タイトルの意味を知りたくて ☆4点
予告編
映画データ
特に見る予定は無かったんですが、TOHOシネマズのフリーパスポートが切れるので鑑賞しました。
本作は劇場で予告編を目にしたこと無かったんですが、自分がスイーツ系の映画をあまり見ないからかな?
3週間前に公開された『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の予告編は結構見たんですが。
なので、この映画の存在を全く知らなかったんですが、いつものようにヤフー映画の公開カレンダーを見ていて、タイトルの意味がよくわからなかったのと、
無口で他人に無関心な高校生・葉山亮太(中島裕翔)は、明るく率直な同級生の上村小春(新木優子)と体育祭の競技「米袋ジャンプ」でコンビを組む。1位を獲得して亮太が喜んでいると、突然小春から告白され戸惑うものの、いつしか彼女に惹(ひ)かれていく。二人は、ファストフードやファミレスで食事をしながら交際を続けるが……。(シネマトゥデイより引用)
というあらすじに興味を惹かれて、何か食に関する(食育とか)映画なのかな?と思って観に行きました。
あらすじ
高校生の時出会って、付き合い始めた亮太と小春。
無口でネガティブな亮太。太陽のように明るく超ポジティブな小春。
性格は正反対だけど、運命の恋だった。
二人が大学生になったある日−−突然、小春は亮太に別れを切り出す。
実は、小春は亮太に言えない秘密を抱えていた。
別れの理由がわからないまま、亮太は何度も真っ直ぐな想いを伝えるが、小春はまったく取り合わず−−。
社会人になったある日小春の隠す真実を知った亮太は彼女のもとに再び走り出す。
出会いから7年、運命の恋が再び動き始める−−!(公式サイトhttp://bokugoha.com/#storyPageより引用)
ネタバレ感想
映画はやけに「ポカリスエット」「ブックオフ」「ケンタッキー・フライド・チキン」の固有名詞を出すので企業タイアップ映画なのかな?と思いました。
というのも昨年観た『モヒカン故郷に帰る』で宅配ピザのシーンがあり、「ピザーラ」「ピザハット」「ピーズ」の三社が競争するようなシーンがあって、それを見たとき、テレビ朝日のバラエティ番組「帰れま10」みたいに企業タイアップで一部製作費を賄うのも上手いやり方だと思ったからです。
結果としてエンドロールで確認できたのは、特別協賛でケンタッキー・フライド・チキンだけだったんですが、ポカリスエットに関しては映画内広告みたいになってましたし、ブックオフは古本屋という台詞に置き換えられるのに?とか思って観てました。
それで固有名詞をハッキリと出すタイプの映画かと思いきや、主人公2人は高校から大学に進学するのですが、それは架空の大学名だったりします。
中島裕翔さん演じる葉山亮太は就職の予定で大学に進学する気は無かったんですが、新木優子さん演じる上村さんと同じ大学に行くと言い出します。
このシーン例えば、慶應とか早稲田とか偏差値的に無理なところに行くのかな?それで頑張るのかな?と思いきや、上村さんが女子短大に行くんで一緒のトコに行けないっていうオチでした。
新木さんが演じた上村さんのキャラは、体育委員の責任があるとはいえ、クラスでは友達もいない葉山を積極的に誘って、それでいてダメなトコは本人にビシビシ指摘してくれるタイプで、自分は好きなキャラでしたね。
『君の名は。』の奥寺先輩みたいなタイプでヤラれました。
体育祭の米袋ジャンプの練習では、しばらくの間、上村さんが前、葉山が後ろという羨ましい展開で、「上村さんそんなことも気にしないのか、いい子だなぁ」と思いながら観てましたが、葉山が真面目でエラいので、ボクが前の方がいいよって言って代わっててエラいです。
ていうかあの体育祭、男女ペアになってやる競技が多くて、自分のときの体育祭あんなのなかったぞ!羨ましい!と思って観てました。
映画は高2?高3?から葉山が大学卒業して就職するまでの6~7年間を描いていて、上村さんに告られて何となく付き合い、葉山の就職内定も決まり、2人の結婚も見据えてきちんと付き合うぞと思った矢先、意味も分からず突然フラレてしまい、また流れで積極的にアプローチしてくる大学の後輩(美山加恋)と付き合うが、やっぱり上村さんを忘れられずアタックして、何で別れようと言ったのかを知るって話しです。
葉山は中学生の時に17歳だった高校生の兄を病気で亡くしていて、中学まではわりと普通だったんですが、高校生になってからは一人で黄昏てたんですね。
ただ病上の兄に、「俺だってまだ生きたいけど死は誰にでも訪れる。明日かもしれないしもっと先かもしれないけど、食えるときにちゃんと食っとけ、飲め、生きろ」みたいなこと言われて、密かに座右の銘にしてたんです。
で、まあその辺のことがタイトルに掛かってくるみたいなんですけど、正直よく分からないです。
「僕らのごはんは明日で待ってる」うーん、よく分からない。
「僕らのごはんは明日も待ってる」なら分かるんですけど。
食料危機とか無い前提なら。
ただ葉山はわりと自分と近いタイプでした。
食べ物の好き嫌いないですし、人の好き嫌いもあんまり無いですし。
あんな黄昏てはいないですけど。
上村さんはポジティブでハキハキしてて葉山の良い点、悪い点をはっきり言ってくれるけど、自分のネガティブさは見せないようにしています。
葉山が黄昏過ぎてて気付かない(中学校の同級生だったら知ってそう)せいもあるけど、上村さんの家は祖母と上村さんの2人暮らしで両親はいません。
上村さんの母が妻子ある人と不倫して産んだ子で、子供が生まれると祖母に預けて居なくなってしまったという暗い背景です。
この辺の設定は宮沢りえさんが主演した『湯を沸かすほどの熱い愛』と似てるなぁと思いました。
結局、上村さんが別れるって言ったのは、良性か悪性か不明ながら子宮筋腫になり全摘しなければならなくなってしまった為、3人産む前提で名前まで考えてたのに、その描いてた夢である幸せな家庭が築けない、ってことで別れたというものでした。
うーん、この辺のストーリーはよく分からないというか、感情移入できないといいますか。
ただ要所要所で素敵な台詞が結構あるんですよね。
主に上村さんのでしたけど、その辺はいいなぁと思って漫画原作じゃ無さそうだしオリジナル脚本かしら?と思ったら、瀬尾まいこさんの同名小説の映画化だったんですね。
主演のお2人に関しては、中島裕翔さんの映画は去年『ピンクとグレー』を観ていて、ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』も見ていました。
新木優子さんの方は初めて知ったのですが、よかったです。
昨年末のドラマ「プリンセスメゾン」で要注目した陽月華さんに似てると思いました。
ただ突然の別れを切り出すシーンがガスト(ガストはそんなにアピってなかった)でハンバーグ食べてるときだったんですが、調べてみたら新木さんガストのCMやってたみたいで、あの唐突の別れのシーンって企業イメージ的にどうなのかな?とか思ったりしました。
あと、やっぱりラストですかねぇ。
カーネル・サンダース像を持ってくって。
あれ、病院も迷惑でしょうし、やっぱり衛生面とか考えると、うーんと唸ってしまいます。
まぁ物語的にはハッピーエンドだからいいんですけど。
所々、首を捻るところがある映画ですが、時々、光る台詞と新木さんの魅力で☆4点です。
鑑賞データ
TOHOシネマズ新宿 シネマイレージ特典1か月フリーパスポート 0円
2017年 4作品目 累計0円 1作品単価0円
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