて見れません。
ベニーはスマホが証拠にならないと考えますが、コナーはその指紋認証がヴィクターと一致すれば逆に証拠になるじゃないかと言うのでした。

そういった事実が明らかになると、今度は香港マフィアから追われたりして、どうにかこうにか追跡をかわすのですが、マカオまであと一息というところでサマンサに連絡を入れると、サマンサが香港マフィアに誘拐されてしまいます。
おまけに手癖の悪いコナーがヤン刑事の形見の時計を盗もうとしたので、ベニーは喧嘩別れすると、2人は別々のバスでマカオへ向かいます。
サマンサと引き換えにスマホを渡すことを約束したベニーがマカオに到着すると指定場所に向かいます。

ヴィクターが現れスマホを渡そうとすると香港警察が取り囲みます。
ベニーがマカオ入りした際に、上司のタン警部にスマホの指紋認証がヴィクター=マタドールの証拠になると進言したためでしたが、指紋は一致せずスマホのロックは解除出来ませんでした。
逆に殺人罪でベニーが逮捕されてしまいますが、これはヴィクターとタン警部が裏で手を組んでいたからでした。
その逮捕劇の一部始終を見ていたコナーはあるところに電話をします。

警察の留置所に入れられてるベニーの元へ弁護士に扮したコナーがやってきます。
コナーはベニーを助けるためにやって来ましたがノーアイデアでした。
ベニーはコナーに部下のレスリーに会えるよう段取りをつけてもらうと、タン警部がヴィクターと繋がってることを説明し、スマホのロックをパソコンでハッキングして解除してくれるように頼みます。

スマホのロックが解除されると、現れたのは数字の羅列でしたが、ベニーには思い当たる場所がありました。
レスリーにベニーが脱走したと偽装してもらうと、コナーと共に目的地に向かいます。

ベニーとコナーが着いたのは9年前の港の倉庫街でした。
ハンサム・ウィリーやヴィクター、タン警部が集まる中、現れたのは死んだと思われたヤン刑事でした。
ヤン刑事こそが「マタドール」で汚職刑事が香港裏社会のボスとなっていたのでした。
隠れて見ていた2人はあっけなく捕まると銃で処刑されそうになりますが、すんでのところでロシアンマフィアに助けられます。
コナーが電話してたのはロシアンマフィアで結婚を承諾するのと引き換えに助けてくれるよう頼んでたのでした。

同じころ港の倉庫の地下に監禁されていたサマンサも父親がマタドールだということを知り反発します。

モーターボートで応援にきた香港マフィアの組員をロシアンマフィアのスナイパーが撃つと、ボートは倉庫に衝突し爆発炎上してしまいます。
サマンサが監禁されているコンテナ部屋にも水が浸水しますが、中からは開きません。
父親であるヤンが救出に向かうも1人では開かず、ベニーが駆け付けると2人でサマンサを救出します。
サマンサを救出したヤンはベニーに再び娘を頼むと言うと、自分が部屋に入って死んでしまうのでした。

エピローグ。
コナーはロシアンマフィアの娘の出産に立ち会うも、生まれてきた子は自分とは似ても似つかず、他の幹部組員との子供というオチでした。
(う~ん、『エル ELLE』みたいだ)
またベニーは、コナーとサマンサに目隠しして連れてこられると、ベニーの引退後の夢だった、アルパカの居る庭付きの家をプレゼントされます。
(たぶんコナーがイカサマして勝った金だと思います)
コナーとサマンサ、ベニーとレスリーと2組のカップルが誕生しハッピーエンドで映画は終わります。

 

久々にジャッキー作品を映画館で観たんですが、前に映画館で何を観たか思い出せない…。
たぶん十数年ぶりだと思うんですが、ある意味昔からの正統派ジャッキー映画だと思います。
アクション有りコメディ有りなんですが、アクションの方は加齢によりだいぶパワーダウンしてるんで、80年代、90年代のテイストと言いましょうか。
最近は実際の役者さんが演じてなくても新しいアクション映画がたくさんあるので、映像的にはどうしても見劣りしてしまいます。

本作を観に行った目的の一つにジャッキー・チェンとジョニー・ノックスヴィルとのバディ感がどんなものかと思ったんですが、パッと見て予告編では分からないくらいロードムービーしてて、設定としてはバウンティハンターと賞金首の組み合わせだった『ミッドナイト・ラン』みたいな感じで、どうしてもそれを念頭に置いて観てしまいました。

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チグハグ感は否めません。

ベニーとコナーの関係は、一旦いい感じになるんですけど裏切ったりというのが2回3回と続き、どうも落ち着いて見られません。
モンゴルでは少年を助けたお礼に現地の人にもてなされるんですが、ジャッキー・チェンがアデルを歌うシーンがあっていい感じになるんですが、そのあとも裏切るんですよね。

Adele – Rolling in the Deep

中国に入ってもロシアンマフィアの車を奪ったときにピストルを向けられて奪うシーンがありますが、そのアクションをやりたいがための設定にしか見えないのでストーリー的にチグハグしてしまいます。

もちろん2人の道中では、ベニーはヤンの死後、ずっとマタドール逮捕に燃えてきた仕事人間で、それ以外無かったというのがコナーによって引き出されて、もっと人生を楽しもうと諭されたりして、それがラストのレスリーだったりアルパカだったりに掛かってくるんですが、コナーの方は背景が語られないので全然魅力的に映らないんですよね。

コナーがロシアンマフィアに追われる理由も、実は大したものではなかったりして、そもそもがロードムービーにしなくたってよかったじゃん、という感じです。
(ベニーは急いで帰るって言ってるわりには)陸路を使う必然性もあまり分からなかったですし。

なのでロシア、モンゴル、中国のくだりはかなり退屈で、上映時間1時間47分ですがロードムービーの部分取っちゃえば1時間弱で終わっちゃう話です。
ただご当地観光ムービー的な側面もあるので、興収面で考えるとアリなのかなと思います。
モンゴルのゴビ砂漠や遊牧民、中国内陸の村々やそこでの祭り、棚田とか、ロケ地近くの人々は観に行くでしょうから。

マカオに戻ってくると駆け足で物語が進みますが、ここもツッコミどころ満載で、ヤンがマタドールなのはいいとしても、自分から死にに行くのが分からなくてハテナ?ってなります。

レニー・ハーリン監督も中国資本である程度予算(3200万ドル)与えられてて、興収もある程度見込めてリスクの少ない作品で、やりたいこと(登場人物紹介の漫画カメラみたいなやつとか)やれてていいのかなとも思いますが、どうにも「昔の名前で出ています」感がある映画でもありました。

鑑賞データ

TOHOシネマズ六本木ヒルズ シネマイレージデイ 1400円
2017年 146作品目 累計155200円 1作品単価1063円

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