ダーク・プレイス 評価と感想/ミステリーの体をとった人間ドラマ

ダーク・プレイス 評価と感想
広告

ミステリーの体をとった人間ドラマ ☆4.5点

予告編

映画『ダーク・プレイス』予告編90秒ver

映画データ

ダーク・プレイス (2015) - シネマトゥデイ
『ゴーン・ガール』の原作者ギリアン・フリンによるミステリー小説「冥闇」を映画化。
ダーク・プレイス|映画情報のぴあ映画生活
『ダーク・プレイス』は2015年の映画。『ダーク・プレイス』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

あらすじ

1985年、カンザス州の町。8歳だったリビー・デイの証言により、彼女の兄ベンが逮捕された。その容疑は、母親と2人の姉妹の殺害。一部始終を目撃したのが、末妹のリビーだったのだ。
それから28年後─。殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で食いつないできたリビー(シャーリーズ・セロン)。定職もなく、孤独な生活を送る彼女に、「殺人クラブ」という団体から連絡が届く。 過去の有名な殺人事件を検証するそのクラブは、重要な証言者としてリビーに会いたがっていた。日々の生活に困窮していたリビーは、クラブのメンバー、ライル(ニコラス・ホルト)が申し出た報酬に目がくらみ、出席を決意。 ベンの無罪を主張するクラブを怪しみつつ、生活のために嫌々ながら28年前の事件を振り返ることになる。刑務所を訪れたリビーは、久しぶりにベンと再会した。彼の手首に、女性の名のタトゥーを見つけるリビー。 やがて彼女の脳裏には、徐々に過去の記憶がよみがえっていく。28年前、ヘビメタ好きで悪魔崇拝に傾倒していたベンは、家族の中でも浮いた存在だった。さらに彼には、近所の少女に性的イタズラをしたという疑いが持ち上がっていた。 ベンにはディオンドラ(クロエ=グレース・モレッツ)という年上の恋人がいて、妊娠が発覚した彼女はベンと一緒に町を出ようと心に決めていた。
デイ家の両親は、リビーが2歳のときに離婚。しかし父親のラナーは、たびたび金の無心に来ては、母親のパティを悩ませていた。家が農場とはいえ、女手ひとつで4人の子供たちを育てるパティも経済的に困窮していた。 自宅が差し押さえを迫られたうえ、嫌疑を受けるベンのために弁護士の費用が必要だったのだ。 そんな状況で、あの夜、惨劇は起こった。ライルに背中を押されたリビーは、かつてベンがイタズラをしたというクリシーと会い、殺された姉の日記も読み返し、忘れかけた記憶をたぐり寄せていく。あの夜、自宅で何が起こり、自分は何を目撃したのか……?
さらに、事件以来、行方知れずだった父親の居場所を突き止めたリビーは、衝撃の事実へ一歩、また一歩と近づいていくのだった。

(公式サイトより引用)

ネタバレ感想

『ゴーン・ガール』のギリアン・フリン原作ということで観てきました。

冥闇 (小学館文庫)
ギリアン フリン
¥ 998(2018/11/11 22:13時点)

原作は未読です。

アメリカのイヤミス、湊かなえさんみたいな存在なんでしょうかね。

実は『ゴーン・ガール』を観たときはピンとこなかったんです。
ミステリー・サスペンスというよりはコメディ(ブラック)だろと思って。

ゴーン・ガール 評価と感想/結婚という恐怖を描いたスリラーコメディ
やっぱりコメディでいいんですよね?  ☆3点 予告編 映画データ あらすじ 結婚5周年の記念日。誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたニックとエイミーの夫婦の日常が破綻する。エイミーが突然姿を消したのだ。リビング...

ゴーン・ガールのパクリと言われた、前クールでやってたフジテレビのドラマ「僕のヤバイ妻」を観るに至って、やっぱりゴーン・ガールはワイワイガヤガヤ突っ込んで楽しく観る映画だったんだなと認識しました。

それに対して本作は終始一貫してシリアスな感じで、社会的な問題も背景にありそうな本格派の難しいミステリーでした。
イヤミス感もなかったです。

シャーリーズ・セロン演じるリビー・デイの現在と28年前の描写がいったりきたりするんですけど、時間軸が分かり辛くなることもないですし、演出の仕方は上手かったと思います。

この映画、どういう展開になるのか、先が全く読めないから面白いです。

悪魔崇拝者の若者が冤罪事件に巻き込まれるって設定は、去年公開された『デビルズ・ノット』の元になったウェスト・メンフィス3事件の要素も入ってると思います。

デビルズ・ノット 評価と感想/ヘビメタと悪魔崇拝
評価低いようですが ☆4点 予告編 映画データ あらすじ 1993年初夏、アメリカ、アーカンソー州ウエスト・メンフィスで児童の猟奇殺人が発生。鬱蒼と緑が生い茂る‘ロビン・フッドの森’の奥深く、“悪魔の巣窟”と呼ばれる...

これ真犯人を当てるのはすごく難しいんですけど(というか事実上無理)、背景としてはアメリカの80年代半ばの凄まじい農業不況があるようで、そういった当時の社会状況を知った上で見るとお母さんの苦悩というか思いが凄くよく理解出来ます。

ちなみに原作者のギリアン・フリンがこの80年代農業不況の真っただ中にあったカンザス出身なんですね。

真実はどうだろう?真犯人は誰だろう?って思わせる構成で、物語の推進力は凄いのでグイグイ見せてくれます。

その反面、真犯人に至る背景が難しいので見終わったあとはミステリーとしてやや物足りなくもあるのですが、事件被害者となり寄付によって思わぬ大金を手にしたせいで自堕落な生活をしてきたリビー・デイが、過去と向き合い、これからをやり直して生きていく話なので人間ドラマとしてみれば凄くよいです。

希望のある終わり方で、なかなか骨太で丁寧に作ってあるのでオススメの映画です。

鑑賞データ

TOHOシネマズ新宿 シネマイレージデイ 1400円
2016年 72作品目 累計84800円 1作品単価1178円

コメント