海を感じる時 評価と感想/マゾ映画なのでしょうか?

海を感じる時 評価と感想
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最初の男は大したことなかった?  ☆3点

予告編

映画データ

http://cinema.pia.co.jp/title/164993/

あらすじ

恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)の出会いは高校の新聞部だった。
ある日、授業をさぼり部室で暇つぶしをしていた恵美子は、先輩の洋と顔を合わせる。
突然、洋はここで恵美子にキスを迫るが「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい」からだと。
衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ。君じゃなくてもよかった」と言い放ち、拒絶する。
幼い頃に父親を亡くし母親に厳格に育てられ愛を知らずに育った恵美子はそれでも洋を求め、「体の関係だけでもいい」と会うたびに自ら体を差し出す。
月日はたち、洋は進学のため上京し、恵美子も近くにいたい一心で東京の花屋で働いていた。
こんな関係に寂しさを募らせながらも次第に「女」として目覚めていく自分に気付き始める。
そして恵美子はどんな形でも必要とされたいと願いながら洋に寄り添い傷つき反発をするが、ある時から洋との立場が逆転していく…

(公式サイトhttp://umiokanjirutoki.com/story.htmlより引用)

ネタバレ感想

原作は未読(知らなかった)です。

作者の中沢けいさんも存じ上げなかったんですが、女性だそうで。
1970年代の発表当時、話題になったとのことですが、きっと当時18歳の女子大生が書き上げたこともあるのだと思います。

この映画は、純文学ですから、面白いか面白くないかで言ったら面白くないですよね。
特に何も無いのに異様な長回しとか結構辛いものがありますが、これもひとえに市川由衣さんのヌードを拝むためと。

市川由衣さん、『TOKYO TRIBE』にも出演されてましたがそちらの方が可愛かったですかね。

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やっぱり純文学ですから、地味で黒髪で、ってのもあると思いますが、裸は一緒なんで見れてよかったです。

物語は何が言いたいか、難しいですねー。

好きになった人に何をされてもいい。好きになってくれなくてもいい。
何でもいいから必要とされればいい、って。

なんか聞いた感じのフレーズだなと思って調べたら、山口百恵さんの「青い果実」の歌詞ですね。

「あなたが望むなら私何をされてもいいわ。いけない娘だと噂されてもいい。」

1970年代後期の風潮というか流れみたいな感じなんでしょうか?

あと、母と娘の確執ですかね。
これは最近でも「毒母」とか「ヤバ母」とかいう言葉で注目を集めていますが、この当時にこれを描いたのは新しかったんじゃないかと思います。

主人公(恵美子)は母子家庭で育ってファザコンの気がありますよね。
あと洋(池松壮亮)にぞんざいに扱われても(セックスはノーマルですが)受け入れていて、マゾ体質なのかな?と思いました。

あと今度やるラース・フォン・トリアー監督の「ニンフォマニアック」(色情狂)的な面もあるのかなぁと。

いちょうの葉が街灯で眩しいからという理由で電球を割ろうとしていたら、居酒屋に閉店までいた客(三浦誠己)が割ってくれて、そのまま肉体関係を結ぶんですが、この時は手首を縛られてて目隠しされて、プレイ的にもこれはマゾっぽいかなと思いました。

当初、恵美子が洋の事を一方的に好いていましたが、洋も恵美子の事を好きになります。
恵美子が他の男と寝たことを洋に告白すると、洋は嫉妬して怒ります。
そして恵美子を犯すようにバックからコトを致しますが、恵美子から「いつもと同じじゃん」と言われてしまいます。
ここに至って、完全に女性上位なったかなと思いました。

ラストは、恵美子が実家すぐ近くの海を見渡して終わります。

「海を感じるとき」ってタイトルで考えたのは、洋という男の存在しか知らなかったのが、行きずりの男と関係を持ったことによって、視野が広がり大海原が見えてきたのかなーなんてことを思いました。

鑑賞データ

テアトル新宿 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円

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