映画 山田孝之3D 評価と感想/山田家はタイルが多かった

映画 山田孝之3D 評価と感想
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山田孝之、自分を語る ☆3.5点

2017年1月~3月期にテレビ東京で放送されたドキュメンタリー「山田孝之のカンヌ映画祭」から派生した3Dドキュメンタリー映画。
出演は山田孝之
インタビューアー兼監督で山下敦弘、共同監督に松江哲明

山田孝之のカンヌ映画祭:テレビ東京
山田孝之カンヌを目指す!?2017年1月6日(金)スタート「山田孝之のカンヌ映画祭」公式サイトです。

予告編

映画データ

映画 山田孝之 3D (2017):作品情報|シネマトゥデイ
映画『映画 山田孝之 3D』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」から派生した、多くの作品で名演・怪演を見せる俳優の山田孝之の思考に迫る異色作。
http://cinema.pia.co.jp/title/172849/

山下敦弘×松江哲明×山田孝之のコンビは2015年1月~3月期のドキュメンタリー「山田孝之の東京都北区赤羽」が面白かったので、カンヌ映画祭の方も見ようと思ってたら忘れてて3話から見始めたんですけど面白かったです。

山田孝之の東京都北区赤羽:テレビ東京
2015年1月9日スタート! 毎週金曜深夜0時52分放送 テレビ東京 ドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」番組公式サイトです。

ただ映画の方は正直3Dですし、上映館も限られてて、東京だとTOHOシネマズ新宿か池袋HUMAXシネマズしかやってなくて、TOHOシネマズでシネマイレージデイの割引使っても1400円+3D料金300円の1700円で上映時間も77分ですし見るの躊躇してたんですけど、ちょうど年に1回か2回あるシネマイレージウィークで1100円+3D料金で見れる週でしたので観てきました。

監督兼インタビューアーで山下敦弘さん
映画は『味園ユニバース』とか『オーバー・フェンス』を観てます。

オーバー・フェンス 評価と感想/登場人物が面白い
2016年邦画のベスト級になりうる一本 ☆5点 予告編 映画データ あらすじ 家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ、東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。 訓練校とアパート...

共同監督で松江哲明さん
映画でのトークゲストで生は見たことあるのですが、作品はまだ観たことありません。
本作が3Dで撮られてるのは2013年第87回キネマ旬報ベストテンの日本映画の10位に入った『フラッシュバックメモリーズ 3D』の経験が生きてるんだと思います。

出演に山田孝之さん
本作では『凶悪』のときの演技について語っていました。

凶悪 評価と感想/誰にでも凶悪になる要素はある
誰にでも凶悪になる要素はある ☆5点 予告編 映画データ あらすじ 雑誌ジャーナリスト・藤井に託された、死刑囚からの手紙。 そこには驚愕の内容が記されていた―― 自分は死刑判決を受けた事件の他に、誰にも話していない3つの殺人に関わっています...

あと、冒頭に芦田愛菜ちゃん出てきてタイトルコールしてくれます。

あらすじ

『闇金ウシジマくん』シリーズや、「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、数多くの映画やテレビドラマで独特の存在感を発揮してきた俳優・山田孝之。
彼が幼少期の思い出や初恋、そして芝居について、自身の言葉で語り、映像が紡がれていく。

(シネマトゥデイより引用)

数々の名演で人々を魅了する俳優・山田孝之。
監督を務めた山下敦弘がインタビュアーとなり、「なぜ役者を志したのか?」「共演して気になった女優は?」など、さまざまな質問を山田に投げかけ、彼の“脳内“に潜入していく。
終盤、山田は故郷の鹿児島を訪れ……

(ぴあ映画生活より引用)

ネタバレ感想

テレビ番組内ではカンヌを目指す映画がグダグダになって頓挫したので、ホントに映画にするとは思わなかったんですけど、最初タイトルを見たときは『マルコヴィッチの穴』みたくしたのかな?と思いました。

でもテレビ番組内でも映画用の脚本は書けてなかったので、それは無くてインタビューを中心にしたドキュメンタリーでした。

内容的には、番組の最終回で離婚した父親を故郷・鹿児島に訪ねたんですが、そこを拡げる感じで、中学3年の2学期終業後からの上京と、山田さん自身もあまり振り返ってこなかった鹿児島時代のことが語られています。
(第12話2017.3.24放送山田孝之 故郷へ帰る)

山田孝之のカンヌ映画祭:テレビ東京
山田孝之カンヌを目指す!?2017年1月6日(金)スタート「山田孝之のカンヌ映画祭」公式サイトです。

基本、椅子に座ってのインタビューで、そこにクロマキー合成された様々なイメージ(漫☆画太郎氏による画とか)が背景に流れ、山田さんが浮き出て、背景に奥行きを感じられる3Dとなっていました。

山田さんについて知らなかったのは、中卒・既婚者・子供アリとのことで、てっきり独身かと思ってました。
お姉さん2人は北区赤羽で出演されてたので芸能人なのは知ってました。

山田さんによると、小さいときから父親はほとんど家にいなく、1か月に1回帰ってくるくらいで、その時はとても嬉しかったとのこと。
ただそれでも家庭が崩壊してるとは気づいておらず、ある程度してから気づいたときはボロボロ泣いたとのこと。
姉2人が早くからティーン向けの雑誌のモデルをして東京に行ってしまったので、そこからは孤独を感じていて、中学卒業後は特にやりたいことも無かったので姉達を頼って東京に行くと母親に打ち明けたところ、母親ももう鹿児島にいる必要は無いということで、本来は中学卒業後に上京するつもりだったのが、中学3年の2学期終業後に母親と上京したとのことでした。

中学卒業後は特にやりたいことはありませんでしたが、姉2人を見て漠然とした芸能界への憧れはあったみたいです。
運よく今の事務所にスカウトされますが、最初は仕事がなかったので、アルバイトしようと色々連絡しますが、中卒なのでどこも雇ってくれず、某有名大手ハンバーガーチェーンが雇ってくれてそこでバイトしてたそうです。

ただバイト先でも同年代の人間関係に馴染めずドラマのオーディションに受かると早々に辞めて、そこからはそんなに途切れることなく仕事が決まり、今に至るとのことでした。

演技論については『凶悪』のときの、ピエール瀧さんとの面会シーンについて語っていて、あのシーンでは11段階に分けて気持ちを高めていったとのことでした。
お話を伺ってると役に対してはかなり綿密なプランを立てているようなので、デニーロアプローチに近いのかな?と思いました。

あとは山田さんが映画化したいと言った、漫☆画太郎氏の「左翼ボクサーのぼる」を実写化したりしてました。

気になる女優についてはテレビ版の方にも出てた長澤まさみさんで、初共演のときに楽屋に挨拶に来てくれたときにときめいてしまったとのことで、それまでは北川景子さんとのことでした。

テレビ版の最終話のときに撮ったと思うんですが、鹿児島で住んでた家を訪ねる様子も撮影されてました。
家は取り壊されてて更地になってたので、こみ上げるものがあったのだと思います、泣いてました。
更地から飼ってた犬を繋いでた鎖が出てきたり、お風呂の壁とかで使うタイルがあちこちから出てきたので、泣きながら「山田家はタイルが多かったんだな」の名言が飛び出ます。

あとは震災のときのこととか、自分を語りつくす77分で、特に熱烈なファンというわけでは無かったですが、面白く観れました。

鑑賞データ

TOHOシネマズ新宿 シネマイレージウィーク 1100円+3D料金300円
2017年 105作品目 累計112800円 1作品単価1074円

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