ダーク・プレイス 評価と感想/ミステリーの体をとった人間ドラマ

映画感想
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ミステリーの体をとった人間ドラマ ☆4.5点

予告編

映画『ダーク・プレイス』予告編90秒ver

映画データ
https://www.cinematoday.jp/movie/T0020868
http://cinema.pia.co.jp/title/169557/
『ゴーン・ガール』のギリアン・フリン原作ということで観てきました。

アメリカのイヤミス、湊かなえさんみたいな存在なんでしょうかね。

実は『ゴーン・ガール』観たときはピンとこなかったんです。
ミステリー・サスペンスというよりはコメディ(ブラック)だろと思って。


ゴーン・ガールのパクリと言われた、前クールでやってたフジテレビの『僕のヤバイ妻』を観るに至って、やっぱりゴーン・ガールはワイワイガヤガヤ突っ込んで楽しく観る映画だったんだなと認識しました。

それに対して今作は終始一貫してシリアスな感じで、社会的な問題も背景にありそうな本格派の難しいミステリーでした。
イヤミス感もなかったです。

シャーリーズ・セロン演じるリビー・デイの現在と28年前の描写がいったりきたりするんですけど、時間軸が分かり辛くなることもないですし、演出の仕方は上手かったと思います。

この映画、どういう展開になるのか、先が全く読めないから面白いです。

悪魔崇拝者の若者が冤罪事件に巻き込まれるって設定は、去年公開された『デビルズ・ノット』の元になったウェスト・メンフィス3事件の要素も入ってると思います。


これ真犯人を当てるのはすごく難しいんですけど(というか事実上無理)、背景としてはアメリカの80年代半ばの凄まじい農業不況があるようで、そういった当時の社会状況を知った上で見るとお母さんの苦悩というか思いが凄くよく理解出来ます。
ちなみに原作者のギリアン・フリンがこの80年代農業不況の真っただ中にあったカンザス出身なんですね。

真実はどうだろう?真犯人は誰だろう?って構成で物語の推進力は凄いのでグイグイ見せてくれます。
その反面、真犯人に至る背景が難しいので見終わったあとはミステリーとしてやや物足りなくもあるのですが、事件被害者となり寄付によって思わぬ大金を手にしたせいで自堕落な生活をしてきたリビー・デイが、過去と向き合いこれからをやり直して生きていく話なので人間ドラマとしてみれば凄くよいです。

希望のある終わり方で、なかなか骨太で丁寧に作ってあるのでオススメの映画です。

TOHOシネマズ新宿 シネマイレージデイ 1400円
2016年 72作品目 累計84800円 1作品単価1178円

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