ネトウヨ愛国少年が告発するまで ☆3.5点
予告編
映画データ
あらすじ
香港の高級ホテル。ドキュメンタリー作家のローラ・ポイトラス、ガーディアン紙の記者グレン・グリーンウォルドのいる一室に、一人の青年がやってくる。彼の名はエドワード・スノーデン。アメリカ国家安全保障局(NSA)職員であるスノーデンは機密資料を提供し、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在を告発した。国を愛するごく平凡な若者だった彼は、CIAやNSAで勤務するうちに、その恐るべき実態に直面。テロリスト、民間企業、さらには個人までも対象にアメリカ国内のみならず全世界のメールや携帯電話での通話を監視する体制に危機感を募らせ、キャリアも幸せな生活も捨ててまでリークを決意する。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
オリバー・ストーン監督作品です。
ストーン監督作品は『プラトーン』を映画館で観て衝撃を受けたんですけど、その後面白かったのは『ウォール街』と『ナチュラル・ボーン・キラーズ』くらいかなぁ。90年代はわりと映画館で観てたと思うんですけど2000年代になってからはさっぱりです。
前作の『野蛮なやつら/SAVAGES』はレンタルで観ましたが、メキシコ麻薬モノにハマってたので面白かったです。
今作はストーン監督作に多い実話モノで可もなく不可もなくといったところでしょうか。
スノーデンがコンピューターで色々やっている様子は、スタイリッシュなビジュアルで見せてくれてスゲーと思うんですが、難しくて何をやってるかまでは分かりませんでした。
あと同監督作『ワールド・トレード・センター』繋がりで、ニコラス・ケイジが出てましたが、ムダ使い感あって豪華だなと思いました。
スノーデンさんの事件に関しては、それ以前から、三沢基地でHAARPが通信傍受してたのを知ってたので、そんなに驚きもなく、ニュースもあまり見てなかったので詳しくは知らなかったんですが、ウィキペディアでスノーデンさんの項目を見ると、この映画で描かれていた生い立ちよりも詳しく書かれているので、映画を補完するのに役立ちました。
また去年には『シチズンフォー スノーデンの暴露』というドキュメンタリー映画が公開されてましたが、観ようと思って忘れてた感じです。
映画でも描かれてましたが、スノーデンさんはコンピューターオタクの愛国少年で最初は軍に入って特殊部隊の訓練で足を疲労骨折して除隊するんですが、軍にいたというのは意外でした。
それと彼女との出会いが出会い系サイトみたいなとこっていうのも意外で、どこのサイトだろう?とスクリーンを注視してましたが忘れてしまいました。
で彼女がポールダンサーというのも意外で、映画の最後には本人の写真も出てくるんですが、演じたシャイリーン・ウッドリーより可愛い気が(笑)
スノーデンを演じたジョセフ・ゴードン=レビットは本人とは似てないんですが、もやしっ子な雰囲気ながらも内に秘めたものを感じさせる演技はよかったです。
昨年の『ザ・ウォーク』でも実在の人物を演じていました。
9.11以降、対テロ戦争を大義名分にして、あらゆる権利を拡大行使させていく政府に不信感を持ったスノーデンは、自分がしている仕事に疑問を持ちます。
いくら政府の仕事だからってこれは正しいのか?と。ニュルンベルク裁判の例を引き合いに出して、ただ上の命令に従っただけのナチ党員も処罰されたぞ、と。
この辺の仕事に対する倫理観は先日観た『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』でも描かれていました。
スノーデンさんが出退勤での厳しい荷物検査から、告発するための機密情報を持ち出せたのは、ルービック・キューブの中にSDカードを隠したからなんですけど、これって実話なんですかね?
実話だとしたらルービック・キューブ様様で発明したエルノー・ルービック教授スゲーって思いました(って、そこかよ)。
鑑賞データ
TOHOシネマズ六本木 シネマイレージデイ 1400円
2017年 17作品目 累計14800円 1作品単価871円
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