SCOOP! 評価と感想/デリヘルを車に呼ぶカメラマン

SCOOP! 評価と感想
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現在(いま)感は無いが面白い ☆4点

予告編

映画データ

SCOOP! (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『SCOOP!』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:原田眞人が監督と脚本を担当した1985年公開の『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』を基にした福山雅治主演のドラマ。
http://cinema.pia.co.jp/title/169071/

あらすじ

都城静(福山雅治)はかつて数々の伝説的スクープをモノにしてきた凄腕カメラマンだったが、いま現役の雑誌編集者たちはその輝かしい実績をほとんど知らない。静は過去のある出来事をきっかけに報道写真への情熱を失い、芸能スキャンダル専門のパパラッチに転身した。それから何年もの間、自堕落な日々を過ごしてきた静に再び転機が訪れる。ひょんなことから写真週刊誌『SCOOP!』に配属されたばかりのド新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになってしまったのだ。二人は案の定まったく噛み合わず、ケンカばかりしていたが、この凸凹コンビがまさかの大活躍で独占スクープを連発する。そして、日本中が注目する重大事件が発生する。

MovieWalkerより引用)

ネタバレ感想

『モテキ』『恋の渦』『バクマン。』と撮ってきた大根仁監督の新作で写真週刊誌を舞台にしたパパラッチカメラマンの話です。

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昨年、ジェイク・ギレンホール主演で『ナイトクローラー』という映画が公開されましたが、あちらはテレビのニュース映像専門のパパラッチで事件・事故に特化し、昨今の加熱する報道合戦・視聴率至上主義に疑問を投げかける作品で現在(いま)感はありました。

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対して、本作は写真週刊誌が舞台ですが、写真週刊誌の全盛って80年代じゃないですか。

フォーカス、フライデー、エンマ、フラッシュなど次々と創刊されましたが、現在残ってるのはフライデーとフラッシュの2誌のみ。

裁判だけではない……写真週刊誌を追い込む脅威とは?
1980年代に世間をにぎわせた写真週刊誌。大手出版社が相次いで写真週刊誌に参入したが、現在では『フライデー』と『フラッシュ』しか残っていない。厳しい状況が続いている中、今年の2月に就任した『フラッシュ』の青木編集長が心境などを語った。

今年になって週刊文春がスクープを連発してますが、あれは総合週刊誌で写真週刊誌じゃないので、大根監督がなぜ現在(いま)この映画を撮ろうと思ったのかな?と疑問に思ったんですよね。

調べてみると本作は1985年公開の原田眞人監督作『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』のリメイクというかリブートなんですが、元々の作品があまり知られてない作品じゃないですか?(『コミック雑誌なんかいらない』は見ているのですが)

どうやら大根監督がこの作品が大好きで長年リメイクしたいと思ってたらしく、やっと実現できたみたいなんですけど、如何せん写真週刊誌が舞台なので現在感は無いんですよね。

ただこの映画、映像的にもそうですが、過剰なセクシーさや下ネタ、喫煙シーンなど、多分に80年代的といいますか、東映・黒沢満・セントラルアーツ感といいますか、そういう80年代感が凄く匂ってくる作品に仕上がっていて、オヤジ世代には痺れましたし、面白かったです。

劇中、二階堂ふみさん演じる野火が「男の人ってなんで野球にばっかり例えるんですか」みたいな台詞がありましたが、この映画自体が、ゲスでどうしようもない福山雅治さん演じる都城静をビーンボールすれすれで見せておいて、まさかのあのラストは、落差のあるフォークボールで三振を獲った感じで、なるほどヤラれたと思いましたし、ああいうラストも80年代感が凄くありましたね。

ただ、面白いんですが、果たして若い女性層にウケるかな?とは思いました。

今年ヒットした『シン・ゴジラ』も『君の名は。』も震災をモチーフにした現在感があるじゃないですか。
なので、面白いんですけど、苦戦しそうかなぁと憂慮しています。

鑑賞データ

TOHOシネマズ日劇 シネマイレージデイ 1400円
2016年 109作品目 累計123600円 1作品単価1134円

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