Re:LIFE~リライフ~ 評価と感想/映画好きにはたまらない作品

Re:LIFE~リライフ~ 評価と感想
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マリサ・トメイがいいですよ~ ☆5点

予告編

映画データ

http://cinema.pia.co.jp/title/167991/

あらすじ

転落〜オスカーの栄光から仕事0へ
脚本家のキース・マイケルズ(ヒュー・グラント)は、今日もハリウッドのプロデューサーたちに映画の企画を持ち込んでは、あっけなく玉砕していた。『間違いの楽園』でアカデミー賞 脚本賞に輝き、天才ともてはやされて以来15 年、全くヒット作に恵まれない。何でもやるからと泣きついたエージェントが紹介してくれたのは、ビンガムトンという田舎町の大学のシナリオコースの講師。冗談じゃないと電話を切ろうとしたその時、とうとう部屋の電気が止まり、キースに選択の余地はなくなった…

都落ち〜ロサンゼルスから田舎町へ
LAから4,432キロのビンガムトンに降り立ったキースは、町のバーガーショップで、彼のシナリオコースの受講を希望している女子大生のカレン(ベラ・ヒースコート)と知り合う。意気投合した二人は、キースの新居で一夜を過ごす。
翌朝、大学を訪れたキースは、学科長のラーナー(J・K・シモンズ)から30ページの脚本70人分を読んで10人の受講者を選ぶよう言い渡される。ウンザリするキースにさらにもう1冊、働きながら復学したシングルマザーのホリー・カーペンター(マリサ・トメイ)が強引に押し付ける。

初授業〜わずか5分で終了
教師の仕事などナメているキースはやりたい放題。懇親会ではハリウッド流のジョークで、メアリー・ウェルドン教授(アリソン・ジャネイ)が敬愛するジェーン・オースティンを笑いものにする。さらに生徒選びは顔で決めた。好みのタイプの女子とイケてない男子を集めたのだ。そして迎えた初授業。キースはいきなり映画1本分の脚本執筆という課題を出し、1か月間休講すると宣言。受講者から外したホリーには、すべては生まれつきの才能次第、教えてもムダだと教師にあるまじき持論をぶつける。

改心〜封印したハリウッド流
ラーナーから倫理委員長のメアリーを怒らせればクビになると忠告されたキースは、さすがにマズいと彼女にオースティンのバッグを始め、原作の全DVDとアマゾンのギフト券を贈る。メアリーは「いつも行儀よく、1 カ月も休講しないこと」を条件にキースを許すのだった。 ホリーも受講者に加えて授業を再開するが、何を教えていいのかわからないキース。見かねたホリーにここへ来た理由を話してと頼まれ、教師が主人公の作品のための取材だと嘘をつく。すると“主人公”というワードをきっかけに、スラスラと脚本のセオリーについて語り、気が付けば立派に講義を終えていた。

変わり者の生徒たち〜熱く激しい映画への愛
キースの生徒たちは、「スター・ウォーズ」、「ディズニー」、「タランティーノ」と好みはバラバラだったが、熱く真剣に映画を愛していた。なかでもいじめられっ子だったクレム(スティーブン・カプラン)の脚本は素晴らしく、キースはエージェントに送ることを約束する。
ある日の授業で物語を書く動機の大切さを力説するキースは、『間違いの楽園』の場合は?と訊ねられる。今は別れた妻と暮らし、もう1年以上会っていない18歳の息子が、まだ幼い頃のこと。祖父の死にショックを受けた息子を勇気づけるために考えたという話に生徒たちは感動する。

新しい友人たち〜深く大きな故郷と家族への愛
キースの周りの大人たちは故郷と家族を愛していた。ホリーはオフ・ブロードウェイにも出演していたダンサーだったが、足を痛めてニューヨークから帰郷、キースが辛かっただろうと同情すると、「どうして?ここは最高」と何の屈託もない。元海兵隊で普段は眼光鋭いラーナーも4人の娘と妻を溺愛し、家族の話になると感激して30秒で泣くので有名だった。最初はバカにしていた田舎の人々が、自分よりよほど幸せなことに気付き始めるキース。

ハリウッド復帰?〜どん底から復活、しかし─
生徒たちは格段に進歩し、教える喜びに目覚め始めるキース。ところが、カレンと関係をもったことをメアリーに気付かれ、辞職するか審問会にかけられるかを迫られる。さらに追い打ちをかけるように、渾身の力で書き上げた『間違いの楽園2』が企画だけ通り、他の脚本家が書くことになる。悩んだ末に辞職を決意し、生徒たちに別れを告げるキース。そこへ救いの朗報が届く。クレムの脚本に買い手がつき、キースもプロデューサーとしてクレジットされるというのだ。クレムを連れてハリウッドに戻り、ミーティングに付き添うキース。だが、希望に輝くクレムを見守りながら、キースは驚くべき決断をするのだった─。

(公式サイトhttp://www.relife-movie.com/about.htmlより引用)

ネタバレ感想

この映画は映画館の予告でも見てなくて全くのノーマークだったんですけど、せっかくのサービスデー何か見なくちゃ勿体ないと思い、探してみたらヒュー・グラント主演のコメディで『セッション』の鬼教官役のJ・K・シモンズも出てるってことで面白そうと思い鑑賞。

主人公はハリウッドの脚本家で過去にはアカデミー脚本賞も獲ったことがある人物。
しかし映画化されたのは3作のみで1作は前述のアカデミー賞を獲ったが残り2作は全くの駄作で人々の記憶にも残らないレベル。
完全に一発屋で現在は妻と子供にも逃げられ、電気代にも事欠く生活。
エージェントに仕事の依頼を泣きついた末に巡ってきた仕事はニューヨークからちょっと離れた田舎にある大学での脚本家講座の教員。

背に腹は変えられぬと片田舎での仕事を引き受けますが、そこはハリウッド流の傲慢さが染み付いた体質。
生徒を本気で指導しようという気はさらさら無いのですが、当の生徒たちは現在は落ちぶれているとも知らず、あのアカデミー賞を獲ったハリウッドの脚本家に指導してもらえると期待に胸を膨らませるが…というお話です。

ストーリーとしてはよくある、都会や大人の傲慢さに染まってしまった人間が、純粋であった頃の自分のような人々に触れて、本来の自分を取り戻す的なお話です。

この映画が面白いのは脚本家が主人公ということで、ウィットに富んだ会話の中にたくさんの映画ネタが散りばめられてるところ。

たぶんアメリカ人ならもっと深く笑えるんでしょうが、日本人でも映画好きな人なら思わずニヤリとしてしまうと思います(あまちゃんにおけるクドカン脚本みたいな感じ)。

あと、セッションの鬼教官とは対照的な役柄の学科長役のJ・K・シモンズがいい味出してます。
女系家族(妻・娘3人)には完全に頭が上がらない感じですが家族のことをとても愛していて、同僚に家族のことを話すと30秒もしないで涙ぐむ始末で、このお約束シーンではみんな毎回笑ってましたね。

個人的には今年公開の洋画では小作品ながら意外によかった作品として『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』と『マイ・インターン』があるのですが、その辺りの作品と肩を並べる作品となりました。

鑑賞データ

TOHOシネマズシャンテ TOHOシネマズデイ 1100円

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