沈黙の粛清 評価と感想/沈黙の冠の中に埋もれてしまうのは勿体無い作品

沈黙の粛清 評価と感想
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スゲー面白いよ! ☆4.5点

予告編

映画データ

沈黙の粛清 (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『沈黙の粛清』のあらすじ・キャスト・動画など作品情報:スティーヴン・セガール主演のアクションサスペンス。
http://cinema.pia.co.jp/title/170815/

激しくネタバレしてるので、見てから読んで下さい。

これ日本では東京・大阪・沖縄と3館のみの公開で、2016年8月20日(土)から限定一週間公開なんで観るのにハードル高いと思うんですけど、ほぼDVDスルー作品になるのかな?

かく言う自分も最終日に上映を知って、最終回に駆け込んで観てきたんですけど、池袋シネマ・ロサ行ったら行列出来てて、「やべ、セガール先生、大人気で観れない!」と焦ったんですけど、場内入ったら3割くらいの入りで「あの行列何だったんだろ?」と思ったら、『君の名は。』の公開初日でそっちの行列で、その時は新海誠監督も知らなかったんで、アニメとはいえ「何でそんなに行列が出来るんだろ?」と思ったら、あれよあれよの250億円の大ヒットで伝説の幕開けの初日にセガール先生観た次第です。

本国アメリカでもほぼ限定公開っぽくてDVDスルー作品みたいな感じですけど、なかなか面白かったです。

あらすじ

ドラッグの取引現場でギャングたちが何者かに皆殺しにされる事件が発生。愛する家族をギャングに殺された米軍特殊部隊出身のロバート・サイクス 大佐(スティーヴン・セガール)が捜査線上に浮かび上がるが、その後もサイクスは復讐と自らの正義を執行するため街の悪党たちを次々に血祭りに上げ ていく。同じ部隊出身のFBI捜査官ポーター(クレイグ・シェイファー)は懸命にサイクスを追跡するが、神出鬼没の彼を止めることができない。時同じくして、サイクスに部下を 殺されたマフィアのボス ロマノ(ジェームズ・ルッソ)は組織を総動員しサイクスの抹殺を指示する。そうして血を血で洗う壮絶な死闘の火蓋が切って落とされたのだった……

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

ストーリーは簡単に、セガール演じる元特殊部隊のロバート・サイクス大佐が一人でスーパー自警団を結成し街の悪人どもを狙撃して殺して回ってるのを、サイクスの元同僚で部下で現在はFBIの捜査官をしているポーターが探して回るって話なんですけど、最後のどんでん返しが凄いんです。

 

激しくネタバレすると、サイクスっていう人物はいなくて(ポーターの頭の中の妄想)、ポーター自身ががサイクスであり、殺して回ってるっていう。

『ユージュアル・サスペクツ』のカイザー・ソゼというか『エンゼル・ハート』のハリー・エンゼルというか、ポートピア連続殺人事件のヤスというか、ドラマあぶない刑事の1stの最終回「悪夢」っていうか、そんな感じなのです。「犯人はオレ」ってやつです。

セガールはもちろん主役ではあるんですけどサイクス大佐って存在を含めて脇に回ってる感じでして、本作はポーターを演じたクレイグ・シェイファーって方が主役って感じです。

それで、この方全然見たことないんですが『リバー・ランズ・スルー・イット』でブラッド・ピットの兄役やった人なんですね。

で、この方が全然アクション慣れしてない感じなんですが、ナイフで切りつけたり、銃弾が顔面に当たったりの描写はかなりハード(R15+ですし)なので、なんかギャップが面白いといいますか(笑)

とにかくラストのどんでん返しが面白くて、捜査にあたっていた街の警察的にはサイクス=ポーターって見立てですし、ポーターの目線からするとサイクスは存在(サイクスがスーパー過ぎて一般人にはその存在を認知出来ない)してる描写になってるので、どっちともとれるんですけど、そういうトコもあぶデカの悪夢っぽいです。

ポーターが守ってる母と子が居るんですが、それもサイクスの妻と子の話=ポーターの話が、メビウスの輪のように繋がってる感じでして、なかなかやりよるな、この脚本って感じです。

予告編もどんでん返しがあるとか感じさせない作りで凄くいいと思います。

いつもの沈黙シリーズ(っていうか邦題だとなんでも「沈黙」付けるせいですが)って感じの予告編ですが、ホント予備知識なくて観に行くとラストの展開にビックリすると思うのでお勧めでございます。

鑑賞データ

池袋シネマ・ロサ レイト割引 1300円
2016年 100作品目 累計112500円 1作品単価1125円

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